『ソルト』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人『軍師かんべえ』です。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

『ソルト』を鑑賞されている方は
『鑑賞後にモーっと楽しもう』へどうぞ!

ソルト

2010年:日米公開
監督:フィリップ・ノイス
出演:アンジェリーナ・ジョリー 他

『トゥームレイダー』『Mr.&Mrs.スミス』『ウォンテッド』で女性アクション俳優としての地位を確立しキレのある演技で私たちを魅了してきたアンジェリーナ・ジョリー(以下アンジー)。2010年に彼女の代表作とも呼べる『SALT』が公開された。ロシアの二重スパイ容疑をかけられ自身の身の潔白を証明するために孤軍奮闘するスパイ映画なのだが…当初はトム・クルーズの主演映画として企画されていたが大人の事情でアンジーが登板されることになる。それによって主人公の名前もエドウィンからイヴリン・ソルトに変更したという裏話がある。監督はフィリップス・ノイスでアンジーとは『ボーンコレクター』以来のタッグ。彼の父親がオーストラリアの組織で働くスパイだったみたいで…もしかしたら本作に何かしらの影響を与えているのかもしれません。今回は勢い余って『ソルト』を予備知識ブログ記事の題材としてしまったが、言うほど前知識を入れて置かなければいけない作品ではない…といってしまえば身も蓋もないが…本当に言う程ないのだ。どちらかと言えば鑑賞後の考察が楽しい作品で膨らむとすれば『鑑賞後のモーっと楽しもう!』の方である。それでも少ないながらも入れて置きたい情報はありますのでココでは『ソルト』を100倍楽しむための情報を説明したいと思います。

あらすじ

ある日、CIAの元にロシアからの亡命者オルロフが出頭。女性諜報部員のイヴリン・ソルトが彼を尋問すると…かつて旧ソ連時代の頃に訓練を受けたスパイたちが一斉に武装蜂起する『Xデー』が計画されている事が分る。しかもアメリカ副大統領の葬儀でアメリカに訪問中のロシア大統領の暗殺が計画されていることも分かり…その実行犯の名が亡命者オルロフから告げられるのである『イヴァン・ソルト』と…

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軍師かんべえ

女性暗殺者とキータ、アサシンが有名!やはり共通点は全員が美女。男共が美女に弱いのはいつの時代も同じってことか…

登場人物

イヴリン・ソルト

ソ連でレスリングのオリンピック代表選手と女流チェス名人の娘として生まれたが乳児期に病死した事になっている。実はソ連のスパイ養成機関「KAプログラム」のもと、スパイ養成施設で育った。幼いうちにソ連で事故死したアメリカ人一家の子供である「イヴリン・ソルト」に成りすましアメリカへと潜入、CIAの諜報員になる。

オルグ・オルロフ

元ソ連軍人。「KAプログラム」の指導者でスパイ養成施設でイヴリンらを育てた。CIAに出頭しアメリカに潜入しているロシアのスパイが一斉に攻撃を開始する「Xデー」について話す。

テッド・ウィンター

ソルトの頼れる上司。感情が表に出やすいソルトとは対照的にいつも冷静沈着で正しい判断ができる。彼女が北朝鮮で捕まった時も言葉では冷たい事を言うが献身的に救い出している。

ウィリアム・ピーポディ

CIA防諜部の職員。オルロフの尋問後に逃走したイヴリンを二重スパイだと疑い追跡する。イメージとしてはエリートというより叩き上げで出世したルパン3世でいう銭形タイプのCIA職員。しかし正義感は人一倍強そうではある。

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感想(0件)

女性スパイが誕生するまで…

女性スパイ映画といえば…ニキータやアサシンが有名で他にもチャーリーズ・エンジェルといったコメディ・スパイ系映画から韓国映画だとシュリなんてのもありました。最近だとリズム・セクションやANNAといったように数え出したらキリがないほどの人気のコンテンツ。美人の諜報員が国家の陰謀を暴く…といった内容が多く。当然ながら女スパイと言えば美人である!というのが必須項目となってくる。そんな美人な女性が如何にして諜報員になったのか?そのストーリーは軽く描かれる事はあっても深掘りされる事はあまりない。しかし相当な訓練が必要なはずでスパイ適性も欠かせないはず。本作のソルトで描かれていたイヴァン・ソルトも冒頭からアメリカの諜報員として北朝鮮で拷問されている所からストーリーが始まっていく…そんな女性スパイが如何にして誕生するのか…そして女性スパイが持ち合わせなければいけない覚悟とは…実際の元CIA女性諜報員が語る『女性スパイとして働くこと』をココでは語っていきたいと思います。

【私の生き方】​元CIA諜報員が語る「女性スパイとして働くこと」

https://www.cosmopolitan.com/jp/trends/politics/a21086328/former-cia-spy-lindsay-moran/

CIAに入るためには過去の身辺調査が徹底的に行われるみたいで、家族はもちろん、近所の交友関係や幼稚園から大学の友人・恋人関係に至るまで…汚い言葉だが…まさにケツの穴の中まで調べられるらしい。言わんとしてる事は分るが決して良い気持ちにはなれない。もちろんココでハジかれれば今までの交友関係に何かしら問題があったという事になってしまう。やはり気持ちが良いものではない。今回の話を綴ってくれた元CIA女性諜報員はこの書類審査に関してはパスしているという事になる。彼女はビル・クリントン大統領やジョージ・W・ブッシュ政権のもと1998年~2003年までCIAで諜報活動に従事した経験がある。そんな彼女が実際のCIAでの生活を赤裸々に女性目線で語っていた話が非常に興味深い。私たちが想像するより遥かに超越した世界がそこにあった事を知らされてしまいます。

CIA入局

CIAに履歴書を送り徹底的な身辺調査をパスしたものだけが他では類をみない非常に長い期間の1年をかけた面接が何度も繰り返されていきます。その後、入局が決まるが『CIAで働いている』事は友人や知人だけでなく家族にでさえ決して口外してはいけない。彼女も表向きは無名の会社の事務をやっていると言っていたらしい。つまりは仕事上の相談をする相手はプライベートには存在しないという事になる。そして入局後は肉体的にも精神的にも厳しいトレーニングが待ち受けています。このトレーニングは想像以上に限界に追い込まれるのでパニックに陥って辞めていく同僚も珍しくなかったそうです。

昼は外交官、夜はスパイ

厳しいトレーニングを終え初めて諜報員として派遣された国が東ヨーロッパ。まず外国政府の機密情報にアクセスできる協力者を探し出し諜報活動を手伝ってもらうよう説得するのが最初の仕事となります。協力者は『エージェント』と呼ばれ諜報員は彼らの身の安全を保護しながら機密情報を得ていくのです。昼は表向きの役職に就きながら外交官として働き、夜はスパイ活動に勤しむといった日々が続くのです。

もちろん女性諜報員は『若い女の子の日常』というものは存在していなくデートをする際には相手の情報をCIAに送り徹底調査された上でその人物がスパイでない事を確認した上でデートの許可が降りるといった段取りが必要になってきます。

彼女は9.11の事件後に…とある事情でCIAを退局している。詳しくはコチラから→『女性スパイとして働くこと』
映画の中での女スパイは美貌を活かして敵の懐に飛び込んだり…とんでもない殺人術で男共をバッタバタ倒したりという印象を受けるが実際は現地の『エージェント』を使い情報収集といった地味な仕事が多い。しかしプライベートはなく自由な恋愛も出来ないように制限されている。映画の世界ほど現実の女性スパイは派手なものではないが、もし彼女らが何かしらの陰謀で身の危険に晒されそうになるなら…もしかしたらソルトの様に陰で暗躍できるのかもしれませんね。

亡命者オルロフ

KGB=ソ連国家保安委員会 1954年からソビエト崩壊の1991年まで存在したソ連の情報機関、秘密警察、軍の監視や国境警備も担当。東西冷戦時代にはアメリカのCIAと一二を争う組織と言われたがソ連崩壊と同時に各庁に権限が移行された。

実際にソ連で存在した情報機関ではあるがソビエト崩壊とともに解体。しかし冷戦時代のスパイ戦に於いてはCIAやイギリスのSISを初めとする他国諜報機関としのぎを削っていた。現ロシア連邦大統領ウラジーミル・プーチンはKGBの出身でKGB後継機関でもあるFSBの長官を務めた事もある

本作『ソルト』ではソ連崩壊以前にアメリカに送り込むためのスパイ養成としての機関があった事が説明されていました。多少のネタバレとなるがオルグ・ワシリエビッチ・オルロフがCIAでソルトに語った本作の起点となる部分を簡単に解説したいと思います。本作の根幹となる部分の説明となりますが…ココを理解する事こそが本作を楽しむ最大のポイントになりますので、ご了承ください。

 『かつて…ソ連は強かった。
     正しい道に戻ればまた強くなる』

かつてKGBに所属していたオルロフはこの言葉を真っ先にソルトに突き付けてきます。これは宣戦布告とも取れる発言で『私たちが本気になればいつでもアメリカを攻撃できる』という意味と…そしてもう一つ別の意味がこの言葉には隠されていたのです。(後ほどで…)そしてオルロフはかつて冷戦時代に存在したKA12プログラムについて語りだす事に…

1975年、ソ連のオリンピックレスラーのチェンコフと女流チェス名人ヌレキョワが恋に落ち結婚。そして一人の娘が誕生する。1か月後…その娘は高熱で短い命が終えてしまう事に…その娘は埋葬されたのだが…

だが…チェンコフの娘は生きていた…KGBはフィジカル的に優れた父親と頭脳明晰な母親から生まれてきた娘をソ連のスパイとして育てるため偽の死亡届を提出して、このプログラムの指導者の手に娘は渡る事になってしまった。アメリカを崩壊させるという目的のため…

『映画の中の世界』という話なのでは…と思うが実際に優れた子供たちを集めて諜報員に育てるといった話はソ連だけではなく全世界で常識的に行われていた計画であり、中には超能力者を育てるといった機関もあったとの事。ドイツのヒトラーはクローン人間や人造人間の研究を進めていたという都市伝説も…存在します。

なぜ?人さらいの様な事までして極秘に諜報員を育てるプランが生まれたのか?というのは1963年に起きたケネディ暗殺事件にまで遡ってしまう。この事件の実行犯オズワルトはかつてソ連で諜報員になるために訓練を受けていたアレックという名の兵士であった。しかしアレックはこの事件を境にソビエトの英雄になったのである。ソ連はこの事件をきっかけに次々と次なるアレックを作り出すため有能な子供たちを一か所に集めたのです。

チェコフの娘をはじめ有能な子供たちはすぐにアメリカに適応できるためロシア語より先に英語を学ばされる徹底ぶり。厳格なる肉体的、精神的な訓練により疑問を抱かない鉄壁な兵士を作り上げる。そして次なるアレックを目指し数多くの諜報員がココで養成されることになります。まさに忠実に任務を全うするだけで自分の意思を反映させない暗殺者を…

チェンコフの娘は…とある車事故で家族全員が亡くなってしまった娘と酷似していた事から亡くなった娘と入れ替わり、アメリカでの新生活が始まってしまう。いつロシアの指導者から命令が来るのか分からない状態でアメリカ人としての暮らしが始まり…ただただ襲撃の日”Xデー”をじっと待っている…

その長く待っていた日が、やっと来た…アメリカで成長した娘はニューヨークに行き、『ロシア大統領を暗殺する』そのロシアのスパイの名は…

『かつて…ソ連は強かった。
     正しい道に戻ればまた強くなる』

オルロフが尋問の初めに喋った この言葉は旧ソ連のKGB生き残りからの宣戦布告という意味とソルトに向けKAプログロム作戦の始動という2つの意味が込められている。ここの下りは何回観てもよいでしょう!ここが本作の最大のポイントとなっていますので!

軍師かんべえ

手に汗握るシーンでしたね。こういった事が普通に行われていた冷戦時代って怖いですよね。見せかけの平和だったのかもしれません。

『ソルト』を楽しむポイント

アメリカとロシアの2重スパイとして描かれた『ソルト』。結局はアメリカ側だったのか?ロシア側だったのか?をあぁ…だ!こう…だ!と鑑賞後に考察したくなる作品で必ず見返してしまう作品となっている。過去のアンジーのアクション作品と違い何かキレが悪い…というか躊躇している…というか。コレは何だったんでしょう?と伏線だけ貼っておきたいと思います。先にも書いたが特に前知識を入れて置かなければいけない作品という訳ではないのだが考察を深い所までしてしまいたくなる作品なので『鑑賞後のモーっと楽しもう』の方が熱く語れそうです。是非、鑑賞後に訪問下さい。

軍師かんべえ

ちなみに本作は3つのエンディングが用意されていたとの事。DVDの特典で鑑賞できます。

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