『ゴーストバスターズ/アフターライフ』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は 『ゴーストバスターズ/アフターライフ』
 感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

ゴーストバスターズ/アフターライフ

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2021年:アメリカ公開
2022年:日本公開
監督:ジェイソン・ライトマン
脚本:ギル・キーナン、ジェイソン・ライトマン
原作:『ゴーストバスターズ』(1984)
製作:アイヴァン・ライトマン
製作総指揮:ダン・エイクロイド、ギル・キーナン
      ジェイソン・プラメンフェルド 他
出演者:キャリー・クーン、フィン・ウルフハード
    マッケナ・グレース、ポール・ラッド 他
音楽:ロブ・シモンセン
撮影:エリック・スティールバーグ
編集:エイナ・D・グローバーマン
   ネイサン・オルロフ
製作会社:コロンビア・ピクチャーズ
     ブロン・クリエイティブ
     ゴースト・コープ
配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング

2021年にアメリカで公開された『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。1984年公開のオリジナル版と『2』の正式な続編として30年後の世界を描いたSFファンタジー映画。

メガホンを取ったのはオリジナル版と『2』を手掛けたアイヴァン・ライトマンの実の息子であるジェイソン・ライトマンであり『ゴーストバスターズ』の生みの親である父アイヴァンも本作ではプロデューサーとして参加している。

親子で映画監督という仕事をしているとゴーストバスターズの続編は息子であるジェイソンが引き継ぐのは当然であると私たちは短絡的に考えてしまうのだが…実際は親子だからこそ難しい感情的なものが入ってきて中々と実現するに至らなかったのである…

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父アイヴァンが手掛けた『ゴーストバスターズ』は世界的に社会現象を巻き起こすまでの大ヒットを記録する作品でした。実は息子のジェイソン監督は同シリーズに関わることに対し乗り気ではなかったと公言していました。父が残した偉大なる作品のイメージを壊してしまうことを恐れていたのかもしれません。

しかしジェイソンは心では拒んでいても『フィービー』というキャラクターの構想は撮影の10年も前から胸に抱いていた…とインタビューで語っていました。

ある日、ゴーストバスターズの孫の世代が祖父が残した謎に気づていく…地下室や隠し部屋でプロトンパックをみつけ、それが何を意味するのか…自分のアイデンティティに疑問を抱き始める…というアイデアがすでに構想として生まれていたのである。

ここまでの構想を抱いていながら続編を撮ることに躊躇していたのは実の親子だからこその葛藤だったのかもしれません。しかしジェイソンは続編を撮ることを決意するのであります。そのキッカケとなったのが…

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イゴン・スペンクラー博士を演じていたハロルド・ライミスが2014年に他界。ハロルドが亡くなったことで彼が抱いていた次世代の子供のイメージがスペンクラー博士の孫であるフィービーだと確信したのである。ジェイソンはハロルドに捧げるゴーストバスターズを次の世代へと紡いでいく物語を作る決意を固めたのである。

イゴンはオリジナル版ではゴースト退治で使われるアイテムを発明する天才科学者であった。『アフターライフ』のフィービーもイゴンの血を受け継ぐ天才科学者の片鱗を見せてはいるが祖父の存在や偉大さを知らずに育ってきた12歳の少女でありました。

1984年オリジナル版のゴーストバスターズのレガシーを次の世代である若者たちに繋いでいくのが本作の最大のテーマとなっている…といったようにココでは『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください。

軍師かんべえ

作家性の違いなのか…過去作と違いコメディ控えめのヒューマンドラマ要素が強かった印象が本作にはありましたよね。

過去作へのオマージュ

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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は過去作を知らなくても十分に楽しめる親切設計にはなっているもののオールドファンにとってもあの時の興奮が甦ってくるエモーショナルなオマージュが作品の中にたくさん散りばめられていました。

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レジェンドの4人の登場はハロルドが亡くなっているだけにCGでの参加になったとはいえ1984年版の当時を知るオールドファンの僕としては涙なしでは見られないシーンでもありました。

他にもエンドロールでシガニー・ウィーパーがカメオ出演していたり…最後に流れたレイ・パーカー・ジュニアの『ゴーストバスターズ』の当時の曲のままで使ってくれた演出には鳥肌が立ってしまうほどでした。

他にも細かいところでオリジナル版で使われていた演出が本作でも使われていたことで過去作を鑑賞している方なら どなたでも楽しめるようになってはいたが…レジェンドの起用であるとかオリジナルの楽曲を使用するといった演出は当時を知っている30年の想いを知る人だけにエモさを感じれたのかもしれません。

未来へ繋ぐため

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ではなぜ本作では過去作のオマージュがふんだんに使われたのか…それは『アフターライフ』の最大のテーマが『次の世代へと繋いでいく物語』という事だからであると私は思いました。

友達がいなかった陰キャのフィービーは祖父の謎に迫ったことで祖父の偉大さを知り…仲間も増え、科学にのめりこみ、笑顔を取り戻していくという…ある意味で少女の成長物語でもあります…それと同時に仲間と共にゴーストバスターズの意志を受け継ぐという祖父から孫へ…といった世代交代の物語でもありました。

更に製作の裏側を覗いてみても父アヴァン・ライトマンが産み出した『ゴーストバスターズ』を息子のジェイソン・ライトマンが新しい形として受け継いでいくという物語でもあります。

新しい世代の若者たちは古き時代を知る者を乗り越えてこそ未来へと紡いでいくことができるのではないでしょうか…フィービーたちはレジェンドを乗り越え…ジェイソン監督は父アヴァンを越えることで次のステージへと踏み切れるものだと私は感じています。本作で過去作のオマージュが使われていたのは未来へと繋いでいくためのステップだったのでしょう。

そして2023年12月公開(予定)に向けゴーストバスターズ/アフターライフの続編が製作されていることが発表されています。再びニューヨークの街が舞台となる次回作に大いに期待したい。新しいゴーストバスターズの伝説が今、始まろうとしている。

軍師かんべえ

過去へのオマージュは新しい未来のため…『温故知新』ですよねぇ

アフターライフ

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『ゴーストバスターズ/アフターライフ』の『アフターライフ』という意味はニューヨークを舞台にしたゴーストバスターズの活躍を描いた『1』と『2』の世界の『その後』という意味を持っています。ただもう一つ意味を持っていて『死後の世界』という解釈もあるのです。

1984年にゴーストバスターズが誕生し次々とゴーストを捕獲していった結果…街からゴーストがいなくなったことでゴーストバスターズは廃業となってしまいます。各々が別々の道を歩む中でイゴン・スペンクラー博士だけが封印したはずのゴーザ復活を予期していたのである。

スペンクラー博士は仲間や家族を捨て…ゴーザ復活の神殿があるオクラホマ州の田舎へと移り住み、一人寂しくゴーザ復活の対策を練っていたというのが一つのアフターライフ(その後)

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イゴン・スペンクラー博士は肉体は滅びたとしても孫であるフィービーやトレヴァーにゴーストの存在やゴーザ復活を伝えようと孤軍奮闘していました。チェスや本の山積みで存在をアピールしたり、ライトを使って誘導したり…アフターライフ(死後の世界)でも世界を救おうとしていた素晴らしい科学者だったのです。

娘を愛していたイゴン

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イゴン・スペンクラー博士は決して家族を見捨てたわけではありませんでした。ゴーザ復活を阻止するという危険な行為に対し家族を巻き込みたくなかったというのが彼の想いだったわけです。

彼の研究室には家族の写真が大事に飾られていました…そして彼は誰に看取られることもなく一人だけでゴーストと戦い死んでいったのです。

しかし彼の想いは娘のキャリーにしっかりと届くのです。イゴン博士はラストに娘キャリーを胸に抱きよせあの世へと旅立っていくのです…コメディ要素が強かった過去作とは違い感動のフィナーレとなったのはヒューマンドラマを主軸としていたジェイソン監督の作家性が出たのでしょう。

『その後の世界』『死後の世界』という2つの世界で家族への愛を見せていたイゴン・スペンクラー博士。フィービーは『私のおじいちゃんはスゴイ人だよ』と語っていました。そうです…イゴン・スペンクラー博士は偉大なる科学者だったのです。

軍師かんべえ

更に家族の再生も描いた『ゴーストバスターズ/アフターライフ』これで面白くないわけがありません!

総括

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過去作と違い宣伝用ポスターも予告トレーラーもシリアス要素が強かったためか期待値が低かった本作。やはりゴーストバスターズはコメディ映画というイメージが強かったのであろう…日本で公開された2022年2月頃は個人的に色々と忙しい時期で他作品も含め映画館に行けなかった…という都合もありました。

レンタルされて家のプロジェクターで鑑賞した時に『時間を作ってでも映画館で観とけばよかった…』と毎度ながらに後悔してしまう作品の1つに本作は加わってしまいました。

もちろん人によって思いは変わってくるであろうがコメディ要素の強いゴーストバスターズも好きだが人間味が溢れるヒューマンドラマで描かれたゴーストバスターズも結果的には非常に良かったと感じています。

コメディ映画と違ってテンポは悪くなるが逆に行間を読む…といった今までのシリーズにはない新しい魅力も感じれましたし…まさかゴーストバスターズで涙を流すとは思っていませんでした(笑)

ただ改めてスゴさを感じてしまったのがオリジナル版の主人公であったビル・マーレイの存在感

かつて全米の土曜日の夜を爆笑で埋め尽くしていたスタンダップ・コメディアンのビル・マーレイがスクリーンに映し出されただけで一気にコメディ映画の空気になってしまうという…この歳になってもとてつもない存在感を放っていたことにはビックリしてしまいました。

おそらく私の考えではあるが本作は一つの区切りという位置で扱われているので続編にはレジェンドたちは登場しないのではないか…と考えています。もし登場するなら他のメンバーも含め早めに撮っておかないと過去メンがハロルドみたいに全員CGになってしまうのでは…といった所でオツカレっす!(_´Д`)ノ~~

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