『JAWS』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

本サイトは鑑賞前に読むことで映画を100倍楽しめる予備知識記事となっております
既に本編をご鑑賞されている方は鑑賞後の考察記事『モーっと楽しもう』にどうぞ

JAWS

引用元:ジョーズ(Jaws)のネタバレ解説・考察まとめ

7メートルはある!
   9メートルだ。

    重さは3000キロ。

あらすじ

映画「ジョーズ / JAWS」ブルーレイ発売中 60秒トレーラー

アメリカ東海岸に位置する街・アミティ島。街の経済は夏の観光収入によってまかなわれていた。ニューヨーク市警から赴任してきて間もない警察署長マーティン・ブロディの元に事件の報せが舞い込んでくる。ビーチパーティーに参加していた若い女性が行方不明となる。翌朝 その女性の遺体の一部が浜辺に打ち上げられていたのである。検視の結果 サメに襲われた可能性が高いという報告を受けたブロディ署長だが…

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1975年:アメリカ・日本公開
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:ピーター・ペンチリー、カール・ゴットリーブ
原作:ピーター・ペンチリー『JAWS』
製作:リチャード・D・ザナック
      デイヴィッド・ブラウン
出演者:ロイ・シャイダー、ロバート・ショウ
    リチャード・ドレイファス
        ロレイン・ゲイリー 他
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ビル・バトラー
編集:ヴァーナ・フィールズ
製作会社:Zanuck/Brown Company
     ユニバーサル・ピクチャーズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ

モンスターパニック映画の金字塔を築き上げサメ映画の原点にして頂点でもある1975年公開の『JAWS』

監督はみんな大好きスティーヴン・スピルバーグの3作目となっている。当初はディック・リチャーズに監督依頼をしていたのだがサメとクジラの区別がつかずプロデューサーを苛つかせてしまったことで降板となり、本作に対し非常に興味を示していた当時26歳のスティーヴン・スピルバーグに白羽の矢が立ったのである

引用元:Steven Spielberg Childhood Movie

スピルバーグはテレビ映画として作られた『激突』が世界的に評価をされたことで『JAWS』監督の大抜擢の要因となったが この頃は世間的にも注目の若手監督程度の知名度しかなかったのだ。

しかし『JAWS』は公開されるや瞬く間に興行収入1位の座に君臨していた『ゴッドファーザー』の記録を塗り替えてしまったのである

『JAWS』を期に世界の有名監督となったスティーヴン・スピルバーグ。後に『未知との遭遇』『E・T』『グーニーズ』などの大ヒット作を連発し『インディージョーンズ』や『ジュラシックパーク』などシリーズ化となる作品も手掛け…映画界の巨匠と呼ばれるようになり まさに老若男女問わずにスピルバーグ作品は世界から愛されているのである。

その巨匠への最初の一歩となったのが今回ご紹介する『JAWS』なのだ。

引用元:広大な海の中でこの頂点捕食者の激しさと危険性を捉えた、顎を大きく開けた攻撃的なサメのクローズアップ ビュー | プレミアム写真 (freepik.com)

『JAWS』と言えば『サメ』と思わず連想してしまうが実は『アゴ』と訳するのが正解なのである。

しかし『JAWS』はイコール『サメ』という認識になってしまったのです。一つの言葉の意味を変えてしまうほど『JAWS』のインパクトは強く映画公開時の夏は海水浴を楽しむ人たちが激減。『ジョーズ・ショック』と呼ばれていたみたいです。

更に風評被害として『サメは人間を襲う』というイメージが付いてしまいサメの乱獲が行われてしまったのである。

今となれば一つの古い名作映画として思われるが当時の人たちに与えた恐怖は計り知れなく強烈なインパクトを残したのです。

今でもサメ映画の公開は連発されていてハリウッドの大作サメ映画から低予算のB級サメ映画まで幅広く公開されているのです。とても数えれるレベルではなく 殆どのサメ映画がB級・Z級映画なのだからそれはそれで面白いことになっていますね

引用元:名古屋・大須シネマで「最狂サメ映画フェス」

名古屋では最凶サメ映画フェス2023が開催されるほど世界の映画ファンはサメを欲しているのである(笑)この流れを最初に作ったのが…みんな大好きスティーヴン・スピルバーグであり『JAWS』なのである…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『JAWS』を100倍楽しもう!

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人喰いサメ

引用元:人喰いザメとも言われる凶暴なサメとは?日本にもいる?

約400種類以上もいるとされるサメの中で殆どが人間を襲うような事はしないといわれているがアザラシやカメなどを主食としているサメが間違って人間を襲うといった事例が幾度となく報告されています。

種類によって大きさは違いますが一般的に認識しているサメの大きさは1m~3mのものが多いらしいです。イメージするならば白バイが襲ってくるようなものでしょうか…

そしてサメを語る上で絶対に外せないのは『歯』である

引用元:サメ 歯 現生 ホホジロザメ GR218 サメの歯 鮫の歯 鮫 牙 ホオジロザメ(科学、自然)

サメの歯も種類によって大きさや形状は異なってくるが基本は人間の犬歯のように嚙み切るための三角の形状をした歯で構成されています。しかもノコギリのようにギザギザになっているため人間を骨ごと噛み切ることなんて容易いことでしょう

生息地域は種類によって異なるものの熱帯の暖かい海を好むサメもいれば北極や南極の冷たい海を好むサメまで幅広く生息していて河口などに生息するサメもいたりします。

基本は単独で行動をしているのだが同じ種はやはり同じ地域を狩場としているためエサを食べるときだけ一時的に群がる事もあるそうです

生きている上で海でサメに囲まれる…なんて事は考えられないが可能性が全くないわけではありません。『JAWS』の恐ろしい所はこの状況に陥ってしまうことも考えられるということである。

例えば飛行機に機体トラブルが発生して海に不時着したらサメが群がってきた…なんて普通に考えられそうです。いくら『JAWS』を何十回も見てたとしても対策なんて思いつきません。唯一サメから襲われない方法は陸にいること…だけである。

ホホジロザメ

引用元:史上初の目撃談! ホホジロザメの交尾は「まわってまわってまわってまわる」

約400種類以上のサメの中で『人食い』としてされている危険な種がいくつか存在しています。その中でもイタチサメ、メジロサメ、ヨシキリサメなどが挙げられますが最も人間を襲ったとされるサメがホホジロサメなんです。

大きさは平均で4m前後。大きいものでは5mを超えるのもいて発見された中で最大のホホジロサメは6m以上の個体もあったそうです。分かりやすく例えるなら…

引用元:4トントラックのサイズ/大きさ/寸法/車幅/長さ/高さがロング・ワイドも全部まるわかり!

4tトラックの全長が6.2mといわれているのでこのサイズのホホジロサメが襲ってくる訳です…勝てますか?

そしてホホジロサメの嚙む力は…意外と思われますが実はワニの2300kgに対し300㎏程度と言われているのです。

コレは歯の形状の違いでサメの歯は剃刀が何枚も折り重なったようになっているため切れ味が鋭い分、それほど嚙む力が必要とされていないからです。よく切れる包丁が力を必要としないのと同じことなのです

ただ300kgといっても人間は30㎏程度ですし大型犬でも100㎏と考えると300㎏でも十分過ぎるほどではあります

引用元:サメの不思議-「人喰いザメ」はいるのでしょうか?

サメは獲物を一発で噛み切るというより何度も何度も嚙み砕きながら出血多量で意識をなくしてから捕食する狩りの仕方なのです。まぁ人間程度なら一発で噛み切るでしょうが…勝てますか?

もしホホジロサメに遭遇した時に人間は逃げ切ることができるのでしょうか…

人間の泳ぐ速度は瞬間最大で時速5㎞と言われています。もちろんある程度泳げる人の速度であり瞬間である以上は時速5㎞の速度を維持できるのは数秒程度でしょう

ちなみにホホジロサメが獲物を狩るときの瞬間最大は時速50㎞と人間の10倍の速度となるのです…勝てますか?

ニュージャージー・サメ襲撃事件

引用元:映画『ジョーズ』に影響を与えた、サメと人間に実際に起こった脅威の事件

ピーター・ペンチリー原作『JAWS』は1916年にニュージャージー州で起きたサメ襲撃事件から発想が生まれたとされています。このサメ襲撃事件以前までは『サメが人を襲う』という認識はなかったためアメリカでは大きなショックと恐怖に見舞われたみたいである

僅か12日間に4人の男性が死亡、1人が重傷を負うというショッキングなサメ連続襲撃事件。捕らえられたサメの胃の中から人骨が発見されたことからこの一連の事件の犯人(犯鮫?)となったのです。

インディアナポリス号・サメ襲撃事件

引用元:原爆運搬船の数奇な運命 | 椿七十郎徒然草

1945年7月26日、太平洋戦争終期アメリカ巡洋艦インディアナポリス号は極秘任務として広島に落とすための原子爆弾をテニアン島に運んだ後に日本海軍の潜水艦の攻撃によって沈没

1200名ほどいた乗員のうち爆撃で300名ほどが戦死。900名が海に投げ出されることになる。悲運なことにインディアナポリス号は極秘任務の遂行中であったため救助を呼ぶことができなかったのである

沈没から5日後に救助隊が来るのだが海に投げ出された900名ほどいた生存者は316名までに減っていたそうです。長時間にわたり海水の中にいることでの疲れ、空腹などが原因で息絶える者が現れ、しかもその死体にサメが群がったのである。

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太平洋戦争末期の1945年アメリカは戦争終結のため原子爆弾の使用を決断。巡洋艦インディアナポリスに原子爆弾をテニアン島の基地へ運搬するという極秘任務を与える。チャールズ・B・マクベイ3世艦長のもと艦は任務を遂行した。艦は次の目的地へと出発するがその途中、日本海軍の潜水艦に見つかってしまう…

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サメが人間を襲い命を奪ったというよりも溺死した死体に群がったとされるこのインディアナポリス号・サメ襲撃事件ではあるが生き残った人たちのトラウマは一生拭えないものになったでしょう。

日本で起きたサメ襲撃事件

引用元:日本で実際に起きた『ジョーズ』さながらのサメ襲撃事件

私の感覚となってしまうがサメ襲撃事件と聞くとどうしても海外の事件と感じてしまうのですが実は日本でもサメによる襲撃事件は多発していたのです。

1982年8月熊本県天草郡でヨットで海水浴を楽しんでいた女子中学生がサメに襲われ下半身を食いちぎられ死亡。犯人のサメは捕獲されなかったが遺体に残っていた歯型からシュモクザメではないかとみられている。

1992年愛媛県松山沖で潜水漁師としてタイラギ漁を行っていた漁師が潜水中に襲われ行方不明。被害者もサメも未だ発見されていませんが大きく切り裂かれた潜水服やヘルメットの残骸から『犯人はサメ』と発表されている

死亡事故にまで至ってないが事件件数でいうと毎年のように発生しているサメ襲撃事件。対岸の火事のような感覚であったが実は自分の身にも十分に起こりえる事なのである。海に行くな!とは言えないが行くなら行くで十分に気を付けましょう…と言ってもどう気を付ければ分かりませんがご注意下さい。私は海には行きません(‘◇’)ゞ

軍師かんべえ

クマに出会ったら死んだふり…ですがサメに出会っても死んだふりは絶対にダメです!水面をバシャバシャさせるのがいいみたいです。どこまで効果があるのかは知りませんが…

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原作『JAWS』

引用元:名作映画『ジョーズ/JAWS』(1975)の考察と感想!

1975年に公開された映画『JAWS』は1年前の1974年に出版された同名小説『JAWS』が原作として存在していた…という事実を実はこの記事を書く上で色々と調べていく中で知りました。ちゃっかりと原作者のピーター・ベンチリーが映画版に出演していることに更にビックリ。

アメリカではベストセラーになるほどで小説のヒットを受けての映画化だったのである。もちろん今も小説は未読なのだが原作は人間ドラマが映画版以上に盛りだくさんということみたいだ。

映画化をする上でスピルバーグは人間ドラマパートをかなり削ったことで純粋な海洋アクション・スリラー映画にしたのである。原作者のピーター・ベンチリーは改変されたことを知らずに呑気に映画に出演しているが実は映画完成後にスピルバーグに激怒したみたいなのである。

まだ若かったスピルバーグも血の気が多かったのか『お前の面白くない小説を面白くしてやったんだよ』と対抗。この喧嘩が原因なのかは不明であるが続編の『ジョーズ2』ではスピルバーグは監督を辞退しているのである。

ただメインキャラは小説同様にブロディ署長、クイント船長、フーパー博士の3人が活躍。プロットも流れも大きく変えてはなく、人間ドラマを削っただけなのである。ただ小説がヒットしているという事は人間ドラマパートもそれなりに面白かったのだと思いますが未読なので何ともいえないというのが正直なところです。

あとスピルバーグは逆に小説にはないパートを付け加えたのである。ただ天才と言われるだけあってこの追加したパートが最高に良いのである。しかし勝手な追加であるためピーターはココも気に食わなかったみたいなのである(笑)

マーティン・ブロディ署長

引用元:ジョーズ(Jaws)のネタバレ解説・考察まとめ – RENOTE [リノート]

大都会ニューヨークから田舎町のアミティ島に赴任してきたブロディ署長。ニューヨークで何があったのか分からないがアミティ島の赴任はどうやら希望してのものだったみたいである。

妻と息子2人の4人家族でアミティ島に引っ越してきたみたいでマーティンは都会の喧騒から逃げてきた感じはあるが妻は田舎町に引っ越ししたことに不満があるのかもしれない…何となくそんな感じがしました。

夏の観光業で成り立っているアミティ島の赴任を希望していたのにも関わらずブロディ署長は水恐怖症なのである。映画版では全く語られていないが何か大きな水難事故に巻き込まれてトラウマとなっているみたいなのである。原作では描かれているのかは分かりません。

ヒトのよさそうな感じの署長で市長と住民の間に挟まれながら悩まされている日々を送っている中間管理職。映画版ではカットされているが小説版では妻が海洋博士のフーパーと不倫してしまうのである…カットされているのでネタバレしてしまいました(笑)

クイント船長

引用元:映画「ジョーズ」より | だって好きなんですもの – 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

サメハンターとして海を渡りまわってる謎の男クイント船長。ヒトのよさそうなブロディ署長とは対照的な存在で口も性格も悪く、暴力的な感じがするクイント。常に酒を飲んでいてフラフラしているが海の上ではかなり頼りになる海の男なのだ。

サメに対し恨みがあるのか…サメを専門にハンターをしていてアミティ島に突如現れた人食いサメの退治に1万ドルという高額を要求している。

もちろん最初は金額の高さから市長に断られているがクイント船長は被害者に残った歯型から素人には手の負えない人食いサメという事を理解していたのであろう…

いずれ自分のところに1万ドルで依頼が来ることを分かっていたのだと思います。私的にはいくら仕事ができる男だとしても一緒には仕事をしたくないタイプではありますね。

マット・フーパー海洋博士

引用元:ジョーズ(Jaws)のネタバレ解説・考察まとめ – RENOTE [リノート]

サメの被害の可能性が高いという事でブロディ署長が雇った海洋学者のマット・フーパー博士。どうやらサメオタクといった人物でサメの事になると周りが見えなくなるタイプ。

家は資産家みたいで不自由なく過ごしてきたお坊ちゃんではあるが海のことに関してはそれなりに経験は積んでいてクイント船長のテストも難なくクリアしている。ただクイントはフーパーを気に入っていないみたいなので何かと二人は衝突するのである

原作ではこのフーパーとブロディ署長の奥さんが不倫するみたいで三角関係が発生するという展開があるみたいだ。映画版を先に見てしまうと確かに要らないパートと思えてしまうのだが…この関係を知った上で3人のやりとりを見ると意外と面白く感じてしまいます

I shall not return!

引用元:引用元:Steven Spielberg Childhood Movie

I shall not return!
(二度と戻ってくるか!)

『JAWS』の撮影が全て終了したさいに監督のスピルバーグがマッカーサー元帥の言葉を文字って吐き捨てたセリフである。

これだけのヒット作品が生まれた現場でいったい何が起こったのか…普通は監督、スタッフ、俳優などが一枚岩となって完成に向かって協力体制となって製作していくのであるが『JAWS』の撮影は苦難の連続であったのだ

その苦難が最後の最後にスピルバーグの『二度と戻ってくるか!』という怒りの声になったのです

26歳のスピルバーグ

引用元:スピルバーグ断言「私は米国の未来を心配していません」

今となれば世界で最も有名な映画監督で彼の作品を見たことがない…という日本人はおそらくいないのではないかと思われるほどの人物なのですが『JAWS』を撮影したころのスピルバーグは26歳という若さだったのです。

『衝突』で世界的に注目を浴びるようにはなっていたがクセが強い映画業界の中では才能はあっても26歳は『若僧扱い』されてしまうのである。

全ての元凶はココにあったのかもしれません。

とにかく俳優を始めスタッフ、技師たちがスピルバーグの事をナメていた事もあり言う事を聞かないのである。完璧主義者あるスピルバーグは自分の思い通りの撮影が出来るまで何度も同じシーンの撮影を繰り返し行っていたのである。

もちろん不満は募っていたため反抗していく俳優やスタッフは指示とは違うことをやりはじめてしまうのである。まさに負のスパイラルが起こってしまい当然のように現場の空気は最悪なのである

こういった険悪な中での撮影も途中で一致団結した…なんて映画のようなドラマチックな展開は起こることもなく最後までギスギスした感じだったみたいである。これは地獄としか言えない現場だったみたいです

動かないサメ

引用元:スピルバーグ監督が「あの頃にCGがあったら『ジョーズ』は駄作になってた」と語る |

スタッフの険悪な状況が続く中…悪いことは重なるもので次々と機材トラブルが発生するのである。

これは映画史の中で『JAWS』が初めて本格的に海での撮影を慣行したため予測できるトラブルが想定できなかった事が原因だったのです。もちろん海用の機材などはなく海水がかかれば故障といった問題が次々と発生。スタッフの船酔いにも悩まされて撮影は大幅に遅れてしまうのである

最悪だったのは主人公ともいえるサメが海水では動かなかったというトラブルである。このトラブルが原因で本編は中々とサメが登場してこないのである。結果として姿を見せない事が恐怖を倍増させてしまうといった想定外のベクトルが働いた事は不幸中の幸いではある

この海での撮影でスピルバーグが学んだことは『機械は水に濡れると重くなって動かなくなる』という事だったみたいだ。しかし23年後の『ジュラシックパーク』でスピルバーグは科学の進歩に驚きリアルすぎる恐竜ロボットに感動してしまうのである。

あまりにも大迫力で撮れた恐竜に興奮してしまい『よし!もっと迫力を出すために雨を降らそう!』と考え大量の雨を降らせてしまったのである…その結果 恐竜ロボットが動かなくなってしまったのだ…(笑)

撮影期間は3倍 製作費は2倍

引用元:「ジョーズ」 – 魅惑の深海パーティの片隅に (hatenablog.com)

スタッフ同士は険悪の中であり、機材トラブルも重なり撮影期間は大幅に遅れをとってしまったのである。しかも完璧主義者のスピルバーグは妥協をしなかった事もあり何と撮影期間は予定の3倍にもなってしまったのである。

もちろんそれに伴い製作費も2倍となったことで撮影の後半の頃になるとスピルバーグはスタッフから殺されるのではないか…と考えながら撮影をしていたと語っていました。さらに自分には二度と監督依頼がこないのではとも考えていたみたいである。

そして全ての撮影が終了し現場を立ち去る時に吐いたセリフが…

I shall not return!
(二度と戻ってくるか!)

軍師かんべえ

今でも笑い話として当時の事を多くは語らないだけに相当怒ってたのかもしれませんね

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『JAWS』を楽しむポイント

引用元:ジョーズ(Jaws)のネタバレ解説・考察まとめ

色々と映画の歴史を塗り替えてきた『JAWS』

トラブルは発生したのものの初の海での本格的撮影は今後の映画ジャンルの幅を広げる結果となったでしょうし、何といってもB級は確かに多いがサメ映画という一つのジャンルを生み出す要因となったのは間違いなく『JAWS』である

『JAWS』をオマージュする作品も多く特に『姿が見えない』という恐怖演出は色々な作品で使用されています。

引用元:映画『NOPE/ノープ』レビュー

2022年に公開されたジョーダン・ピール監督の『NOPE』は『JAWS』の影響をモロに受けていて姿を見せない何かが人間を襲っていくプロットはまさにそのままとも言えます。パッケージも似ているのは『JAWS』に最大のリスペクトを受けていることへの証なのでしょう

良い意味でも悪い意味でも『JAWS』は世界的に色々な影響を与えてしまいました。サメの乱獲などほ生態系を狂わしてしまうほど重大な問題ですし…海水浴者の激減も関係者にとっては死活問題になってしまいます。

そんなこんなも含めて鑑賞すればまた違った角度からの発見もあるかもしれません。ただ1975年公開の映画だからといってナメてかからないように私は今見ても相当に怖かったです…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『JAWS』を100倍楽しもう!

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引用元:ジョーズ(Jaws)のネタバレ解説・考察まとめ

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それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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