『ザ・ハント』を100倍楽しもう

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!
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目次
ザ・ハント

『ウサギは必ず…勝つの…』
2020年:アメリカ、日本公開 監督;:クレイグ・ゾベル 脚本:ニック・キューズ、デイモン・リンデロフ 製作:ジェイソン・ブラム、デイモン・リンデロフ 製作総指揮:クレイグ・ゾベル、ニック・キューズ スティーブン・R・モレン 出演者:ベティ・ギルビン、エマ・ロバーツ アイク・バリンホルツ、ヒラリー・スワンク 他 音楽:ネイサン・バー 撮影:ダーレン・ティアナン 編集:ジェーン・リッツォ 製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ ブラムハウス・プロダクション ホワイトラビット・プロダクション 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ 東宝東和
『全米が封印した今年最大の問題作』という触れ込みで2020年に日本で公開された超超超問題作『ザ・ハント』製作にあたったのは『ゲット・アウト』でアカデミー脚本賞を受賞したジェイソン・ブライム率いるブラムハウス。低予算で莫大な収益を連発させている話題の製作会社でありブラムハウス作品というだけで鑑賞する価値は十分にある。

2007年に公開された『パラノーマルアクティビティ』は製作費1万5千ドル(約165万円)という低予算ながら興行収入は1億9300万ドル(約212億円)を叩き出した。2010年公開『インシディアス』は製作費150万ドル(約1億6千万円)で興行収入9900万ドル (約109億円) 、2012年公開『フッテージ』は製作費300万ドル(約3億3千万円)からの8700万ドル(約95億円)の収益を上げている。

主にホラー映画を中心とした製作会社でハリウッドの有名俳優よりも新進気鋭な無名に近い俳優を起用したり監督には創造的な自由を与えるといった大胆な製作モデルを確立したことが低予算ながら莫大な利益を生み出す結果に繋がっている。本作『ザ・ハント』でも主演のベティ・ギルビンはテレビドラマを中心に活躍している女優という事で私は全く知らなかった女優であり…監督のクレイグ・ゾベルも初めて耳にする監督である。

それでもブラムハウス製作というだけで十分に期待できてしまう。だから作品の是非はさほど気にはなっていなかったのだが…ただ『ザ・ハント』を鑑賞する上で気になった事が一つ…なぜ?ココまで超が付くほどの問題作となったのか…である。それは…当時のアメリカ大統領ドナルド・トランプを激怒させ…アメリカでの公開が中止寸前まで……少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『ザ・ハント』を100倍楽しもう!

一国の大統領を激怒させてしまう映画の内容とは…?
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トランプ激怒映画
アメリカ大統領選が2020年11月に行われ『ザ・ハント』のアメリカ公開が2019年9月。まさにトランプが次期アメリカ大統領選に望もうとしていた時期に公開予定となっていたが…作中の内容からトランプ大統領が激怒…そして公開が延期となった…ただ実際は1か月延びただけで同年10月には公開されている。では…トランプが激怒してしまった点はどこだったのか…
リベラルVSトランプ支持者

簡単なあらすじを説明すると…とある富裕層が仕掛けたゲームに強制参加させられた庶民の男女12人。富裕層がハンターとなり…庶民が獲物となる…というストーリー展開。映画の中で明確なセリフや説明はないが…富裕層VS庶民の構図は明らかにリベラルVSトランプ支持者。つまりトランプ支持者が金持ちのリベラルによって次々と狩られていく…というのが『ザ・ハント』なのである。
リベラルとは…

本作を鑑賞する上で必要最低限の説明しか致しませんのでご了承ください。
【リベラル】個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的
今さら聞けない?! 「保守」「リベラル」ってなんだ? – 就活 …
辞書ではカッコ良く感じられてしまう『リベラル』だが実際はこんなカッコ良い感じではない。順を追って分かりやすく説明していきましょう。
政治の世界の中では与党と野党というのが存在しています。日本でいうと政権をとっているのが与党で現在は自民党という事になります。そして与党以外の政党が野党となるわけです。日本はアメリカに習って資本主義国となるわけですが…日本の野党の中でも社会主義国に変える事を目的とした政党が存在します。それが…

日本共産党=リベラルという訳ではないが…日本の政党の中で最もリベラル的な活動をしているのが社会主義国を目指している日本共産党。では政治におけるリベラルというのはどういった活動をしているのかというと…憲法改正(特に9条)に反対、安全保障関連法に反対、共謀罪法に反対、原発に反対、首相の靖国神社参拝に反対…反対、反対…反対…リベラルとは野党が行う事に対し反対をすること。では何か代案があるのか?と聞くと代案は特に持っていないのである。例えるならアメリカ軍基地の撤退問題にしても…もし日本が侵略を受けた場合にどう対処するのか…を問いただしても『対話で解決する』という脳ミソお花畑のような回答しかしてこないのである。

『ザ・ハント』では現政権に不満を持つ金持ちリベラルが娯楽として12人の男女を集め人間狩りゲームを始めた…というムチャクチャな設定の作品でトランプ支持者だけをディスったものではなく…適切な表現ではないが平等にディスっている作品なのである
トランプ支持者

『ザ・ハント』では森の中に集められた12人の男女はトランプ支持者という扱いになっている。アメリカ大統領として様々な政治活動をしてきたトランプだが極端な政策であった事から肯定派と否定派が度々衝突していました。あまりにもナーバスな部分を強引かつ大胆にメス入れしていたため…もはや政策がギャグ化していた。メキシコとの国境に壁を作るなんてウケを狙っているとしか思えない。こういった大統領を支持している庶民が『ザ・ハント』でのターゲットとして描かれている。
ピザ・ゲート

トランプ政権時代のアメリカ国をブラックユーモアで描いたのが『ザ・ハント』。数々のヒットを生み出したブラムハウスが何故『ザ・ハント』の製作をしようとしたのか…それは2016年アメリカ大統領選の期間中に広まった ある噂が本作に大きく影響を与えたといってもよいでしょう。その噂とは…『ピザ・ゲート』
陰謀論

普通に考えると、なぜ この様な噂が広まったのか…と疑問になるのだが…トランプ支持者の間では3割近い人間が信じて疑わなかったという調査結果まで出ている。簡単に説明するとアメリカ大統領選挙に民主党から出馬していたヒラリー・クリントンに突如として黒い噂が広まっていった。ヒラリーは人身売買や幼児売春に関与していて、その拠点となったのが…とあるピザ屋。陰謀論というか都市伝説ともよべる程度の低い噂なのだが…なんと銃発砲事件にまで発展していったらしい。この事件がヒントとなりこのような陰謀論が『もし?本当だったら…』という発想が『リベラルのトランプ支持者狩り』というプロットになっていったらしい
2020年の米国風刺映画

おそらくトランプ大統領は映画を鑑賞せずに『極右の人間が狩られる映画』というワードだけで大激怒されたのかと思われる。でも安心してください立派に極左もディスられてますから…という屁理屈では納得してはくれないであろう(笑)…という冗談はさて置き。2020年アメリカの風刺映画でアホみたいな事をやっている大統領に対し本気で怒っている極左の人間たちを両方を皮肉った…実はコメディ映画なんですよ本作は…だからこそ本作はフラットの立場で見ると面白く感じれるんです。

極左VS極右のコメディ映画なんですよ(笑)

動物農場

1945年:イギリス発行 著者:ジョージ・オーウェル
突然『動物農場』という本を紹介しているが『ザ・ハント』の中で重要な役割を担っている物語である。内容を少し理解しておくだけで本作がもっと楽しめると思われるので紹介したい。

…とある農場で飼われていた動物たちが劣悪な農場主(人間)を追い出して理想的な共和国を築こうとするが。しかし指導者となった三匹のブタの内の一匹がが次第に独裁者と化し恐怖政治へ国が変貌していく過程を描いた小説。これは民主主義だった国が社会主義へと生まれ変わったのだが次第に独裁主義の国に変わっていく…という危険性を痛烈に描いた物語。リベラルによって社会主義国へと変貌した国の行きつく先は…( ゚Д゚)ハッ?

どうやら『動物農場』のアニメ映画があるみたいだが…どこで見れるのかなぁ…現在調査中

『ザ・ハント』を楽しむポイント

本作が持つテーマは『第一印象』と製作したジェイソン・ブラムが語っている。我々人間がいかに他人に対して第一印象で決めつけてしまうのか…その危険性を訴えかけている内容となっている。人間平等、人種差別、ジェンダー問題(性別差別)などなど…聞こえはすごく良いのだが このような訴えをしているリベラルが実は人間狩りをしていた…という『第一印象』を崩していく映画となっている。他にも色々な仕掛けがされていて実に冒頭からラストまで楽しめる映画作品となっている。そして最初に伝えないといけない事を最後に伝えてしまうのだが…結構グロいです。ゴア描写が苦手な方は無理かもしれませんね…それでは(^.^)/~~~
それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ
