『赤ずきん』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

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赤ずきん

正体を…暴いてやるわ

あらすじ

小さな村の美しい娘ヴァレリーは木こりのピーターと愛し合っていたが母親が鍛冶屋のヘンリーを婚約者に決めてしまう。そんな村に久しぶりにオオカミが現れヴァレリーの姉ルーシーが犠牲となってしまう。村に自警団が組織されルーシーを襲ったオオカミを退治しようと山に向かうのだが…

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2011年:アメリカ公開 日本公開
監督:キャサリン・ハードウィック
脚本:デヴィッド・レスリー・ジョンソン
製作:レオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・デイヴィソン・キローラン
   アレックス・メイス、ジム・ロウ、ジュリー・ヨーン
製作総指揮:キャサリン・ハードウィック、マイケル・アイルランド
      ジム・ロウ、ジュリー・ヨーン
出演:アマンダ・サイフリッド、シャイロン・フェルナンデス
   マックス・アイアンズ、ゲイリー・オールドマン 他
音楽:ブライアン・レイチェル
撮影:マンディ・ウォーカー
編集:ナンシー・リチャードソン、ジュリア・ウォン
製作会社:アッピアン・ウェイ・プロダクションズ
配給:ワーナーブラザース

色々とある本作のウンチクの中でインパクトが最もあったのが『赤ずきん』の製作会社がアッピアン・ウェイ・プロダクションズだったという事。これだけで『そうだったのか!』なんて思った方は映画マニアの中でもかなりの強者と言えるであろう…殆どの方の頭の上にはクエスチョンマークが付いているはず。まぁ引っ張るところではないので正解を答えると…2001年にレオナルド・ディカプリオが設立した映画会社がアッピアン・ウェイ・プロダクションズ

上のスタッフ欄を観て頂いたら製作の先頭はしっかりとレオナルド・ディカプリオの名前が…知らないところでレオ様が設立したアッピアン・ウェイ・プロダクションズは作品を世に送り出していた事になる。アメリカの大富豪ハワード・ヒューズの半生を描いた『アビエイター』やホラー映画の中でも強烈なインパクトを残した『エスター』など様々な作品がある。まさか本作にレオ様が関わっていたとは知らずに鑑賞していたのだが…本作ではレオ様に負けず劣らずの美少年2人が出演している。

幼馴染みのピーター役にシャイロ・フェルナンデス、婚約者のヘンリー役にマックス・アイアンズ。思わず『なんだよ!このイケメン達は…』と言ってしまう程の美形男子がハッスルしている…というだけでも女子にとっては見る価値は十分なのでは?更に主演がアマンダ・サイフリッドとこれまた超美形女子…うん?まてよ…イケメン2人に囲まれた超美形女子の海外ドラマがあったような…

『トワイライト』イケメン2人に挟まれた美女というイメージが余りにも強すぎたので想い出してしまったのだが…それもそのはず何と監督はキャサリン・ハードウィックで同じ監督だったのです。こういった展開が好きなのか?得意なのか?はさておき本作『赤ずきん』キャスティングだけで男性も女性も楽しめる作品となっている…と書いてしまうとストーリーはイマイチなのか?と思われますが…脚本にはデイヴィット・レスリー・ジョンソンが手掛けているのでまず間違いはない。見事なまでにグリム童話『赤ずきん』をホラー化にしている。題材が誰もが知っている童話とあって細かい説明も要らずにスゥーっと映画の世界に入れる作品となっている…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!『赤ずきん』を100倍楽しもう!

軍師かんべえ

映画館でも鑑賞した時に大画面のアマンダ・サイフリッドの透明感にヤラれたんですよ…記憶が甦るねぇ(笑)

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本当は怖い『赤ずきんちゃん』

誰もが知っている童話『赤ずきんちゃん』。では作者は誰?と聞かれると『グリム兄弟』と答えてしまうのは私だけでしょうか…グリム兄弟がグリム童話の中にある物語を創作していた…という勘違いしていませんでしたか?実はグリム兄弟が昔話を収集して編集され出来上がったのが『グリム童話』。それではグリム兄弟は誰の書いた『赤ずきんちゃん』を編集したのか?それは…

ペロー童話集

フランスのパリのブルジョワ階級であったシャルル・ペローがサロンで上流階級の貴婦人相手に朗読するために編集したのが『ペロー童話集』。残念ながらペローも『赤ずきんちゃん』の作者ではありません。このペロー以前の『赤ずきんちゃん』のルーツはいくつか諸説があるとされています。スウェーデンの民話『黒い森の乙女』や中国の『七匹の子山羊』であったり…他にもベルギーやアフリカ、イランといった説もあり…どれが本当のルーツなのかは謎とされています。ペロー童話集は宮廷を中心としたサロンの女性たちのために書かれた事もあり原作から下品なシーンや残酷描写などは削除し変更が加えられたとのことらしい

民話→ペロー→グリム→本作

原作のルーツは謎ですが…最も有力とされているのがスウェーデンの民話『黒い森の乙女』。それではこの民話から『赤ずきん』はどう変更されていったのか…辿ってみたいと思います。

実は殆どストーリーは崩れておらず赤ずきんちゃんがお婆さんの家でオオカミに食べれれてしまうという展開は一緒なのである。ただ民話の中ではお婆ちゃんに扮していたオオカミが赤ずきんちゃんにワインと干し肉を食べさせるのだが実はお婆ちゃんの血と肉だったという恐ろしい内容。更にオオカミが赤ずきんちゃんに洋服を一枚…一枚脱がさせるというエロティックなシーンもあったみたい

本当は怖い原作の『赤ずきんちゃん』。改良に改良を重ねグリム兄弟が私たちが知っている『赤ずきちゃん』を作り上げたのだが…それでも結構まだ残酷なシーンは残っている。例えばオオカミの腹の中に石を詰め溺死させたり…実は後日譚があり…オオカミは赤ずきんちゃんに再び溺死させられるという残酷なオチ。もともとホラー要素の高い物語だったのかもしれないだけに映画版は元のホラーの形に戻ったのだとすればスンナリと楽しめた事は非常に納得ができる。私たちが当然の様に知っている『赤ずきんちゃん』が更なる進化を遂げたのが本作の『赤ずきん』となる訳です。

人狼ゲーム

本来ホラーであった原作のテイストを映画では再び取り入れ更に『この中にオオカミがいる…』といった人狼ゲームばりのミステリー要素まで取り入れている。子供に読み聞かせていた『赤ずきんちゃん』とは遠くかけ離れたミステリーホラー作品に本作はなっている。人狼狩りをするソロモン神父役には名優のゲイリー・オールドマンを起用。こういった名優が物語の核となる展開の中心にいてくれると作品自体が引き締まっていいものである。

『赤ずきん』を楽しむポイント

美しい壮大な雪景色の中で真っ赤なフードを着たアマンダ・サイフリッドの透明感がヤバすぎる映画。男性はアマンダを見て…女性はイケメン2人を見て…映画通はゲイリー・オールドマンの演技を観て頂くだけでも十分に楽しめる。更にミステリーホラーだけに『オオカミは誰?』といった推理好きにも納得いただける作品となっている。そしてポイントとなるのが誰でも知っている『赤ずきんちゃん』を題材としているだけに思わずニヤニヤしてしまう あのシーンやあのセリフが…どこでどう使われているのか…なんて楽しみ方もできます。そして最後にジャケットの赤いフードなのだが…どう見ても血で染められていて雪に真っ赤な血が溶け込んでいる…という時点でホラー映画でしょ!

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それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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