『スタンド・バイ・ミー』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

『スタンド・バイ・ミー』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ

2021年5月28日午後9時~金曜ロードショー
『スタンド・バイ・ミー』放映決定!

スタンド・バイ・ミー

君の親がやらないのなら…
        僕が守ってやる

あらすじ

時は1959年。当時12歳だったゴーディはオレゴン州の田舎町キャッスルロックで暮らしていた。ゴーディは性格も個性も異なっているが気の合う仲間クリス、テディ、バーンといつも一緒に遊んでいた。ある日バーンがレイ・ブラワーと言う少年が30km先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっている事を知ってしまう。『死体を見つければ有名になれる…英雄になれる』という動機から4人の死体探しの旅が始まる…

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1986年:アメリカ公開 1987年:日本公開
監督:ロブ・ライナー
原作:スティーヴン・キング『THE BODY』
脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン
製作:ブルース・A・エヴァンス、アンドリュー・シェインマン
出演:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン
   ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド 他
音楽:ジャック・ニッチェ
主題歌:ベン・E・キング『スタンド・バイ・ミー』
撮影:トーマス・デル・ルース
編集:ロバート・レイトン
配給:コロンビア映画

不朽の名作『スタンド・バイ・ミー』モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングの非ホラー短編集『恐怖の四季』の中に収められた春・夏・秋・冬の中の秋の物語『THE BODY』が本作の原作となっている。ちなみに春は『刑務所のリタ・ヘイワース』という物語でアカデミー賞7部門ノミネートの『ショーシャンクの空に』という映画の原作となっている。

本作の主人公ゴーディのモデルは原作者のキング自身でありキング自身が本作は『自伝的作品』と称していた事もあります。両者ともに少年の頃から文才に長け小説家を目指すところや…またキングも子供の頃に兄を亡くしている経緯があり。更に4歳の頃に近所の友人が電車に跳ねられた瞬間を目撃するというショッキングな出来事にも遭遇している。

自らの経験が題材なだけに異様なまでのリアリティが本作にはある。男の子なら誰もが経験する少年時代が存在していて…物語として考えた時にインパクトの弱い展開ばかりなのだが何故か既視感みたいな…どこかで経験した事があるような感覚に陥ってしまうのである。例えるなら大親友のクリス…

彼は少年たちのリーダーでみんなを引っ張っていっている。腕っぷしもあり度胸もありいざとなれば体を張って守ってくれる兄貴的な存在。いませんでした?こういう友人って…クリスを見ていると『〇〇君みたいやなぁ』なんて昔のクラスメイトを思い出してしまう。ノスタルジックに陥ってしまう映画で40代となった今の僕の心にグサグサと突き刺さってしまう…だからこそ『スタンド・バイ・ミー』は逆に今の少年・少女には突き刺さらない映画なのである…少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!

軍師かんべえ

子供に見せたい映画というイメージがあるが…実は子供の心には突き刺さりにくい物語になっているんですよ。

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少年時代

大変申し訳ないが『スタンド・バイ・ミー』は男の子の物語となっている。もしかしたら女性にはピンとこない映画なのかもしれません。実は私は今回ブログ記事を書くため人生の中で3度目の『スタンド・バイ・ミー』鑑賞となりました。高校生の時に英会話の授業の一環で見せられたのが初鑑賞。正直…ただ退屈な映画だった事を記憶しています。そして2回目の鑑賞は25-26歳の頃に当時付き合っていた彼女にイキって『この映画は最高なんだぜ…』的なノリで一緒に鑑賞したが…やはり退屈だった事を記憶しています。そして40歳も半ばを過ぎた今回が3度目の鑑賞となりました。

過去2回の感想が『退屈…』だっただけに期待もせずに鑑賞したのだが…結果として印象はかなり違うものになっていた。ストーリーも展開も知っているはずなのに何故か込み上げてくる『懐かしい』という想い。そう『スタンド・バイ・ミー』は年を重ねたからこそ感じれる何かがあるんです。では何故?若い頃は気付かないのか…それは、まだ失っていないからなのではないでしょうか…『少年時代』を… 

失った『少年時代』

『今、あなたにとって一番大切なモノは何ですか?』
もしこのような質問をされた時にあなたは何と答えますか…恋人、子供、家族、親、友達…時間やお金といった答えもありそうですね。人それぞれの答えがありそうですけど時を戻してみます…あなたが『スタンド・バイ・ミー』の少年たちと同じ12歳の頃だとしたら『今、あなたにとって一番大切なモノは何ですか?』と尋ねられた時に…私は必ず『ともだち』と答えるでしょう。おそらく殆どの人が同じ答えなのではないでしょうか…そうです、あの頃は親でもなく…異性でもなく…『ともだち』こそが全てだったのです。それが少年時代という頃なんです。

『ともだち』こそ全てだった時代はいつか終わりをむかえます…次第に『異性』というものに魅力を感じ始めます。それが恋であり少年から青年へと移り変わる時代が訪れるのです。『スタンド・バイ・ミー』という映画は少年たちが青年へと成長していく最後の少年時代の夏休みを描いた物語。だから…まだ『少年時代』を失っていない子供には突き刺さらない映画なのです。この映画は完全に『少年時代』を失ってしまった40過ぎのオッサンが懐かしむための映画なんですよ。わかったか!この野郎(笑)

軍師かんべえ

そりゃ高校生の時は分からんわなぁ…だってまだ完全に失ってないわけやから…

秘密基地

男の子の憧れの一つの中に『秘密基地』というのが必ずある。今の子がこういった事をやっているのかは分からないが子供の頃に作った記憶はありませんか?私はあります。ツリーハウスではないが古びた神社の境内の軒下であったり…洞穴であったり…よくそんな所を見つけてくるなぁ…と今となっては感心してしまう所に秘密基地をよく作ったもんです。僕たちの集合場所になっていて入るためには『合言葉』が必要…だいたい『俺たちだけの秘密な!』とか言っているが次の日には殆どのクラスメイトにバレているものである(笑)

不思議な遊び

今となっては理解不能でちゃんと伝えることが出来るかが不安なのだが…子供の頃って謎の遊びが突然生まれたりしませんでしたか?メッチャ楽しくて時間を忘れてしまう位にハマってしまうんですが…次の日にまた同じ遊びをしているのに…『あれ?昨日は面白かったのに何で今日は…』みたいな経験ってありません?コレって完全に子供の時しか味わえない感覚ですよね…今となっては不思議としか言えませんね。

軍師かんべえ

子供のたくましさってスゴイですよね…たった10分の休憩時間に外に出て遊ぶんですから…あのパワーは今考えたら絶対にマネできない

車20分圏内の大冒険

小学校5年生の夏休みに友達同士で計画した笠城ダムまでの大冒険。ここに何があったのか…は忘れてしまったが自転車で行こう!という事になりました。決行日を決めてドキドキしながら当日を迎えたのを今でも覚えています。結構な山道で自転車で片道2時間以上はかかったのではないでしょうか?もちろん2時間を超える様な場所に今まで行った事はなく子供の僕にとっては未知の世界。この経験が僕を大きくしてくれた…的な感覚になっていたのだが…今となれば車で20分以内で到着する…何なら毎日車で通ってますよ…的な場所。しかし当時の僕にとっては特に何も起こらなかったのだが大冒険だった事は間違いない

見知らぬ土地で…僕を知っている大人

片道2時間以上の大冒険。僕にとっては見知らぬ土地に来ているはずなのに…ダムに着いたら釣りをしているオジサンが『あれ?〇〇さんとこの…かんべえ君だよね?』って…あの時は不思議でしょうがなかった。今考えたら車で20分以内で着くわけやから当たり前なんだが当時はとても考えられなかった。子供が全てだと思う世界は所詮は車で20分圏内の世界だったんでしょうね

軍師かんべえ

そういえば…イカダを作って川を下っていたら警察に保護された事があったなぁ…メチャクチャ怒られたわ(笑)

根性試し

今となっては完全に謎としか言えない『根性試し』。小学生の頃に自転車で流行ったのが『ジャックナイフ』という技。画像でも分る様に自転車の前輪の方に体重を乗せて後輪を浮かび上がらせる技なのだが…結構な感じで怖いのである。後輪を高く浮かび上がらせることが何故か根性がある…としていた。全くもって謎である。しかし子供の頃はこういった事に必死になっていたもんだ。

軍師かんべえ

今となっては全く役に立たないスキルなのに…必死になっていた

上級生の恐怖

隠しても隠し切れないのでネタバレしてしまうと…『ジャック・バウヤー』やん!はいスッキリ。街の不良エース役は後に『24』で主演を務めていたキーファー・サザーランド。なんか若い(笑)。街の不良役にやけにピッタリなんだが…子供の頃って必要以上に上級生にビビッていませんでした?普通に考えれば結構な大人の方が怖いはずなんだが…当時は2-3歳上の人ってこの世の中で最も怖い存在だと信じていた。

恐い上級生グループの中に必ずいた『スネ夫』タイプの先輩。お前は全然怖くないんだが…ジャイアン先輩といつも一緒にいるからコッチは頭を下げてんだよ…的な人いませんでした?虎の威を借りる狐みたいな奴。たいていコイツが一番タチが悪いんだよなぁ…

軍師かんべえ

そういえば…いましたよ!常に仕込みナイフを持っている先輩(笑)なんかナイフを舐めまわして舌を切って出血してたのをみて大笑いしたら…殴られたよ(笑)

自分だけの秘密

少年時代は『ともだち』こそが全てで親友には殆どの事を打ち明けているものだが…実は秘密にしている部分もある。この秘密は誰にも打ち明けていない…まさに自分だけの秘密なのである。いま思い返せば別に秘密にする必要は全くないのだが…こういった事をするのも『少年』なのである。だいたいは好きな人を秘密にすることが定番なのかもしれないが…僕は少しだけ違っているのかなぁ(笑)実は隣町の小学校に通っている同じ学年の女の子とたまに公園で逢っていました。これは🐮だけの秘密です。

軍師かんべえ

同じ中学に通えるのかなぁ…って思ってたら卒業と同時に遠くの町に引っ越ししちゃったんですよ( ;∀;)

『スタンド・バイ・ミー』楽しむポイント

現在では青春映画の傑作として高く評価されている『スタンド・バイ・ミー』。殆どの人が一度は鑑賞はしていると思われる。それほど名作中の名作なのだが不思議と『少年たちの冒険』以外の印象は薄いのではないでしょうか。正直な話…私も今回の記事を作成するにあたり見直した際に本作の良さに初めて気付いたのである。40歳を過ぎたとはいえ一応は私にも『少年時代』という頃が存在していました。そしてゴーディ同様に青春もしていたのですが…歳を重ねるごとに『少年時代』の心が薄れていったのです。でも経験はしている訳ですから彼らの気持ちというものはスゴく理解できるのです。しかし色々な周りの状況から『少年時代』に持っていた心を捨て去らなきゃいけなくなるのです。そう…私は『少年時代』の心は理解できても…あの頃の様な心には決して戻れないのです…失ってしまったのです。だから40歳を過ぎた今、この映画がグサグサ心に突き刺さってしまうのです。もう手に入らないのですから…

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それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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