『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を100倍楽しもう
おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ
目次
ゴーストバスターズ/アフターライフ
おじいちゃんはスゴイ人だよ
科学を愛していた
あらすじあらすじ
2021年:アメリカ公開 2022年:日本公開 監督:ジェイソン・ライトマン 脚本:ギル・キーナン、ジェイソン・ライトマン 原作:『ゴーストバスターズ』(1984) 製作:アイヴァン・ライトマン 製作総指揮:ダン・エイクロイド、ギル・キーナン ジェイソン・プラメンフェルド 他 出演者:キャリー・クーン、フィン・ウルフハード マッケナ・グレース、ポール・ラッド 他 音楽:ロブ・シモンセン 撮影:エリック・スティールバーグ 編集:エイナ・D・グローバーマン ネイサン・オルロフ 製作会社:コロンビア・ピクチャーズ ブロン・クリエイティブ ゴースト・コープ 配給:ソニー・ピクチャーズ・リリーシング
1984年に公開された『ゴーストバスターズ』。コメディ映画の巨匠アイヴァン・ライトマンがメガホンを取り脚本にはゴーストバスターズの一員を演じたダン・エイクロイドとハロルド・ライミス。つまり役者が脚本を書いていたわけだから意気込みや熱量は半端ないものになっていたのは当然である。
主演にはスタンダップ・コメディ番組の『サタデー・ナイト・ライブ』で全米で人気を誇っていたビル・マーレーや後にエイリアンシリーズで主演を務めたシガニー・ウィーパーを起用して話題性も十分
テーマソングであるレイ・パーカー・ジュニアの『ゴーストバスターズ』は全世界で大ヒットを記録。映画だけでなく小説やアニメ、グッズ、衣類、ゲーム、音楽、食品など関連商品も売り出され世界的な社会現象を巻き起こすほど『ゴーストバスターズ』は大人気となった作品だったのです
1989年に続編である『ゴーストバスターズ2』が公開されるも前作ほどの好評を得ることはできずプロジェクトは終了となってしまう。2014年にゴーストバスターズが再結成するという前提で『3』の製作が予定されていたのだがハロルド・ライミスが死去したことで製作中止となり、その後2016年にリブート作品(再起動)として『ゴーストバスターズ』(2016年版)が公開されることになります。
個人的にはリブートとなった2016年版は非常に面白い作りとなっていて『2』での不評を拭えたように感じたのだが…実際は映画の内容や作品のデキとしての評価ではなくメインキャラを全て女性にしたことで性差問題や人種差別といったフェミニストからの痛烈な批判を食らってしまうことになってしまいます。
紆余曲折を経てシリーズ4作目の2022年に公開された『ゴーストバスターズ/アフターライフ』。『2』の正式な続編という位置づけになる作品であり『アフターライフ』という言葉が示す通り過去のニューヨークで起きたゴースト騒ぎから30年経過した『その後』を本作は描いています。
ゴーストバスターズの一員だったイゴン・スペンクラー博士が突如として家族や仲間を裏切りオクラホマ州にある田舎で一人寂しく余生を過ごしていたのだがゴーストに襲われ亡くなってしまう…という展開からストーリーが始まるのである。
しかしイゴン・スペンクラー博士を演じていたハロルド・ライミスは2014年に他界しているのである。既に亡くなっているハロルド・ライミスを映画の中で再び『殺す』という演出は死者を冒涜しているのでは…と思われるかもしれませんがハロルドの家族には了承済であり、しかも本作で監督を務めたのは1‐2作目の監督であるアイヴァン・ライトマンの実の息子であるジェイソン・ライトマンなのである。
もし他の監督が起用されていたのならハロルドを再び『殺す』という演出は難しかったかもしれません。製作にアイヴァンやダン・エイクロイドといった初期メンバーが関わっていた上に息子であるジェイソンがメガホンを取ったことで可能になった演出なのである。
他にも本作は製作陣がこのメンバーだからこそ考えられた演出がたくさんと散りばめられています。もちろん前作を知らなくても楽しめる新設設計にはなっているのだが100倍楽しむためには1984年『ゴーストバスターズ』だけでも鑑賞しておくことをオススメ致します…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『ゴーストバスターズ/アフターライフ』』を100倍楽しもう!
1‐2は大人の男が主役で…リブート版が女性が主役…そして今回は子供たちが主役なのよねぇ
1984年『ゴーストバスターズ』
ゴーストバスターズ
2022年版『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を楽しむにあたり過去作全てを鑑賞する必要はないが1作目である1984年版は観ておきたいところ…105分と非常に見やすい尺ですしサブスクで配信されていると思われます。レンタルでも確実に100円で1週間借りれると思われますので観たことあるという方も復習の意味でもう一度鑑賞してみてはいかがでしょうか。
1984年ニューヨークの街に突如として出現したゴーストを次々と捕獲していくゴーストバスターズ。この4人の中で『ゴーストバスターズ/アフターライフ』のキーマンとなる男が写真の一番左に写っている眼鏡の男性のイゴン・スペンクラー博士である。
スペンクラー博士はゴーストバスターズの中で機械を担当していて数々の発明品を生み出しています。ゴーストを発見するためのPEKメーターや捕獲するためのゴーストトラップ、ゴーストバスターズの専用車ECTO‐1そしてゴーストを捕獲するさいに使用するレーザー発生装置のプロトンパック
臆病で気弱なタイプであったスペンクラー博士だが彼の発明なしではゴーストバスターズの活躍ありませんでした。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』ではスペンクラー博士の孫にあたるフィービーが博士が残した謎を解明していくというのが物語のキーとなっています。
天才科学者イゴン・スペンクラーの血を受け継ぐフィービーも天才科学者としての素質を持ち合わせている大活躍を見せてくれます。それにしても顔がソックリなのは笑えてしまいますよね。
破壊神ゴーザ
紀元前6000年にヒッタイト人とメソポタミア人によって崇拝されていたゴーゼリアの王で破壊神と呼ばれ人間から恐れられていた。1920年頃に建築家であり医者でもあるイヴォ・シャンドアが秘密結社『ゴーザ崇拝』を組織する。自ら設計した高層ビルの屋上に神殿を作りゴーザ復活を密かに願っていたのである。
門の神『ズール』鍵の神『ビンツ』
破壊神ゴーザを復活させるためには門の神ズールと鍵の神ビンツが交わる必要があった。門の神ズールはディナに取り憑き鍵の神ビンツはルイスに取り憑くのである。取り憑かれたディナとルイスが交わったことで破壊神ゴーザのいる宮殿への扉が開かれてしまうのである。
マシュマロマン
ゴーザは過去に何度も人類の文明を破壊してきたのだが…その際には破壊者の姿形を人間に選ばせるという性格の悪い神なのである。過去には巨大ナメクジや火を吐く巨大カエルに姿を変え世界を滅ぼしている。
1984年に復活したゴーザはゴーストバスターズにいつものように『破壊の方法を選べ』と問いかける…レイはできるだけ弱そうな存在を願う一心でマシュマロ会社のマスコットキャラのマシュマロマンを強く思い描いたことでゴーザは巨大マシュマロマンに変身しニューヨークの街を破壊していったのである。
そして『2』へ…
ゴーストバスターズ2
もし時間の余裕があるなら『ゴーストバスターズ2』もあるので楽しんでもらえたら…なんですが今回紹介する『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を観る上で特に影響はないので時間と余裕のある方だけご鑑賞していただければいいんじゃないでしょうか。
細かいところで『1』のオマージュがされているので是非とも鑑賞して貰えればより楽しめると思うわよぉん♡
王道ジュブナイル映画
オッサンたちが活躍した1984年版『ゴーストバスターズ』、メインキャラを全て女性に変更した2016年版『ゴーストバスターズ』そして2022年版『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は子供たちが活躍する王道ジュブナイル映画(少年少女の成長物語)の作品となっています。
今回の主役となったフィービー役を演じたのは2013年に子役としてデビューしたマッケナ・グレイス。『ゴーストバスターズ/アフターライフ』公開時は15歳とまだ少女ではあるがキャリアとしては既に8年の経験を持ち数々のヒット作品に出演している名女優なのである。
感情を上手く表現できない12歳の少女フィービーという難しい役であったが実に素晴らしい演技を見せてくれていて…彼女の演技は本作の注目ポイントとなっているので是非確認してほしい。
そして主演のフィービーの親友となるポッドキャストを演じたのがまだ無名であるローガン・キムという少年。この二人の掛け合いが楽しく…ついつい暖かい目で見守るように観てしまうのは私が歳を取ったせいなのかもしれません。
近年の少年少女が活躍するリアル志向のモダン的なジュブナイル系映画とは違い一昔前の『グーニーズ』のような王道ジュブナイル映画作品となっていたのも何か懐かしい感じがして私は好きでありました。やはり冒険・友情・勝利みたいな展開はいつの時代もワクワクするものですよね。
子供がメインとなる映画って…要は子役が可愛いか大切ですよね。その点『ゴーストバスターズ/アフターライフ』は確実に子役が可愛いですよね。
『ゴーストバスターズ/アフターライフ』を楽しむポイント
1984年に世界的大ヒットをした『ゴーストバスターズ』その続編となるのが『ゴーストバスターズ/アフターライフ』となる。監督は1984年版アイヴァン・ライトマンの実の息子であるジェイソン・ライトマン。ジェイソンは製作する上で…ある思いを込めて撮影に挑んでいたとインタビューで語っていました。
父・アイヴァンが手掛けた
『ゴーストバスターズ』を
もう一度見ているような感覚になってほしい
親子2代に渡って作られたゴーストバスターズ・シリーズ。息子ジェイソンは現代技術の撮影方法を敢えて控えて昔ながらのアナログ的な撮影方法で挑んでいる。理由は1984年のオリジナルを観たときの感覚に戻るような作品を作ることがテーマとしてあったからだ。
ジェイソンは何故 1984年版のオリジナルに拘ったのか…という理由はオリジナル版でイゴン・スペンクラー博士を演じていたハロルド・ライミスの訃報を聞いたときに『絶対に続編を制作しなければいけない』と決意を固めたということを語っていました。
構想に時間を要したがジェイソンは『ライミスに捧げる家族の物語を…』という想いの中で『ある少女が偶然プロトンバックを見つけ伝説となっていたゴーストバスターズのレガシーを受け継ぐ』というプロットが頭の中に浮かんできたみたいだ。ジェイソンが描きたかったのは少女とスペンクラー博士の繋がりを描く家族の物語だったのです。
そして最後に本作がアメリカで公開された翌年の2022年にアイヴァン・ライトマンは他界している。親子で製作した唯一の作品が父アヴァンにとっての遺作となりました。これはまさしく父アイヴァンと息子ジェイソンの2代に渡る物語なのかもしれません…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『ゴーストバスターズ/アフターライフ』』を100倍楽しもう!
それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ