『素晴らしき哉、人生!』を100倍楽しもう
おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!
『素晴らしき哉、人生!』を鑑賞されている方は
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目次
素晴らしき哉、人生!
『一人の人生は
その他大勢の人生に影響を与える…
一人いないだけで世界は一変する』
1946年:アメリカ公開 1954年:日本公開 監督:フランク・キャプラ 脚本:フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット フランク・キャプラ 原作:フィリップ・ヴァン・ドーレン・スターン 『The Greatest Gift』 製作:リバティ・フィルムズ、フランク・キャプラ 出演者:ジェイムス・ステュアート、ドナ・リード、ライオネル・パリモア ヘンリー・トラヴァース 他 音楽:ディミトリ・ティオムキン 撮影:ジョセフ・ウォーカー、ジョセフ・パイロック 編集:ウィリアム・ホーンベック 製作会社:Liberty Films
アメリカで1946年に公開された『素晴らしき哉、人生!』ちなみに『哉』は『かな』と読む。第二次世界大戦終結の1年後にアメリカで公開。世の中は戦後で活気に満ち溢れていた時代『主人公ジョージが絶望に陥り自殺を…』というストーリー導入部が時代に合わなかったのか…興行的には大失敗。
監督は3度もアカデミー監督賞を受賞したフランク・キャプラ。1930年代の世界大恐慌の傷跡が残る暗い世相の中でアメリカンドリーム、楽天主義、ユーモア、ヒューマニズムをふんだんに取り入れたキャプラの作品は世間からはキャプラスクと呼ばれ勇気と希望を与える映画となった。名実ともに1930年代のアメリカを代表する映画監督である。
本人も一世一代の名作として自信を持って本作の製作にあたる。その際に製作会社リバティ・ピクチャーズを創設。キャプラ映画の集大成として発表するも興行的に大惨敗となり1948年にパラマウント映画に製作会社は吸収されてしまう。その後、キャプラの作品数は激減し1964年に監督業を引退す。人生の素晴らしさをテーマにした作品によってキャプラは人生を狂わされる事になる…という皮肉めいたオチとなってしまうが…映画のストーリー同様に奇跡は最後の最後に訪れるのである。
キャプラが監督を引退した頃に『素晴らしき哉、人生!』の放映権が消失し公有化されるとクリスマス時期に頻繁にアメリカ全土でテレビ放映される事になる。それまでキャプラ作品を知らなかった若い世代から再評価を受ける事となり…今ではアメリカ人で知らない人はいないクリスマスの定番名作映画となっている。日本で言う所の年末の忠臣蔵と言えば分かりやすいのかな…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『素晴らしき哉、人生!』を100倍楽しもう!
アメリカ映画協会が選ぶ『感動の映画ベスト100』の堂々の1位でアメリカではクリスマス時期には必ず放映される映画みたいです
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クリスマス映画
皆さんにとってクリスマス映画とは何の作品ですか?ホームアローン、三十四丁目の奇跡、グレムリン、サンタクロース、アナと雪の女王、くるみ割り人形、戦場のメリークリスマス、ホリデイ、スノーマン、めぐり逢えたら、クリスマスキャロル…挙げたしたらキリがないほどクリスマス映画がある中で常に上位に入る…というより1位の座に君臨し続ける作品が『素晴らしき哉、人生』
日本人の感覚だと『えっ?コレがクリスマス映画1位なの?』と感じるかもしれません。ラブストーリーをイメージしてしまうのが日本人の感覚なのでしょう。コレは日本と欧米ではクリスマスの過ごし方が違う事が原因で恋人や友人と過ごす事が多い日本人に対し欧米ではクリスマスは家族と過ごすものと認識されています。だからこそクリスマスに観る映画は家族全員で見れるほのぼのとした作品が人気となるのです。
最高のプレゼント
子供の頃 クリスマスの朝、枕元にプレゼントが置かれていた事を思い出してしまうのだが…いつの頃からかプレゼントを期待することなく目覚めてしまう人間になっていた。大人になった…と一言で片づけるのは少々寂しすぎるし…何ならプレゼントを与える側の方になっている…ってプレゼントはサンタさんが与えるのでは?と思っていた26-7歳の時に知人に勧められたクリスマス作品が『素晴らしき哉、人生』でした。なんて愛に満ち溢れている映画なんだと感動した記憶が甦ります
私が歩んできた人生は『素晴らしき哉』と最高のカタルシスを感じさせてくれます。形に残るどのプレゼントよりもクリスマスの日に本作と出会えた事が最高のプレゼント…是非 皆様も今年のクリスマスは大切な家族と『素晴らしき哉、人生』を鑑賞してみてはいかがでしょうか…
子供の時はクリスマス映画より正月映画の『男はつらいよ』を観ていました…やっぱり日本人は寅さんだよなぁ…(笑)
トムソーヤの冒険
発行日:1876年アメリカ 著者:マーク・トウェイン
二級天使のクラレンスが愛読しているのがマーク・トゥウェイン著の『トムソーヤの冒険』。なんかワザとらしく『トムソーヤ』を出しているだけに何か意図があるのかな…と言った感じではあるが特にストーリーに大きく影響する訳ではない。少年少女向けの娯楽小説として書かれた作品で前書き、本編35章、そして終章で構成されている。主人公のトマス・ソーヤ(通称トム)がミシシッピ川のほとりの街でハックルベリー・フィン(通称ハック)を始めとする仲間たちと共に様々な冒険を繰り広げる物語。個人的にトムソーヤと言えば…
1980年に世界名作劇場として日曜の夜に放映されていた『トム・ソーヤの冒険』。繰り返し何度も再放送されていて子供の頃に大好きだったアニメ。印象深かったのは最終回のインジャン・ジョーとの洞窟での遭遇。手に汗を握る展開で心臓がバクバクした記憶があります。トムとハックの友情がストーリーの中心で人生に於いて最高の友人を持つ事こそが素晴らしき事なのかもしれない…と思わせる物語。是非併せてご鑑賞して見てください。
なぜか不自然にも天使が『トムソーヤの冒険』を推してくる。何か監督に意図があるのか疑ってしまいますよね…
『素晴らしき哉、人生!』を楽しむポイント
クリスマスの日に子供と一緒に観る映画だけにストーリーは非常に分かりやすく気軽に鑑賞できる作品となっている。それでも本作は多くの映画関係者に影響を与えスティーブン・スピルバーグもインスピレーションをもらうため映画の撮影に入る前に本作を鑑賞していたらしい…他にもバック・トゥー・ザ・フューチャー2でのパラレルワールドも本作がヒントとなったみたい。さらに一見は関係なさそうな感じなのだがクリスマスの日に大変な目に合うという点でインスパイアされたのがダイハード。日本人監督の中でも『ALWAYS 三丁目の夕日』や『永遠の0』を手掛けた山崎貴も多大な影響を受けていると公言している。そして2016年には『プラダを着た悪魔』を手掛けたデヴィット・フランケルが全ての大人に『人生のどん底の乗り越え方…』を贈ると明言した作品『素晴らしきかな、人生』が公開された。
2016年:ドバイ、米、日本公開 監督:デヴィッド・フランケル 脚本:アラン・ローブ 製作:バード・ドロス、マイケル・シュガー、アラン・ローブ アンソニー・ブレグマン、ケヴィン・フレイクス 製作総指揮:トビー・エメリッヒ、リチャード・ブレナー 他 出演者:ウィル・スミス、エドワード・ノートン、キーラー・ナイトレイ ケイト・ウィンスレット、ナオミ・ハリス 他 音楽:セオドア・シャビロ 撮影:マリス・アルベルチ 編集:アンドリュー・マーカス 配給:ワーナーブラザース
もともとは私が大好きな俳優ヒュー・ジャックマンを主演として動き出した『素晴らしきかな、人生』。スケジュールの都合で最終的にはウィル・スミスが起用される事になった。タイトルからして『素晴らしき哉、人生』をインスパイアしている事は間違いない。クリスマスシーズンのニューヨークを舞台に人生のどん底に陥ってしまったハワードが年代も性別も異なる3人の男女との出会いにより人生に変化が起きる…といった内容。
監督や脚本家を始めキャストたちも舞台となるニューヨークの街やクリスマスという設定であったりメッセージ性も1946『素晴らしき哉、人生』を意識していたという事だが2016年版のリメイクではない…実のところ原題は『Collateral Beauty』で『幸せのオマケ』と訳す。全然違うではないか!と思わず叫んでしまいそうなのだが…日本独自のタイトルを1946年『素晴らしき哉、人生』に寄せたのは何か意味があるはず…フランケル監督が込めた想いと邦題は1946年版とどのようなリンクを見せていくのか?コレはコレで楽しめるポイントとなってきますね。
それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ