『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は 『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』 の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

ライフ・オブ・デビット・ゲイル

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2003年:アメリカ公開、日本公開
監督:アラン・パーカー
脚本:チャールズ・ランドルフ
製作:ニコラス・ケイジ、アラン・パーカー
製作総指揮:モリッツ・ボーマン、ガイ・イースト
      ナイジェル・シンクレア
出演者:ケビン・スペイシー、ケイト・ウィンスレット 他
音楽:アレックス・パーカー
撮影:マイケル・セレシン
編集:ヘレン・ハンブリング
配給:ユニバーサル映画

死刑制度の是非という社会的な問題をテーマとした『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』

『セブン』と『ユージュアル・サスペクツ』に出演していたケビン・スペイシーが主演だっただけに『なにかあるぞ…』と思っていたら、やはり最後にドンデン返しが待っていました。

本作では哲学者でもあるチャールズ・ランドルフが脚本を担当している上に本作のためだけに書き下ろしたシナリオとあって言葉のチョイスが素晴らしくストーリーの展開も一切の無駄がない。ラストまで飽きることなく鑑賞できた上に最後にドンデン返しというオチで幕を閉じれた事は本当に素晴らしい構成であったとしかいえない。

ケイト・ウィンスレットも正義感が強くインテリな若手キャリア・ウーマンであるが…少しだけ経験不足といった感が上手に表現できていました。ただテーマとなっていた『死刑制度の是非』に関しては答えを出していませんでした

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映画の舞台はテキサス州。アメリカは多くの国が合わさって合衆国という国家を成している。そのため州(国)によって法律が違うため同じアメリカであっても死刑制度を完全廃止している州もあれば条件付きで執行する州もあり…テキサスのように精神遅滞者であっても執行している州も存在します。

アメリカの中でもテキサス州は死刑執行数が非常に高い州なのである。本作の中で賛成派と反対派が激突するシーンがあり、お互いのインタビューも織り交ぜているが この映画自体がどっち側寄りなのか…といった表現はされてはいませんでした。

https://www.givetake.com/wp-content/uploads/2016/10/The-Life-of-David-Gale.jpg

殺害(自作自演)されたコンスタンスや主人公のデビットは熱心な死刑廃止論者という立場ではあるが廃止に持っていくために冤罪を生み出す裏工作をしている…という罪を犯しています。

この行動が正しい事なのか…と言えば完全に間違っている。たしかに冤罪という危険性もあるが死刑廃止の最もたる所は人命の尊さではなかったのでしょうか…廃止論者が余命僅かとはいえ自分の命を投げ出し犠牲にした行動は本末転倒である。

デビットに関しては自己犠牲ではなく自殺行為と同じである。大義名分である『命の尊さ』を無視して『冤罪』にだけ焦点を合わせて廃止と訴えても…人の心は動かないものだ。

だからといって本作は死刑制度を推進している様にも見えない。では本作は何を伝えたかったのか…それは『死刑制度の是非』を通して『命の尊さ』を私たちに伝えたかったのではないでしょうか…といったようにココでは『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください

軍師かんべえ

『命を懸けて訴える』という意味を履き違えている…こんなものは旧日本軍の特攻と何も変わらない。命の尊さを訴えるなら、まず命を大事にしないと

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夢と目標

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大学で哲学を教えるデビット・ゲイルは生徒に『夢は決して叶えてはいけない』と唱えています。追いかけているという行為にこそ意味があるので夢を叶えてしまうと興味を失せてしまう。夢は追いかけるもので…目標こそ達成させるべきものなのである。

死刑廃止論者であったデビットとコンスタンスの夢は死刑制度の廃止であった。そのために活動を起こし人命の尊さを訴えていました。冤罪の危険性も訴え…死刑による犯罪の抑制効果も意味を持たない事を必死にアピールしてはいたが…ゲイルは『死刑廃止』は実現不可能な『夢』であると捉えていたのでしょう。

訴えている事に意味があるもので…実現する事には意味を要さない…とゲイルは知っていたのでしょう。だから必死になって活動しているコンスタンスと温度差があったのです。

目標としたもの

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デビットは同僚のコンスタンスが白血病で余命も僅かである事を知ってしまいます。どちらの提案だったのかは明かされていないが冤罪を工作する事で死刑制度の危険性を訴える計画を立てることになります。

では…なぜ女性記者のビッチィーに自分の事を調査させたのか…もしデビットが予想するよりデキる女性記者だったら僅かなヒントで自ら冤罪工作をしていた事に気付かれる可能性がある。

結果として僅か4日の間ではコンスタンスの自作自演…という所までしか彼女は掴む事ができなかったのだが…全くもってビッチィーを呼ぶ必要性はないのである。ただデビットは承認欲求を満たすためだけに彼女を呼んだ…と思えば説明がつきます。

コンスタンスを愛していた

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冤罪により死刑が執行されてしまったデビット・ゲイルという事で世間に広まってしまいます。それと同時にデビットに罪を着せたコンスタンスというのも広まってしまう事をデビットは懸念したのかもしれません。

しかし彼女を悪役にしなければ計画は失敗に終わってしまいます。そこでデビットが目を付けたのが情報提供者を守るために牢獄に収監されていた経験のある女性記者のビッチィーだった訳です。

ビッチィーならデビットの真意を知れば冤罪工作であった事を世間に公表しないだろう…と踏んだのではないのでしょうか。デビットはコンスタンスの事を愛していたのでしょう。だから秘密を口外しない誰かに知って貰いたかったのです。

デビットは牢獄の中で立てた目標が決して明かされてはいけない真実を誰かに知ってもらう…という承認欲求であったのだと私は思います。

軍師かんべえ

最期になると『死刑廃止』なんて事はデビットにとって どうでもよくなっていたのかもしれません。自分の気持ちをビッチィーに知ってもらう事が目標になっていたのかもしれません

冤罪

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『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』では二つの冤罪がありました。

一つ目は教え子のバーリンが学校を退学になった復讐でデビットを陥れるために行ったレイプという冤罪。二つ目は同僚のコンスタンスに対してのレイプ殺人という冤罪。

少し気になる事があって…実際にアメリカで起こった冤罪事件を調べたら…出てくるわ 出てくるわ 非常に胸クソ悪い冤罪事件ばかりであった。何が気になったかと云うと『冤罪事件は必然的に起こる』という事である。

一つ目のレイプ事件は教え子バーリンが計画的にレイプされたかのように仕組んだ罠のようなものでした。二つ目のレイプ殺人事件も処刑されるデビットも含め被害者となったコンスタンス、更に協力者であるカウボーイと弁護士の4人が絡んでいました。

このレイプ殺人はあくまでも映画的なミステリー演出とあってリアリティに欠けるが作中にあった二つの冤罪は起こるべくして起こった冤罪事件である。つまり誰かが仕組んで起こったと冤罪だという事です。そして実際にアメリカで発生した冤罪で多かった事例が『人種差別』によるものだったのです。

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2019年のアメリカで放送されたノンフィクションのドラマ映画『黒い司法 0%からの奇跡』黒人というだけで不当逮捕され死刑宣告された男の弁護を買って出たブライアン・スティーブンソン弁護士の物語である。

こういったリアルで起こった冤罪事件がドラマ映画化されるほどアメリカという国は人種的な冤罪事件が多いという事である。つまり私が言いたい事は冤罪というのは偶発的に起こる可能性は低く誰かが誰かを陥れようと仕組むからこそ起こる事件なのではないでしょうか…

残念ながらアメリカの冤罪事件の多くは黒人だから、イスラム系だからという肌の色で決めつけるケースが多かったことである。

軍師かんべえ

絶対ではないが偶発的な冤罪というのは考えにくく人が人を陥れようと仕組んだ時に冤罪事件が起こるのではないでしょうか…

自由へのカギ

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コンスタンス事件の手錠のカギは彼女自身の胃の中にあった事からデビットは『自由へのカギは自分自身の中にあった…』と表現していました。

縛り付けるのも自分であるし 抑えつけるのも自分自身である。だから解放するカギは自分自身の中にあるものなのだ…という私たちに向けたメッセージの様に感じてしまった。

そしてビッチィーもデビットの死刑執行に間に合わなかった事への罪の意識が芽生えていたのかもしれません。もう少し早くビデオテープの存在に気付いていたなら…車が故障しなければ…自ずと自分を縛り付け抑えつけている日々の中でデビットから羊のぬいぐるみが届き…皮肉にも ぬいぐるみのお腹の中にあったのが真実が映っているビデオテープ…まさしく自由へのカギ。

事件現場にデビットが映っていた事で救われたのがビッチィーだったのです。

軍師かんべえ

最期にビッチィーが救われたドンデンの返し方は良かったです。なんかドンデン返しって胸クソに終わる事が多いのでこういったのもアリですよねぇ。。。

総括

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『死刑廃止論者が死刑宣告を受ける』というキャッチに興味を抱いて鑑賞したのですが…個人的な感想だがテーマとして『死刑制度』や『冤罪』を扱ってはいるが監督のアラン・パーカーや脚本のチャールズ・ランドルフは果たしてコレらの是非を問いていたのだろうか…私にはそうは感じなかったのである。

もちろん大切な問題ではあるが『死刑制度』や『冤罪』を通して本作は『命の尊さ』を説いていたのではないでしょうか。人は簡単に他人の人生を終わらせる事ができます。

もちろん私みたいな人間が一国の首相をどうにか出来ませんが…その辺のオッサンの人生を狂わせる事くらいなら自らの人生を犠牲にすれば造作もない事です。

だからこそ人は自分の行動に責任を持たなければいけないのです。バーリンが腹いせでやった事はデビットの家庭を崩壊させてしまいました。デビットとコンスタンスがやった冤罪工作は多くの市民を巻き込んでしまいました。私たちは常に人を社会的に抹殺できるだけの凶器を持ち合わせている事を知っておくべきなのかもしれません……って所でオツカレっす!

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