『犬鳴村』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

『犬鳴村』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ

犬鳴村

引用元:映画『犬鳴村』特集 | 東映ビデオオフィシャルサイト

お友達によろしくねってママが…

あらすじ

引用元:犬鳴村 予告 60秒 https://youtu.be/cpzv_wAneZg

昔から霊感の強い臨床心理士の森田奏(かなで)の回りで突如 奇妙な出来事が起こり始める。それらは全て日本地図から消された犬鳴村へと続く日本最恐の心霊スポット旧犬鳴トンネルが関係していた。奏は真相を突き止めるべく『旧犬鳴トンネル』に向かうが、その先は決して足を運んではいけない禁断の地であった…

2020年:日本公開
監督:清水崇
脚本:保坂大輔、清水崇
原案:清水崇、保坂大輔、紀伊宗之
製作:紀伊宗之、中村千賀子
出演:三吉彩花、坂東龍太、古川毅、奥菜恵
   寺田農、石橋蓮司、高嶋政伸、高島礼子 他
音楽:海他荘吾、滝澤俊輔
主題歌:Ms.OOJA『HIKARI』
撮影:福本淳
編集:鈴木理
制作会社:ブースタープロジェクト
製作会社:『犬鳴村』制作委員会
配給:東映

日本最恐の心霊スポット 福岡県宮若市の旧犬鳴トンネルの先に位置されていたとされる『犬鳴村伝説』を題材としたホラー映画。監督はJホラーの巨匠『呪怨』シリーズを手掛けた清水崇が務めている。後に『村』シリーズとして『樹海村』『牛首村』が公開され3作とも清水崇がメガホンを取っているのである。

1988年に実際に起きた殺人事件をキッカケに福岡で心霊スポットとして広まった『旧犬鳴トンネル』 ネットの普及もあり全国でも有名な都市伝説のスポットの一つとなり…プロデューサーの紀伊氏から『この都市伝説を映画にできないか』という要望が清水監督にあったのが最初のアプローチだったみたい。

『肝試しをしたら次々と人が消えていく…』『写ってはいけないものが写っている…』などのよくあるホラー展開ではなくドラマ性やメッセージ性の高い劇映画を本作は目指していたと清水監督は語っていました。

更に紀伊氏の方から『横溝正史的な”忌まわしい因習”のような日本の怖さを入れて欲しい』という要望まで出ていたとのことである。

日本で最も有名と言っても過言ではない『犬鳴村都市伝説』の数あるエピソードを一つの物語に落としこめ、更にプロデューサーからの要望を上手く組み合わせて生まれた映画が今回ご紹介する『犬鳴村』なのである。そして本作は実際に起きた出来事と単なる噂話が混ざり合ったストーリーとなっているので福岡県民である私にとっては非常に身近に感じてしまうのである…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる犬鳴村』を100倍楽しもう!

注意喚起

当ブログは映画『犬鳴村』を楽しんでもらうために書かれているブログである事を皆様に認識して頂きたい

引用元:犬鳴峠 – Wikipedia

現在の旧犬鳴トンネルの入口は両側共にブロックが積み重なっており一般の人は立入禁止となっている。それ以前にこの場所は宮若市の市有地であり市の許可なく入る行為は不法侵入で法を犯すことになります

映画『犬鳴村』を記事にするにあたりリサーチをかけたところ心無い一部の人たちが不法侵入を犯してトンネル内に侵入している動画を拝見しました。その方たちも含め…注意喚起しておきます

マジで犬鳴はヤバいから!

わたし『軍師かんべえ』は福岡県出身で映画の舞台となった『犬鳴トンネル』まで車で約30分の所に住んでいます。近いこともあって1990年頃から『都市伝説』的な噂話は自然と耳に入ってきました。

偉そうに注意喚起しておきながら1990年頃の私も『心無い人』であった事は先に書いておきたいと思います。当時は車の免許を取ると旧犬鳴トンネルに肝試しに行くというのが通例であり私も何度か友人と犬鳴に行った事があるという事なのです。

しかも今の様に完全に閉鎖されてなく、当時はトンネルの中にも入れました。その体験談をココで語りたいと思いますが…結論から言うと特に何も起こりませんでした。拍子抜けするかもしれませんが…特に何も起こらなかったのです。

何も起こらなかったのですが…あの嫌な感じは今でも鮮明に記憶しています。正直、私は全く霊感はありません。だから心霊スポットに行っても特に霊的なものを感じる事は今までなかったのですが…

『旧犬鳴トンネル』は嫌な感じというか冷たい視線みたいな感覚がありました。旧道を車で走っている時は感じられなかったのですが車から降りてトンネルに入って少し歩いた時に急激に感じ始めたのです

私の記憶の中ではトンネルは半分まで普通に整備されていましたが途中から上部が鍾乳洞みたいにボコボコしていて、その突起した所から水が滴り落ち『ピチャ…ピチャ…』と静寂の中で水音だけがトンネル内に響いていました。

その時に『嫌な感じ』がしたのです。『冷たい視線』は誰かに見られているという感覚ではなく…トンネル全体から見られているのか…山全体から見られているのか分かりませんが…後にも先にも霊的なものを感じたのは『旧犬鳴トンネル』での体験だけなのです

先にも書いたが結果としては何も起こりませんでした。私自身も一緒に行った友人もその後は何もなく日常に戻ったのですが今でも新犬鳴トンネルを通る時に閉鎖された方の旧道のゲートを見るたびに当時の体験を思い出してしまいます。

マジで犬鳴はヤバいから!

犬鳴谷村

犬鳴谷村は1691年(元禄4年)福岡藩庁は犬鳴谷に存在していた林の維持管理のため足軽数家に移住を命じ作られた村とされている。犬鳴村と言われる事が多いが『犬鳴谷村』が正式な名称

林の維持管理のため作られた犬鳴谷村であったが1854年になると豊富な木材が取れる事もあり石見国から製鉄に従事するたたら職人』を招き犬鳴日村鉄山を建造。

たたら職人とは日本において古代から近世にかけて発展した製鉄法で炉に空気を送り込むために使われた『たたら』を踏むことにより純度の高い鉄を生産していた職人である。『もののけ姫』で登場していた『たたら場』と言えばピンとくる方は多いのではないでしょうか

林の維持管理を目的としてきた犬鳴谷村の村民と製鉄のため木を伐採していたたたら職人とのいざこざを防ぐためたたら職人は犬鳴谷の村民との接触は禁じられていました。

消失した犬鳴谷村

犬鳴谷村は1889年町村制度が施行されるにあたり周辺の4村と合併され吉川村と名前を変えています。その後1955年に市町村合併が進められ若宮町となり2006年には宮田町と合併され現在の宮若市となりました

産業を取り巻く事情の変化により宮若市犬鳴地区の過疎化が急激に進み集落の中心地区は犬鳴ダムの建設により湖底に沈むことになったのです。犬鳴ダムの水位が低い時のみ見ることができる下谷橋。かつて犬鳴谷村にあった橋の跡である。

都市伝説の噂話が先行してしまった事で犬鳴谷村の消失もホラー的展開をイメージしてしまいそうですが事実としては合併を繰り返した上に集落の過疎化が進んだことでダム建設のために湖底に沈んでしまったというのが消失の理由です。

犬鳴峠リンチ焼殺事件

1988年福岡県内の某所で仕事帰宅途中の工員に不良少年グループが絡み喧嘩となり、不良グループは工員を仲間の家に監禁、集団暴行 その後、旧犬鳴トンネルに連れていき手足を縛りガソリンをかけ焼殺するという事件が発生。主犯は無期懲役の判決を受けている

この事件をキッカケに心霊スポットとして福岡県内では知れ渡るようになっていったのです。私が初めて旧犬鳴トンネルに行ったのは1994年の頃で事件から6年ほど経っていたのですが現地には私達グループの他にも数組いたのは記憶しています。

現在は旧道へと入っていく脇道にゲートがされていてトンネルの入口まで行けない状態となっているが当時はゲートはなく車でトンネルの入口までは行くことができました。ただ私の記憶が正しければトンネルの入口には車が侵入できないように石柱が何本か立っていたような気がしています。

私自身が仕事の都合で20年ほど東京や神戸で住んでいたので現在のように封鎖された状態にいつなったのかは知りませんが福岡では有名な心霊スポットだったのがネットの普及により全国的な心霊スポットになっていたことにはビックリしました。

旧犬鳴トンネルの都市伝説

1988年の焼殺事件を境に福岡県内で心霊スポットとなった『旧犬鳴トンネル』更に2000年にも犬鳴ダムで死体遺棄事件が発生した事とネット普及の影響もあり全国的に有名な心霊スポットとなっていきました。

旧犬鳴トンネルの近くに、国の法治が及ばない集落があり、そこに立ち寄った者は生きては戻れない…などの都市伝説が次々と噂されるようになるが概ね以下の内容が噂となった都市伝説である。

・村の入り口に『この先、日本国憲法は適用しません』という看板がある

・トンネルの前に『白のセダンは迂回して下さい』という看板がある

・村の入り口から少し進んだところに白のセダンが置いてある。またその先にある小屋には骸が山積みにされている。

・日本の行政記録や地図から抹消されている

・旧犬鳴トンネルには紐と缶の仕掛けが施されていて、引っ掛かると大きな音が鳴り、斧を持った村人が駆け付ける(村人は以上に足が速い)

・村人は外部との交流を一切拒み自給自足の生活をしている。

・全てのメーカーの携帯電話が『圏外』となり使用不能となる。また近くにあるコンビニの公衆電話は警察に繋がらない。

若いカップルが面白半分で犬鳴村に入り惨殺された。

『犬鳴村』を楽しむポイント

引用元:映画『犬鳴村』特集 | 東映ビデオオフィシャルサイト

映画『犬鳴村」は実際に噂されている都市伝説をベースに作られたオリジナルホラー映画…という事は噂されている都市伝説は頭に入れて置いくとより映画が楽しめると思われます。

ただ清水崇監督はホラー映画を作る際にホラー要素と何かの要素をプラスさせる特徴がある監督です。ホラー要素だけではなく犬鳴村の謎を追及していくような展開となるため少し複雑な作りとなっているので集中して鑑賞した方が良さそうです。

あとネタバレになりますが…途中で異世界へリープします。(この事に気づかないと途中で訳が分からなくなりますので…)

地元民としてはこんな形で犬鳴が有名になってしまったのは複雑な気持ちではあるが決して怖い都市伝説だけの恐ろしい場所ではない事は最後に書いておきたい。温泉が湧き出て恐怖体験よりは極楽気分になれる場所なので是非お越しの際は脇田温泉にお立ち寄りください…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる犬鳴村』を100倍楽しもう!

それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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