『ギルティ』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『ギルティ』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は 『ギルティ』 の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

ギルティ

https://moviework-orenchi.com/denskyldige/
2018年:デンマーク公開
2019年:日本公開
監督:グスタフ・モーラー
脚本:グスタフ・モーラー
   エミール・ニゴー・アルバートセン
製作:リーナー・フリント
製作総指揮:ヘンリック・ゼイン
出演:ヤコブ・ゼーダーグレン
音楽:カール・コルマン、キャスパー・ヘッセラゲール
撮影:ジャスパー・スパニング
編集:カーラ・ルーフ・ハインチェルマン
製作会社:ノルディスク・フィルム・ディストリビューション
配給:ノルディスク・フィルム・ディストリビューション
   ファントム・フィルム(日本)

緊急通報の電話から聞こえてくる声と音だけで事件を解決するという限られた状況の中で与えられた情報だけを精査していき真相に辿り着くクライムサスペンス映画。しかも舞台は緊急通報指令室のみのワンシチュエーション映画でもある。アメリカの大手映画レビューサイトの”ロッテントマト”が満足度100%を叩き出したことで無名の映画監督が一気に期待の新人監督にまで登りあがってしまう結果となった。確かに脚本が秀逸で謎解きというドキドキ展開だけでなく、今の世の中に訴えかける社会派メッセージ要素も含まれながらの…最後のどんでん返し。緊急指令室の中だけで繰り広げられるというワンシチュも私たちの想像力を最大限にまで掻き立てくれる演出となっていた…

https://www.1000wave.net/12091

非常に楽しめる作品であるし…知り合いにもドヤ顔でオススメできる映画なのだがロッテントマトの満足度100%という驚異の結果を見て思ったのが『この映画は高い評価を付けざるおえない作品』だという事。映画通を名乗っていれば名乗っているほど本作に高い評価を付けてしまわなければいけない…という演出方法がされていました。それは…舞台となるのが緊急通報指令室のみという設定で映し出される映像は殆どが…アスガーのワンショット

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/S/pv-target-images/203da4fd312947a43b802fe31f24919e59580c305413df54f6bf479836f215a5.RI.png

通報をかけてきた相手がどのような顔をしているのか…白人なのか?黒人なのか?アジア系なのか…外からなのか…家の中なのか…車の中なのか…相手の状況が一切映し出されないため鑑賞している私たちはアスガー同様に頭の中で思い描くといった作業が必要になってきます。つまり本作の映像の大部分は私たち鑑賞者の想像力に委ねられるといった作りになっている。本作を面白くないと評価してしまう事は必然的に自分は想像力が乏しい人間である…と宣言している事になってしまうという批評家泣かせの構成となっていました。とはいえ本作が傑作である事には何も疑いはなく、鑑賞後にあれこれと考察したくなる深掘りができる作品となっている…といったようにココでは『ギルティ』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください

軍師かんべえ

リメイク版も見てみたいんだけどネットフリックスなんだよなぁ…これを機にネトフリに入るか検討中。。。

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先入観

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『先入観』がいかに恐ろしい結果を招くのか…アスガーは最期のドンデン返しに会うまで全ての事に対し先入観による『決めつけ』を繰り返していました。風俗街で強盗にあった男に対しても自転車で転んで膝を打った女性に対しても詳しい事情を聴かずに自分の経験則の中で勝手に決めつけを行っていました。確かに誘拐事件以外のアスガーの先入観は当たっていたのかもしれないが…結果としては子供を殺めた妻のイーベンの手助けをしてしまう事に…そして被害にあった旦那のミケルには先入観を持って接していたくせに『なぜ言わなかった』と言い訳をしています。アスガーという人間がいかに利己的であるかが伺えてしまう場面でした。

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結構アスガーは下衆っぷりを連発していて隣に座っていた同僚に対し突然に『今まで失礼な態度を取ってしまい悪かった』と謝って誠意を見せたかと思っていたら…すぐに『技術的な事を聞いてもいい?』とただ質問をしたかったから謝っておこうというクソみたいな態度を取っている。コレはハッキリ言って順番が逆なんですよ。技術的な事を聞いて教えない人っていますか?って事です。普通は教えますよね…教えてもらった後に『今まで失礼な態度をとって申し訳ない』と謝れば『コイツも良い奴なのかも…』と感じる訳です。このマナーが分からない人間なら諦めもつくが、アスガーは相手が不愉快になると分っていながらもワザとこの順番で質問をしてきています。それは明日になれば現場に戻れるのでこの人たちと関わり合う事はないだろう…という利己的な考えで、これも相手の心を見ずに表面的な部分でしか判断しない…ある種の先入観なのである。

大ドンデン返し

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さて今までアスガーの『先入観』について語ってきたが、人間である以上は『先入観』は誰もが等しく持っているもので知識を深めれば深めるほど『先入観』は増してくるものである。だからこそ成立するのが『大どんでん返し映画』となるわけです。『ギルティ』の中でいうと『助けて』という女性からの通報を受けて主人公のアスガーと助けを求めてきたイーベンの会話から導き出されたのが『誘拐』だったのですが…私たちの頭の中では『イーベンが誘拐された』という前提で物語が進んでいき…なお合理性もあるという展開となっている。もちろん作り手側が仕掛けた合理性なのではあるが…実はイーベンが子供を殺した人物で誘拐犯と思っていたミケルは妻を精神病院に連れて行こうとしていただけ…という大ドンデン返し。タネを明かされると意外とシラけてしまうのだが初見で騙されてしまった瞬間は騙されていたのにも関わらず案外に『気持ちイイ…』と感じてしまうのである。だからこそ大ドンデン返し映画は昔から人気があり今でも根強いジャンルでもあります。

大ドンデン返し映画『プレステージ』

若き天才マジシャンのアンジャーとボーデン。かつて同じ師匠の元で修行を積んでいた二人だったがアンジャーの妻が舞台中に事故死した事が原因で二人は憎み合うようになる。お互いの足を引っ張り合うようになる二人は…破滅の道へと突き進んで行くように…

ドンデン返し『ユージュアル・サスペクツ』

カリフォルニアの埠頭で麻薬密輸船が謎の爆破…27人の死者を出し現金9100万ドルが消えた。関税特別捜査官クイヤンはただ一人無傷で生き残った男キントを尋問する。事の始まりは6週間前に銃器強奪事件でニューヨークの警察に連行された5人のユージュアル・サスペクツ(常連容疑者)が集められた時だった…

大ドンデン返し映画『9人の翻訳家』

全世界待望のミステリー小説『デダリュス』の最終巻の世界同時発売のためフランスの人里はなれた村に9人の翻訳家が集められる。発売前に違法流出されないように洋館の地下に隠された密室に9人は隔離され極秘に翻訳を行わせることになる。そんなある夜、出版社の社長の元に『冒頭10ページをネットに公開した…』という脅迫メールが届いてしまう…

今も昔も大ドンデン返し映画は私たちが持つ『先入観』を利用して描かれてきた人気のあるジャンルではあるが…映画や演劇…アニメや漫画といった創作物の世界であるなら何も問題ないのだが…これがリアルであったらどうなのでしょうか…貴方の先入観によって誘導された事が大事件や大事故に繋がってしまったら、人を傷つけてしまったら…平然と今までのよう過ごしていけるのでしょうか…人間である以上は必ず組み込まれている『先入観』であるが非常に取り扱いが難しいモノで…薬にも毒にもなるという事は頭に入れて置いた方がよさそうです。

軍師かんべえ

ナースや巫女さんを見るとドキドキするのは先入観なのでしょうか?

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自業自得

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監督のグスタフ・モーラーは本作を制作するさいに実際にデンマークの緊急通報指令室の現場を見学させて貰ったらしく、その際にオペレーターが頻繁に使っていた言葉が『それは自業自得でしょ…』だったらしい。殆どの通報は緊急性に乏しいものでオペレーターが『自業自得』と答えてしまうのも致し方がないと思ったのか…どうしてもこのキーワードを映画の中で取り入れてみたくなったのでしょう。『自業自得』を別の言い方をするなら『因果応報』になってしまうのか…私的には似たような解釈をしている、良い事も悪い事も回りまわって自分の元へ帰ってくる…まさに今風で言うとブーメランとなる。アスガーは『自業自得』という言葉を使って軽くあしらっていましたが…最後は『自業自得』という言葉を相棒によって逆に耳にしてしまうという…相棒はアスガーに向けて言った訳ではないが全てを理解したアスガーにとっては自分に向けられた言葉のように感じた事でしょう。

軍師かんべえ

そう…アスガーは自分が自業自得だという事に気が付いてしまったのです。オペレーターとしての対応ではなく自分が犯した罪に対して…

有罪

https://www.1000wave.net/12091

アスガーは罪を犯した19歳の少年を拳銃で撃つ必要性がない状況だったのにも関わらず射殺してしまったことを告白します。明日の裁判では相方のオマールに嘘の証言してもらう事で現場に復帰できるよう手回しまでしていました。彼が犯した罪というのは少年を死に追いやった事であるが…そこまでやる必要はあったのか?それはアスガーが緊急通報指令室でやっていた誘拐事件を解決するという職務以上の事と繋がっているのかもしれません。

ヘビ

https://courrier.jp/news/archives/112978/

キリスト教圏でヘビから連想されるのは聖書の『アダムとイブの罪』。神になれるとヘビにそそのかされて知恵の実を食べた事でエデンの園を追放された話だが…アスガーは神になろうとしていたのかもしれない。人は神によってのみ裁かれるのだがアスガーは罪を犯した19歳の少年を自らの手で裁いてしまった。緊急通報指令室でも神にでもなったかの如く勝手な先入観で『決めつけ』をしてしまい過ちを繰り返しています。アスガーの罪は自分が神になろうとした事なのかもしれません。タイトルの『GUILTY』(有罪)が示すのは…アスガーが知恵の実を食べてしまった事だったのでしょう。

軍師かんべえ

上手くまとめたつもりですけど…伝わってるかぁ(笑)突然ヘビとかイーベンが言い出すから聖書しか思いつかなかったけど…大丈夫そー?

総括

https://moviework-orenchi.com/denskyldige/

自分の子供を殺めたイーベンは罪の意識を一切感じていないどころか子供を助けたと思っている。アスガーも同様に19歳の少年を銃殺したのにも関わらず神になったかのような行動をしていた…アスガーは誘拐事件を通して自分の罪に気付かされることになる…という改心した物語のように思えてしまうのだが…そう簡単には事は進まないのである。

U-NEXT

カッコよく決めたのかもしれないが相棒から返ってきた言葉は『もう嘘の供述をしてしまったんだ…今さら取り消せない!』そりゃそうですよね…まさに『覆水盆に返らず』です。そして問題の最後のシーンの考察となる訳ですが…

U-NEXT

アスガーは誰に電話をしているのか?出て行った奥さんなのか…新聞女性記者なのか…おそらく正解はなく各々が思い描く人物こそが電話の相手なのでは…というコッチに委ねるラストの演出の仕方なのでしょうが…本当に悪い事が思いつくもので私はどうしてもアスガーという人間性が信じられなく保身のために平気で嘘を付くタイプの人間だと感じてしまっている。だから電話の相手は相棒のオマールで『さっきのは冗談で…やっぱり嘘の証言をしてくれない』と頼んだのではないのかな…って所でオツカレっす!

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