『アウトブレイク』を100倍楽しもう

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!
『アウトブレイク』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ
目次
アウトブレイク

“生命の重さを”考えてくれ…
1995年:アメリカ、日本公開 監督:ヴァルフガング・ペーターゼン 脚本:ローレンス・ドゥウォレット、ロバート・ロイ・プール 製作:ゲイル・カッツ、アーノルド・コペルソン 製作総指揮:ダンカン・ヘンダーソン、アン・コペルソン 出演者:ダスティン・ホフマン、レネ・ルッソ、モーガン・フリーマン 他 音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード 撮影:ミシェル・バルハウス 編集:ウィリアム・ホイ、リンジー・クリングマン スティーヴン・E・リフキン、ニール・トラヴィス 配給:ワーナーブラザース
世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス。2021年9月9日現在で全世界の感染者数が約2.2億人、死亡数が455万人。日本でも2020年3月13日に初の緊急事態宣言が発令され現在まで約159万人が感染、死亡数が約1.6万人という未曽有の事態に陥っている。

2020年3月29日に芸能界の至宝とも呼べる志村けんさんが新型コロナウイルス感染による肺炎のため死去…という突然のニュースは日本中を震撼させてしまった。常に芸能界でTOPとしていただけに突然の死という悲しみは勿論だが…志村けんさんほどの経済力や影響力を持った人物でさえも亡くなってしまうという新型コロナウイルスの脅威を目の当たりにした瞬間でもあった

私は志村けんさんの訃報は大きな悲しみと同時に…とある映画を想い出していました。それが1995年に公開されたダスティン・ホフマン主演の『アウトブレイク』。未知のウイルスによりアメリカでアウトブレイク(爆発的感染)が発生…というストーリー。当時は映画紹介をしようと考えたのだが発生から間もない時期という事もあり倫理的に見送った経緯があります。

日本での初の緊急事態宣言発令から1年半以上を経過して私たちはコロナに対する考え方は大きく変わってきました。もちろんウイルスが消え去ってくれることが一番望ましいことだが…『撲滅』よりも『共生』が大事なのかもしれません。『WITH コロナ』私たちはコロナとどう向き合うべきか…をコレから考える時期にきている。だから敢えて私は『アウトブレイク』を題材に真正面から記事を書いていきたい……少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『アウトブレイク』を100倍楽しもう!

ショッキングな事を書く可能性がありますので…見たくない方はブラウザバックお願いします。
『アウトブレイク』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ
『アウトブレイク』を見るなら
U-NEXT 只今31日間無料トライアル

【スキマ】人気の漫画が32000冊以上読み放題のサービス

バイオ・セーフティー・レベル

バイオ・セーフティー・レベル(BSL)とは細菌・ウイルスなどの微生物・病原体などを取り扱う実験室・施設の格付けで例えばレベル4の実験室はBSL-4もしくはBL-4と呼ばれる。世界保健機関(WHO)が制定したマニュアルに基づき各国で病原体の危険性に応じて4段階のリスクグループが定められており、それに応じた取り扱いレベルが定められている。

病原体の危険性は地域の環境に左右されるため病原体のリスク分類は地域ごとに定める事になっている。なお日本では厚生労働省所管の国立感染症研究所が日本国独自のリストを作成している。


難しく考える必要はない。ウイルスや細菌をレベル分けしているだけで…数字が高くなれば感染率や死亡率のリスクが高くなる…という事である。

変異ウイルス

インフルエンザウイルスにしても新型コロナウイルスにしても脅威とも言えるのが進化していくスピードである…つまりウイルスは『変異』を繰り返しているのである。疑問に思った事はないだろうか…なぜ毎年のようにインフルエンザに掛かってしまう人がいるのだろうか?一度インフルエンザを発症したなら抗体ができているはずなのに…その答えはウイルスは常に生き残るため少しづつではあるが形を変えているからである。
生存本能

ウイルスに限った事ではないが、全ての生物は生き残るために環境に適応しようと遺伝子を変化させている。ウイルスが宿主である生物に侵入すると、その生物体内の環境に適応するように変異していくのである。つまり異なる宿主を渡り歩くたびに異なる変異をすることになる。ここで人類はウイルスを死滅させるために抗ウイルス剤を体内に投入する訳だが…ウイルスの持つ生存本能が働き抗ウイルス剤に耐えれる様に体質変換を図り出すのである。
フルモデルチェンジ

ウイルスは生物の体内で常に変異と増殖を繰り返しながらも徐々にマイナーチェンジしながら生き延びています。一度インフルエンザになったのに何度もなるのは変異したインフルエンザにかかっているからである。ただ通常はマイナーチェンジだけの変異が数十年に一度フルモデルチェンジを起こすことがあります。例えば今までは鳥だけに起こっていた鳥インフルエンザがフルモデルチェンジしたことで人間にも感染するようになり…さらに人から人に効率よく感染するように変化したのが新型インフルエンザウイルスなのです。
新型コロナウイルス変異株
2021年9月9日現在、全世界での新型コロナウイルス感染者数が約2.2億人。つまり2.2億人の体内の中でウイルスは変異と増殖を繰り返しているのである。今だ未解明の部分が多く毎日のように新しい情報が入ってくる中で『ミュー株』『デルタ株』『ラムダ株』といった変異株が現在確認されています。まだ新型コロナはマイナーチェンジで徐々に変異している段階だが…もしフルモデルチェンジを起こした場合 人類はどうなるのであろうか…少なくともコイツらは自分たちがした事を深く反省して欲しい。

2021年8月29日開催「NAMIMONOGATARI 2021」。緊急事態宣言下で開催された音楽野外フェスでイベント関連の関係者が現在で29人の感染が発表。もちろん29人の感染で収まる訳がない…

ウイルスを如何に撲滅させるかは…人から人への感染を如何に減らす事が重要と言われる中での音楽野外フェス…愚の骨頂

世界のアウトブレイク

実は人類は紀元前の昔から様々な感染症と闘っていました。原因も治療も十分に確立されていなかった時代でのアウトブレイク(爆発的感染)は歴史を変えるほどの影響を及ぼしてきました。時代と共に治療法の向上で死亡率は激減するも飛行機や電車などの移動技術の発達により感染率は激増している状況。もし現在の医療技術では対応できないほどのウイルスが発生した場合どうなってしまうのか…もしかしたら人類の最大の敵はウイルスなのかもしれません
天然痘

天然痘の起源は不明だが最も古い記録では紀元前1350年のエジプトで確認されている。人類が唯一根絶する事ができた有害な感染症。飛沫感染や接触感染により感染し潜伏期間は7-16日程度。初期症状は40℃の高熱、頭痛、腰痛が見受けられる。体表面は発疹が化膿して膿疱となる。呼吸困難や消化器系にも異常を起こし致死率は20~50%と非常に高い。1980年5月にWHOは地球上からの天然痘根絶宣言を発した。
ペスト(黒死病)

14世紀にヨーロッパを中心に大流行し…2500万人が死亡したとも言われる。実はペストは過去に3度のアウトブレイク(爆発的感染)を起こしている。西暦540年頃のエジプト、14世紀のヨーロッパ、19世紀の中国から世界各地に広がりインド、アメリカに広まっている。ネズミ、猫、犬などを宿主としノミが媒介となり人間に伝染したとされている。現在はアフリカ諸国で確認されていて早期に適切な抗菌薬の治療が行われれば死亡率は20%以下に抑えることが出来る。
エボラ出血熱

アフリカ中央部、西アフリカ、南アフリカを中心に広まったエボラ出血熱。潜伏期間は7日程度で潜伏期間中での感染力はなく発症後に感染力が発現する。発病は突発的で発熱、倦怠感、頭痛、筋肉痛、腹痛、嘔吐、下痢、結膜炎の症状が継続する。多くの患者は脱水症状、血管内凝固症候群による多臓器不が原因で死亡する。発病後の致死率は50-80%で集団発生で90%に達した事がある。実は出血熱と名前に入っているが出血症状は一部の患者にしか見られないとの事。

他にもスペイン風邪、エイズ、鳥インフルエンザ、プリオン病、SARS、結核、マラリア…などなど人類の歴史はウイルスとの闘いなのかもしれませんね。。。

自然宿主

自然宿主(しぜんしょくしゅ)とは最初にウイルスに感染した生物の事を指します。原則として自然宿主は症状を発症しないという特徴を持っています。それは何故かというとウイルスは他の生物へと感染を繰り返すことで生き長らえている訳です。もし最初に感染した宿主を発症させて殺してしまったら増殖させる事が難しくなるため自然宿主の体の中には症状を発生させないよう免疫を作る事で発症を抑え込んでしまいます。そして自然宿主は他の生物にウイルスを感染させる媒体となってしまうのです。
抗ウイルス剤

自然宿主は体の中に発症を抑える抗体を持っている訳です。つまり自然宿主を見つけるとそのウイルスに対する抗ウイルス剤が作る事が出来る訳です。ちなみに新型コロナウイルスの自然宿主はコウモリが発生源と言われていて別の動物が中間宿主となりヒトに感染したと言われています。そのコウモリを発見する事ができれば一発解決なのだが…99.9999%無理な話である。だからこそ現在は抗ウイルス剤という治療薬ではなくワクチンという予防薬を作る事でしか現在は新型コロナに対抗できないのです。

生れてから一度もインフルエンザになった事がないんですよね…もしかして自然宿主??

生物兵器

生物兵器とは…
生物兵器 – Wikipedia
細菌やウイルス、それらが作り出す毒素などを使用し人間や動物に対して使われる兵器のこと。1925年国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止された。
1980年に撲滅がWHOから宣言された天然痘。以降は全世界で予防接種が行われていなくなっている。そのため現在では全世界では天然痘に対する耐性を持っていないのである。この様な状況で天然痘による生物兵器のテロが起きた場合、速やかな対処は不可能と言われている。旧ソ連は極秘裏に天然痘の生物兵器を量産。ソ連崩壊後には生物兵器の技術が流出した可能性が指摘されているらしい。あくまでも都市伝説だが現在世界で猛威を振るっている新型コロナウイルスにも陰謀論の噂があるらしい…信じるか信じないかは…あなた次第です。


この陰謀論でいつか映画ができそうですよね…

『アウトブレイク』を楽しむポイント

すさまじい伝染力と死亡率を持つ未知の病原体の脅威と人間との白熱な戦いを描いたパニック・サスペンス映画。公開された1995年では予想できなかった事態が2020年に全世界で起こっている。映画同様に現実世界でも医療従事者の方たちが不安を抱えながら最前線で従事して下さっている中で自分は何ができるのか…という事を考えながら鑑賞するのも良いかもしれません。もちろんコロナによって不幸を体験した方もいるかもしれません…無理に鑑賞する必要は全くありません。でもコロナ禍である今こそ心情的に問題ない方は観ておくべき作品だと私は思います
それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ
