『ザ・ハント』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『ザ・ハント』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は 『ザ・ハント』 の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

ザ・ハント

https://cinemandrake.com/the-hunt
2020年:アメリカ、日本公開
監督;:クレイグ・ゾベル
脚本:ニック・キューズ、デイモン・リンデロフ
製作:ジェイソン・ブラム、デイモン・リンデロフ
製作総指揮:クレイグ・ゾベル、ニック・キューズ
      スティーブン・R・モレン
出演者:ベティ・ギルビン、エマ・ロバーツ
    アイク・バリンホルツ、ヒラリー・スワンク 他
音楽:ネイサン・バー
撮影:ダーレン・ティアナン
編集:ジェーン・リッツォ
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ
     ブラムハウス・プロダクション
     ホワイトラビット・プロダクション
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ
   東宝東和

元アメリカ大統領トランプを激怒させ一度は公開が中止になりかけた『ザ・ハント』。本作は2016年頃から噂され始めた『ピザゲート』という都市伝説が基となりインスパイアされた作品。

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38179131

ピザゲートとは…
2016年アメリカ合衆国大統領選挙の期間中に広まった、民主党のヒラリー・クリントン候補陣営の関係者がコメット・ピンポインというピザ屋を拠点に人身売買や児童性的虐待に関与しているという陰謀論。この疑惑はコロンビア特別区首都警察など多数の機関によって虚偽であると既に証明されている。

ピザゲート – Wikipedia

トランプ側が作り出した陰謀論だったのかは不明ではあるが…ウソのような噂はトランプ支持者の約3割の人が信じているというデータもある…真相を確かめるためにトランプ支持者が銃を持ってピザ屋に乱入して発砲をするという事件にまで発展している。もちろん陰謀論で虚偽なのだが…『もし?』というインスピレーションから生れたのが『ザ・ハント』という訳である

https://cinemarche.net/action/thehunt-makocha/

極右側の間で噂されていたリベラル・エリートたちによる『人間狩り』ゲーム。自業自得という点も否めないが噂により窮地に落とされてしまった復讐に『だったら現実にしてやるよ』という極左狩り『マナーゲート』が計画されてしまう。つまり現実の世界で置き換えてみると…根も葉もない噂を流していたトランプ側の支持者に対し反対勢力のリベラル・エリート達が森の中にトランプ支持者を集め人間狩りを始める…といった内容が『ザ・ハント』のストーリー。そりゃトランプも怒るわ…ってマジでよく公開できたなぁっと感心してしまう。

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『地球温暖化は本当にあるのよ!』とか『黒人はダメ!アフリカ系アメリカ人と言いなさい』とかリベラルがいかにも言いそうなうわべだけの発言がドンドン出てくる。もうコメディ映画なのよ…と思えたのがマナーゲートに参加させるメンバーを決める会議で『最低、一人は黒人じゃないと…』とマイノリティを意識しないと人種差別になってしまうぞ!的な演出(笑)…『だったら真っ先に狩ればいい』といったリベラルの表面だけのポリコレ感が見れるのも非常に面白い。かなりリベラル・エリートがマウントを取ってくるのだが…形勢が一気に逆転してしまう

https://eiga.com/movie/92843/

本来 選出されるクリスタル・クリーシーと同姓同名の別のクリスタルが間違って参加してしまった事から物語はリベラル側の思惑とは別の方向へと一気に加速していく…別人のクリスタルは女性ながら元軍人でリアルな戦争を経験している戦闘のプロ。僅か8か月程度の訓練しか受けていないリベラル・エリートがこの女軍人の出現で『狩る側』から一気に『狩られる側』へと変貌していく…といったようにココでは『ザ・ハント』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください

軍師かんべえ

ブラムハウスの作品は一見はグロテスク映画と思わせておきながら実は奥深い社会風刺を描くメッセージが含まれている事が多い。

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第一印象

https://www.tst-movie.jp/spe/producer-jasonblum20190429.html

過激な内容や残酷描写で問題作となったサバイバル・アクション映画『ザ・ハント』。プロデューサーのジェイソン・ブラムは『ザ・ハント』についてこう語っていた…

『ザ・ハント』ジェイソン・ブラム氏のインタビュー
『ザ・ハント』は第一印象というものがどれだけ間違って受け取られているかということを描いた、驚くべき物語です。かなり政治的な内容だし、僕自身も非常に政治的な人間だけれど、特定のグループを支持する作品ではありません。僕も含めて、すべての人間は安易な判断を下しがちなんだ、ということを描いている

問題作『ザ・ハント』はソーシャルメディアの … – THE RIVER

第一印象で決めつけてしまう事がいかに危険であるか…というメッセージが込められた作品。もちろん時と場合によってはファーストインスピレーションの方が重要となるケースもあるが…特に人間性を測る時に表面的な印象だけで決めつけてしまうと相手を傷つけたり…怒りを買う可能性も高くなる。『ピザゲート』などが良い例で誰かが流したデマ情報を調べもせずに信じてしまいTwitterで拡散してしまい炎上してしまう事ってありますよね…しかし多くの人は『人ってそうだよね』と思いながらも『でも私は違う』という方が多いと思われます。『ザ・ハント』の冒頭では。いかに人が無意識に第一印象で決めつけをしてしまうのか…を試されているかのような演出がされていました…

主人公は誰よ

https://ameblo.jp/hirop-1001/entry-12668770901.html

エマ・ロバーツが演じた この美女の目線でマナーゲートは開始された事で殆どの人が主人公はエマ・ロバーツなのだと思っていたはずである。しかし早々とライフルで頭を撃ちぬかれてしまう…すると近くにいたイケメンに目線がシフトされ『あぁコイツが主人公だったのか…』と再びミスリードされてしまうのである

https://cinemarche.net/action/thehunt-makocha/

このイケメンも早々と地雷で木っ端微塵となってしまう。ココからは次々と主人公候補が現れては死んで…現れては死んで…を繰り返し…開始から24分後に遂に本作の主人公クリスタルが登場

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最初の方でクリスタルは登場はしているのだが、クリスタル目線で描かれるようになるのはガソリンスタンドに入ってきた時からである。ヒロイン風の美少女が登場しては頭を撃ちぬかれ…ヒーロ風のイケメンが現れたら爆死してしまい…チョイ悪的なオヤジが活躍したかと思ったら腹を撃ち抜かれてしまう…そして低血圧風にダルそうに歩いてくるヒロインとは正反対にいそうな女性が実は主人公だったという…まさに第一印象を何度も覆してくる演出となっていました。

直感はダメなの?

https://www.crank-in.net/news/81866

『第一印象』つまりは『直感』という事になるが…直感がダメという訳ではない。上でも書いた様に時と場合によっては直感が良い方向に向かう事もたくさんある。特にスピードが必要とされる時には重宝される能力ではないでしょうか…しかし吟味できる時間があるのなら直感だけに頼らずに深く掘り下げる方が良い結果に繋がっていくのでは明白なのです。しかし人は自分の第一印象を否定されれると人格を否定されたような感じになり例え心の奥底で自分が間違っているのでは…と理解していても訂正しようとはしない人が多い。だからこそ対立が生まれるのである。

認めたくない

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アシーナの勘違いを指摘したのだが『私が正しいに決まっている』と切り返されてしまう。もう滑稽としか表現できない右はアホな陰謀論を信じ…左は絶対に間違いを認めようとしないのだが…アシーナ自身も絶対に分かっているはずである『やってしまった…』と…しかし11人も殺してしまって『あっ勘違いでした』なんて今更 言えるわけがない…そう認めたくないのである。このようなケースをよく政治の討論番組で観た事ありませんか?

https://toyokeizai.net/articles/-/14461?page=3

もう貴方は既に論破されているんですよ!と誰が見てもその状況なのに『いや…』とまだ言い負かされた事を認めないでいる批評家をよく討論番組で見ます。これこそが第一印象で決めつけてしまった時の危険性なのではないでしょうか…人は自分の間違いを中々認めようとしない生き物なのです。だからこそ深く考慮しなければいけないのに直感や第一印象で簡単に決めつけてしまうと訂正が難しくなってしまうのです。一般の人が討論番組に出演する事はまずないが…私たちの身近なものだとSNSとかの投稿がそれに値するのではないでしょうか…簡単に自分の意見が匿名で投稿できるだけに便利でもあり恐怖でもある。ただ投げっぱなしで自分が投稿したコメントが人にどう影響したかは深く考えない人が多い。ピザゲートは噂という情報だけでSNS上で拡散されたガセネタだった事は絶対に忘れてはいけないのである。

軍師かんべえ

エマ・ロバーツが演じていた美少女の名前は『ヨガ・パンツ』だって…いかん直感だけで笑っては…( *´艸`)クスクス

動物農場

本作は極端な左寄りの考え方を持つリベラルと極端な右寄りの考え方を持つ庶民の対立を描いた作品であり…しかも平等に両方をディスっている…いや言い方が悪いですね危険性を訴えている作品でもある。『アメリカファースト』と米国人にとっては聞こえの良い言葉であるが裏を返せば他国はどうなっても構わないという利己主義的な考え…一方でリベラル的な考え方も人間平等や人種差別、ジェンダー問題とコッチも聞こえは良いのだが考え方は社会主義的な思想に非常に近い。

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リベラル・エリート達はクリスタルを『動物農場』の引用から『スノーボール』と呼んでいました。動物農場とは1945年にジョージ・オーウェルが著した小説で…とある農場で飼われていた動物たちが劣悪な農場主(人間)を追い出して理想的な共和国を築こうとする。しかし指導者となった三匹のブタの内の一匹が次第に独裁者と化し恐怖政治へ国が変貌していく過程を描いた小説。これは民主主義だった国が社会主義へと生まれ変わったのだが次第に独裁主義の国に変わっていく…という危険性を痛烈に描いた物語。

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全体主義やスターリン主義とも呼べる危険な思想で個人の自由は許されず特権を持った人物に従う独裁国家となる可能性が高いのが社会主義の危険な所である。分かりやすく説明するなら通称『北』と呼ばれている国家がそれに該当している。あくまでも作中のリベラルは…という限定の話ではあるが『動物農場』で描かれていたブタの思想を持った集まりであった。差別的発言を注意しあうも極右側の人間を『貧乏白人』と蔑んでいたり…そもそも狩りの対象にしていること事態が動物農場でのブタなのである。支配者だと勘違いしていた醜いブタを一匹ずつ狩っていくのが…あの女だったのです

軍師かんべえ

アニメ版の『動物農場』を観るにはTSUTAYAの宅配レンタル!はい回し者です( ゚Д゚)

最後に立っていたのは…

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リベラル・エリートが仕組んだ人間狩り『マナーゲート』最後に生き残ったのは極左側の人間でもなく…極右側の人間でもない…フラットという立場のクリスタルのみが最後まで立っている。これは製作サイドが訴えようとした世の中の皮肉とも捉えられる。結局は極端な思想など持たずに今を一生懸命に生きている人間が幸せになる…という。労働の後の一杯…これこそが最高なのでしょう

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軍師かんべえ

結局この女の正体は何だったのでしょう…強すぎる

総括

https://cinemandrake.com/the-hunt

一見はグロ表現やゴア描写のあるサバイバル・アクション映画なのだが実は現在のアメリカを風刺した社会派作品という一面を持つ映画でもある。第一印象で安易に結論を出す危険性を訴えるメッセージと同時に『狩る側』は一つの事象で『狩られる側』に簡単に変わってしまう…という忠告も訴えている。特に現代はTwitterなどのSNSで簡単に自分の意見を匿名で投稿できてしまう。便利といえば便利なのだが…誹謗中傷も簡単にできてしまう事から悲惨な事件へと発展していくことも多い。私自身もブログというツールで自分の意見を発信している立場ではあるので特に悪い影響を与えていないか…という点は極力気を付けているつもりでいる。それは私自身が『狩る側』に絶対に立ちたくないからである。だから私が紹介する映画は全て私自身が面白いと判断した映画だけなのである。『人を狩るなら…人から狩られる覚悟も持て』いつかブーメランになってしまうぞ…って所でオツカレっす!

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https://theriver.jp/the-hunt-jp-release/

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