『永遠の0』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『永遠の0』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は 『永遠の0』 の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

永遠の0

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2013年:公開
監督:山崎貴
脚本:山崎貴、林民夫
原作:百田尚樹『永遠の0』
製作:市川南、畠中達郎
出演者:岡田准一、三浦春馬、井上真央、濱田岳、染谷将太
    吹石一恵、田中泯、風吹ジュン、夏八木勲 他
音楽:佐藤直紀
主題歌:サザンオールスターズ『蛍』
撮影:柴咲幸三
編集:宮島竜治
制作会社:ROBOT
製作会社:『永遠の0』製作委員会
配給:東宝

累計460万部突破のベストセラー小説の映画化『永遠の0』原作者は右寄りな発言が目立つ放送作家の百田尚樹とあってリベラル派から『戦争賛美』『いまだに特攻を美徳にしている』などの批判を受けていたが鑑賞して頂いた方なら右よりでも左よりでもなく ただ戦争の不条理さを描いた作品であったことはご理解いただけたかと思われます。

私自身が政治的な思想に全く興味を持っていないためフラットな立場で公平に鑑賞した結果、本当に素晴らしい映画であり、後世に伝えていくべき作品であると感じました。

戦争体験者が日本で少なくなってきている中で太平洋戦争がどのような戦争であったのか…どのようにして日本を守ろうとしたのか…特攻という作戦になぜ自ら志願して散っていったのか…学校では知る事のできない真実を映画の中で学ぶことができる…という事はなんと素晴らしいことなのでしょう。

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宮部は愛する妻子のために『絶対に生きて帰る』事を誓い…無駄死にを徹底的に避けてきた軍人であった。『卑怯者』『臆病者』と罵られても自分の信念を貫き通してきた男が最後の最後に選んだ選択が…『特攻への志願』であったのは…なぜだったのか

宮部がラストで特攻を仕掛けた時に死ぬ直前の恐怖からきた感情なのか…宮部はうっすらと笑うのである…果たして彼が最後にみせた笑みの意味とは…いったい何だったのだろうか

タイトルとなった『永遠の0』原作者の百田尚樹がタイトルの意味を明かしていないため色々な考察が飛び交っています。何が『永遠』で…何が『0』なのか…私も『永遠の0』というタイトルの意味を解き明かしてみたいと思います…といったようにココでは『永遠の0』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください。

軍師かんべえ

『志願理由』『ラストの笑み』『タイトルの意味』解き明かすわよぉん♡

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なぜ志願したのか

『永遠の0』で謎となっているのが宮部が突如として特攻隊に志願したことである。『生』に対しあれほど執着していた男がなぜ最終的に『死』を選んだのか…作中で宮部の心境の変化が描かれていない上に著者である百田尚樹も詳しい解説をしていないため私なりの見解となるが考察したいと思います。

恐れていたものとは

宮部は戦う事が怖かったのではなく…自分が死ぬことで 愛する妻と娘が路頭に迷ってしまうのではないか…という事を恐れていました。

ここからは邪推となるのだが…宮部一家は頼れる親族や親戚がいなかったのではないでしょうか。宮部が一時帰国で家に戻って来た時に妻の松乃は誰かと勘違いをしてホウキで撃退しようとしていました。おそらく何かしらの嫌がらせを街の人から受けていたのでしょう。

こんな状態でも母一人娘一人だけで暮らしていたのは頼れる存在が近くにいなかったからだと思われます。宮部はこのような状況をもちろん知っています。だからこそ是が非でも生きて帰ってこなければいけなかったのです。

後を継ぐ大石

類まれな操縦技術を持つ宮部は若手育成のための教官の任に就きます。宮部の元から巣立っていった若者の多くは戦場で散っていく事となり、しかも特攻隊が結成されるや十死零生の作戦に次々と駆り出されていってしまうのである。

『家族の元に帰る』という宮部の想いは『特攻で死んでいった若者』の犠牲の上に成り立っていたことに苦悩するのである。宮部は廃人になりながらも若者を育て戦場へと送り出す日々が続くのである。

このような葛藤の日々を繰り替えしていた中で現れたのが『戦争が終わったら人の役に立つ仕事をしたい』と語っていた大石賢一郎だったのです。

宮部は大石を生きて日本に帰らせることで妻子の面倒を見て貰おうと画策したのでしょう。だから大石が特攻隊に志願するタイミングで自らも志願したのです。

エンジンの音を聞いただけで不調が分るくらいに機械に詳しい宮部は自らの機体に細工を施すのは特に難しいことではありません。

そして大石に機体を代わってもらい…大石の機体は故障をしてしまい海に不時着するのである。

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無事に生き残った大石は宮部の妻子の面倒を一生をかけて見る…という宮部が思い描いた通りに事が進んでいくのであります。

なぜ宮部は特攻隊に志願したのか…宮部が危惧していたのは残してきた妻子の事であったが 大石を生きて帰す事で家族を彼に託すことができました。

更に宮部は多くの若者の死によって生かされていた事から解放されたかったのでしょう…決して宮部久蔵という男は『臆病者』でも『卑怯者』でもなく…家族を愛し、仲間を思いやれる優しい男だったのです。

軍師かんべえ

男の中の男って感じよねぇ…憧れるわぁ

なぜ笑ったのか

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特攻を決意した宮部は敵の波状攻撃を掻い潜り『なぜ…当たらないんだ!』と敵に思わず叫ばせるほどのテクニックで特攻への臨戦態勢を取った時に見せた表情がうっすらと笑っていたのである。

原作小説『永遠の0』では最後の宮部の表情の描写はありません。映画オリジナルの演出となります。では…脚本にはどう記述されていたのか…

【静かに澄みきり…微笑みすら浮かべている】

監督はどういった意図で原作にはない この『微笑み』というシーンを入れてきたのか…山崎貴監督は以下のような事を語っていました。

宮部の人生の顔は、単純に一つの顔で終わらせたくなかった。この顔を見てお客さんは劇場を後にするわけだから、ここに作品の全てを込めたかった。

永遠の0 宮部の最後の笑みを考察!脚本の記述と監督の意図とは …

オタキングの名でアニメなどの考察動画をあげている岡田斗司夫氏によれば『してやったり!』といった表情らしいが…私の意見は全く違っていて希望込みの考察となってしまうが…

答えは一つ前のシーンにあった”佐伯健太郎の上空をゼロ戦に乗った宮部が飛んでいく”といったシーンにあるのではないでしょうか

宮部は特攻を仕掛ける直前に時空を超えて佐伯健太郎を目にすることができたのである。大石が約束を守り松乃と清子が幸せに生きていた事を…そして清子には子供がいた事を確認できたのである。

宮部が最後に見せた表情は家族の無事を知った事と日本には未来があった事への安心から湧き出た笑みだったのではないでしょうか…色々な解釈はあったが私は希望込みで そうであって欲しいと思います。

軍師かんべえ

問題を投げかけておきながら…答えを出さないって…山崎監督は考察好きの心理をよく分かってらっしゃるぅ♡

『永遠』とは…『0』とは…

『特攻への志願理由』『ラストの表情』と同じくらい繰り返し考察がされているのが『永遠の0』というタイトルの意味。これも百田尚樹の解説がないため色々な説が飛び交っている状況なのである

簡単に考えるなら『0』はゼロ戦を意味していて…命を懸けてゼロ戦で特攻をしかけた若者たちの想いは永遠である…と読み解くこともできます。英霊(永0)と考察していた方にはすごい感性の持ち主だと感心しました。他にも色々な考察もありましたが私なりに考えたのが…

特攻隊員がやっていた特攻という行為は戦局を一変できるほどの作戦ではなかった…というのが事実

アメリカも時が経つにつれ突っ込んでくるのを呆然と待っている訳ではなく特攻への対応も適格になってきた事で成功率はほぼ皆無になっていたのである。

特攻という作戦は無駄に若者を死なせるだけの意味のない『0』なのである。この『0』を積み重ねるために宮部は若者に飛行訓練を施して特攻へと送り込んでいたのである。

残念ではあるが いくら『0』を足しても『永遠に0』のままなのである。

では…想いはどうであろう。散っていった若者たちは家族を想い…日本の未来を想い…飛び立っていったのではないでしょうか…この特攻隊員の想いは『0』ではなく計り知れないものがあるに違いありません。

現在の日本は本当に平和なのか…微妙な位置に立たされている様な気がします。世界的にみれば戦争や争いは絶えず行われていて いつ日本も巻き込まれるか分からない緊張状態の中にいるのだが…私たち日本人はなぜか戦争に対して実感が湧かないのである。

北朝鮮の脅威、ロシアのウクライナ侵攻、北方領土問題、竹島・尖閣諸島の領土問題とパッと挙げても他国とすぐにでも戦争に繋がっていく問題は日本にはたくさんあるのである。

更に憲法改正案や自衛隊の有無、米軍基地の問題、集団的自衛権など国内の中でも戦争に繋がる問題が山積みとなっているのである。

今の日本の状態をみて日本の未来を信じて命をかけてゼロ戦に乗った若者たちが納得してくれるだろうか…もし日本が戦争をするという選択肢を選んだときは彼らの想いまでもが『永遠の0』になってしまうのではないでしょうか…

軍師かんべえ

この物語は私たちに警鐘を鳴らしているようにも思えてくるわぁ…戦争はやっぱりダメよねぇ~

現代パート

『永遠の0』は宮部久蔵という男の物語が中心となってくるのだが…本作で最も重要なのは実は現代パートなのである。三浦春馬が演じた佐伯健太郎が実の祖父である宮部の足跡を辿っていったときの心境の変化こそが本作で最も重要であり感じて欲しかった事なのではないでしょうか。

田中泯が演じた景浦にも『面構えが変わったな』と言われた通り健太郎は祖父を調べていくうちに真正面から戦争というものに向き合えることができたのである。

『戦争反対』と口にするのは非常に簡単である。しかし この発言の裏にしっかりと戦争を知っているか…知らないのか…では同じ『戦争反対』を掲げたとしても雲泥の差が生じてしまう。

コンパの席で健太郎と友人たちに温度差が生じてしまったのは戦争という悲劇に真正面から受け止めた健太郎と ただ争い事を嫌っただけの友人に感覚の差が生まれただけの話である。

しかし残念ながら現在の私たちは殆どが戦争をただ嫌っている健太郎の友人と同じ考え方の人間ばかりで戦争に対し真正面から受け止めようとはしない人ばかりなのである。

私は本作は後世に紡いでいくべき作品と冒頭で述べました。ただ戦争の悲劇や無残さを表現しているのではなく現代パートを入れる事でしっかりと今の私たちがどう戦争と向き合っていくのかを考えさせてくれる余白を入れてくれているからである。

ここまでじっくりと考えて出てきた『戦争反対』という言葉にこそ意味があるのではないでしょうか…

軍師かんべえ

ただコンパで『特攻』の話はしたらダメよねぇ~ん♡ダメダメ

総括

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私は本作を映画館で鑑賞した時に大号泣したのを覚えていて、いまでもそのシーンを見てしまうと涙腺が崩壊してしまうのです。それは松乃が大石に言ったセリフで…

『あなたが今、ここにいます。
    宮部は約束を守ったのです』

宮部は妻の松乃に『生まれ変わっても必ず戻ってくる』と誓っていました。約束は守れなかったかのように思われましたが宮部は約束を守ったのです。大石の献身な想いに松乃は会いたくて…会いたくて仕方がない宮部の面影に出会えるのです。

こんな名シーンなのに当時付き合っていた彼女は爆睡をかましていたので…エンドロールの時にポップコーンを鼻に詰めてあげました…もちろん怒られました…って所でオツカレっす!

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