『赤ずきん』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『赤ずきん』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
鑑賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は『赤ずきん』の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください

赤ずきん

2011年:アメリカ公開 日本公開 
監督:キャサリン・ハードウィック 
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン 
製作:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
   アレックス・メイス、ジム・ロウ、ジュリー・ヨーン 
製作総指揮:キャサリン・ハードウィック、マイケル・アイルランド 
      ジム・ロウ、ジュリー・ヨーン 
出演:アマンダ・サイフリッド、シャイロン・フェルナンデス
   マックス・アイアンズ、ゲイリー・オールドマン 他 
音楽:ブライアン・レイチェル 
撮影:マンディ・ウォーカー 
編集:ナンシー・リチャードソン、ジュリア・ウォン 
製作会社:アッピアン・ウェイ・プロダクションズ 
配給:ワーナーブラザース

1998年に初版が発行され話題となったのが『本当は恐ろしいグリム童話』。白雪姫やシンデレラといった誰もが知っている女の子のための女の子の物語の原作は とても子供には読み聞かせができないほどのホラー展開だった…という衝撃的な事実に当時はビックリしたものだ…

都市伝説的な意味合いもあり話題となった。その中には『赤ずきんちゃん』も収録されているのだが…日本で流行した この本を監督のキャサリン・ハードウィックが読んだのかは知らないが映画『赤ずきん』のテイストは完全にホラー調。主人公の赤ずきんことヴァレリーはとても童話の中に出てくるような純真無垢な少女ではなく…普通にその時代に生まれた大人の女性という設定ではある。

童話と違い大人になった赤ずきんのヴァレリーが村のイケメン2人との恋物語を展開しながらも村では狼に悩まされている…という恐怖物語。このテイストがしっくりきたのは原作がホラー要素が強かったからでしょう。更に物語の展開は『オオカミは誰だ?』の人狼ゲームへとミステリー要素も加わってきます。102分という時間の中で元々の童話の内容の中にラブストーリーにホラーにミステリーという3要素が入っていた事もあり飽きることなく展開はすすんでいました。

童話の中での名シーンでもあるオオカミが扮したお婆ちゃんと赤ずきんの会話はまさにホラー的要素が高いシーンであったが本作ではヴァレリーが見ていた夢という使われ方をされていました。お婆ちゃんが人狼であった…というミスリードを誘う演出がされていたように最後の最後まで読めない展開の工夫もされていて……といったようにココでは『赤ずきん』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください。

軍師かんべえ

『寄り道はダメ!』『知らない人とは話さない』といった童話にありがちな教訓的なモノを排除してホラー要素を強めにしていました…子供には見せてはいけない映画ですね

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二人の人狼

物語の軸はソロモン神父の『村人の中に人狼がいる』という言葉により始まる人狼ゲーム。誰もが疑心暗鬼となりヴァレリーですら恋人のピーターにナイフで腹を突き刺すほど…父親セザールが人狼であったというオチは…『まさか…父親だったのか』と少しヤラれた感があった。でもヴァレリーがオオカミの言葉を理解できたのは血筋がなせる技であったという事になる。

序盤で姉ルーシーが父親セザールに殺されてしまうのだが…ルーシーはオオカミの言葉が理解できなかったため自分の娘ではないと悟られてしまい嚙み殺されてしまったのでしょう。ここまで育ててきたのなら例え他の男の子供であったとしても情は移らなかったのでしょうかねぇ…

『俺の正体を知られたから…』と言ってお婆ちゃんを殺したことを白状するのだが…このシーンが結構グロテスクに感じてしまった。少し前にヴァレリーが食べていたスープ…お婆ちゃんで作られていたのでは?実の息子が母親を噛み殺し、しかも料理にして孫のヴァレリーに食べさせる…まさにホラーテイストでした。ただ表向きの人狼は父親のセザールという事でしたが…もう一人オオカミのような人物がいました…

ソロモン神父

ゲイリー・オールドマン演じるソロモン神父こそが本作における人狼であったと私は解釈している。ソロモン神父は人狼を探し出すために障害のあった少年を殺めたり、村人に恐怖を与えたり…仲間でもある部下をも殺したり…と悪の限りを尽くしている。まさに西洋人が抱くオオカミのイメージを具現化したような存在。実は人狼を必死に探していた人物こそが人狼であった…というメッセージに聞こえてしまう。あなたも時としてソロモン神父の様に人狼を探している時があるのかもしれません…その時の顔はもしかしたらオオカミのような顔をしているかもしれませんよ…

軍師かんべえ

日本ではオオカミを神の様に崇めてたりする逸話があるのに対し西洋では完全なる悪のイメージが付いている。これは耕作の文化と牧畜の文化の違いらしいですよ…

お婆ちゃんは…

人狼でもある息子セザールによって噛み殺され鍋の中のスープの具材となってしまったお婆ちゃんなのだが…私はこの人物にすごく違和感を感じていました。ミスリードされる対象のキャラとあって怪しげな設定ではあったが…なぜ人里離れた場所で暮らしていたのか…なぜヘンリーに会いに行ったのか…所々に不信な点がある…私はお婆ちゃんは息子セザールが人狼であった事を…というより人狼家系であるという事を既に知っていたのだと思う。

家系

本作の中でセザールの父親も人狼であった事は語られています。ココからは私の勝手な妄想となるのだが…人狼と人間の間にできた子はハーフとなるためオオカミとしての血が薄くなっている事から言葉は理解できてもオオカミに変身する事はなかったのでしょう。しかしセザールは人狼の血を残すという本能的な意識からヴァレリーを人狼に変えようとします。おそらくセザール自身も父親によって人狼に変えられてしまったのでしょう。

お婆ちゃんは旦那が人狼であった事も息子のセザールが人狼になってしまった事も知っていたのだが…セザール自身が知られていた事に気付いてなかったのだと思う。例え息子が人狼であったとしても守りたいという母親の心が働きヘンリーの元に足を運ばせたのではないでしょうか…ヘンリーはオオカミに変身したセザールを山の洞窟で目撃していた訳ですから…

もう一つのエンディング

DVDやBlu-rayの特典の中に収められている未公開シーンの中に『赤ずきん』のもう一つのエンディングが収められています。父親のセザールがヴァレリーを貴族の恰好をした他の人狼に紹介するという…公開版と全く結末が変わってしまうパターンも存在しています。もしセザール連れ去られていたら…こういう結末となり…今も貴方の世界には人狼が隠れているかもしれませんよ…的な教訓的な終わり方をてたのでしょう

軍師かんべえ

GOODエンディングとBADエンディングが用意されていました。要は単発作品になるか…続編を出すか…でしょうが単発になった訳ですね

総括

特に深掘りするほどの深さがある映画ではないのだが…アマンダ・サイフリッドが好きという事もあって何度となく鑑賞している作品程度の思い入れしかないのが本当のところではある(笑)たしかに整合性が取れていない箇所もあるのだが…ファンタジー映画でもありホラー映画でもあるだけに細かい部分は致し方がないと大人の対応で鑑賞していかないと そっち系の映画は殆ど見れなくなってしまう。そういった中でも本作のデキは良い方なのでは…と私は思ってしまうのだが。本来持っていた原作のホラーテイストを上手く引き出し人狼ゲームというミステリー要素を取り入れた事が最後まで飽きさせないという点に繋がったのでしょう。とにかくアマンダが可愛すぎて…この後も追いかけてしまいアマンダ出演作品をキチガイのように見まくってしまいました(笑)

テッド2に出てくるアマンダがとにかく可愛いすぎるって…ところでオツカレっす!

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