『THE GAME』を100倍楽しむ方法

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

『THE GAME』を既に鑑賞されている方は
鑑賞後のモーっと楽しもう』にどうぞ

THE GAME

1997年:アメリカ公開 1998年:日本公開
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:マイケル・ダグラス 他

1995年にキリスト教の『七つの大罪』をモチーフに猟奇殺人事件を描いたサイコサスペンス『セブン』の監督を務めたデヴィッド・フィンチャー。セブンの大ヒットを受けて1997年に『THE GAME』が公開された。セブンの2年後に公開されたフィンチャーの次作にも関わらず興行的にはとても成功したとは言い難い結果となってしまったが多重にわたって張られた伏線や先が読めない展開…更にフィンチャーが創り出した異様でもあり不穏でもある世界観は後に映画ファンの間では語り継がれ何度も考察が繰り返されている…ある意味で問題の作品となっている。

その後フィンチャーは『ファイトクラブ』『ベンジャミン・バトン』『ゴーンガール』など次々と話題作を生み出すが『THE GAME』の伏線の貼り方が堪らない…という映画ファンは意外にも多く最も好きな映画は?って聞いた時に『THE GAME』なんて答えてくる人がいたなら…『コイツやりおる…』と少しビビッてしまう。この映画は初めから最後まで1秒たりとも目が離せない展開が見てる私たちに襲い掛かってい来る。そして貴方はこの結末に必ず騙される…

あらすじ

サンフランシスコの投資銀行経営者のニコラス・ヴァン・オートンは48歳の誕生日の日に弟のコンラッド・オートンからお祝いに『CRS』という会社が提供する謎のGAMEに参加できるというカードをプレゼントされる。『人生を変える体験』という評判を耳にして参加する事に…やがて奇妙な出来事がニコラスの周りで次々と起こり始めていく…

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感想(2件)

軍師かんべえ

実は『THE GAME』は『セブン』より前に撮影をする予定だったがブラピのオファーの関係で『セブン』公開後に撮影が回されたというエピソードがあるそうです(*’ω’*)

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48歳を迎えるニコラス

大会社の経営者ニコラス・ヴァン・オートン。48歳の誕生日に弟のコンラッドから『人生を変える体験ができる』というCRS社が提供するGAMEに参加できるカードをプレゼントされる。彼は知らない間に運命の分岐点に立たされる事になってしまう。フィンチャーが創り出した不穏な世界観の中で繰り広げられるミステリーサスペンス映画。本作の魅力はマイケル・ダグラスの演技力が余すところなく堪能できる作品となっている。弟コンラッド役にはショーン・ペンといった大物役者が出演するも本作に於いては完全に主役を引き立てる脇役でしかない。『THE GAME』はニコラス・ヴァン・オートンが作中でどのような心境の変化をもたらしていくのか…といった展開となっています。序盤の彼がどのような人間なのかを知れば『THE GAME』は100倍楽しめる!

父の幻影

ニコラスは幼い時に父親を亡くし会社・遺産を受け継いではいるが…彼は父の幻影に囚われ父の残した遺産を守ることに懸命になっていた。そのため家族さえも犠牲にしたことで離婚した元妻のエリザベスが何故自分の元を去って行ったかは本人には理解できないでいる。唯一の肉親でもある弟のコンラッドとは疎遠になっており母の葬儀から連絡を取り合っていない。彼から人情的な部分が見られる事はなく常に結果だけを追い求めているタイプ。少なくとも彼の口からジョークの言葉が出てくる事は決してないだろう…といった様に彼を簡単に説明すると金は持っているがツマラナイ退屈な男。何故?彼がそのような人間になってしまったのか…それは父親が謎の飛び降り自殺をしてしまったのがトラウマとなっているのかもしれない…そしてニコラスは18歳の誕生日祝いに父親の形見の時計を貰っていて…それが父親へ執着しているメタファーとなっている…

信じるモノは…

彼の人生は父を失ってからは孤独そのものだった。損得勘定で人と接してきたため『金の切れ目が縁の切れ目』といった諺の様な付き合い方しかできない人間になっている。元々人を信じることをしてこなかった人間が『GAME』に参加する事で どのように変わっていくのか?

軍師かんべえ

冒頭で弟のコンラッドに誕生祝いをしてもらうが…ニコラスは無言で苦笑いをしていただけだった…こんな男が…

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CRS社

「人生が一変するような素晴らしい体験ができる」

この文言を謳い文句に大富豪のニコラス・ヴァン・オートンに『GAME』を提供してきた会社CRS(Consumer Recreation Services)。しかし一人の男を『GAME』に参加させるにはかなりの大仕掛けであり…何がリアルで何がGAMEなのかの境界線が全くといって見当たらない。CRS社の真の目的とは?なぜニコラスの弟のコンラッドは兄にCRSを勧めたのか…

クリスティーン

『THE GAME』でキーパーソンとなるクリスティーンを演じたデボラ・カーラ・アンガー。この微妙なビジュアルが本作を戸惑わせるには十分な効果を発揮している。お世辞でも決してキレイな女優さんとは言えないのでモブキャラと思わせておきながら中盤から後半にかけては重要なキーパーソンとなっていた事にはビックリした。色々な所で監督のフィンチャーは仕掛けを施しているが…クリスティーンの使い所には結構笑えてしまった。皆さんはどう思うでしょうか?

『THE GAME』を楽しむポイント

『セブン』で成功を収めたデイヴィッド・フィンチャー監督の次回作だっただけに大成功とは言えない興行収入ではあったが…結果としてはファンの間で考察が繰り返し行われている隠れた名作となってしまった。それだけに知名度が低いのは致し方がないのだが…まさか知り合いに『THE GAME』を推してくる方がいるとは…こんな日が来るとは思わなかった。私自身も殆ど記憶の中から消え去りそうになっていた位で改めて鑑賞すると…『何故?こんなに面白い映画を記憶から消し去ろうとしていたのか?』まさしく謎の現象で理解に苦しんでいる。それは、さておき本作を鑑賞する上で楽しむポイントは大富豪ニコラス・ヴァン・オートンが『GAME』に参加する事で冷酷だった人間味がどのように変化していくのか?が最大のポイントとなってくるのではないでしょうか?彼は父親の死に囚われ金に縛られている…どのように父親から過去から解放されていくのか?そして謎の会社CRSが企む陰謀とは?私はこの映画で騙された…あなたはどうでしょうか?少しの知識を得るだけで映画はもっと面白くなる!

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それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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