『アラジン』を100倍楽しもう

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!
『アラジン』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ
2021年5月21日午後9時~金曜ロードショー
『アラジン』放映決定!
目次
アラジン

僕を信じて…
僕を…信じて!
2019年:アメリカ、日本公開 監督:ガイ・リッチー 脚本:ジョン・オーガスト 原作:『アラジンと魔法のランプ』 製作:ダン・リン、ジョナサン・アイリヒ 製作総指揮:マーク・ブラット、ケヴィン・デラノイ 出演:ウィル・スミス、メナ・マスード、ナオミ・スコット、マーワン・ケンザリ 他 音楽:アラン・メンケン 主題歌『A WHOLE NEW WORLD』 撮影:アラン・スチュワート 編集:ジェームス・ハーバード 製作会社;ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ 配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーションピクチャーズ
近年のディズニー映画はアニメだけではなくその実写化にも力を入れてきている。2014年に『眠れる森の美女』のヴィランとして登場したマレフィセントのアナザーストーリーが公開され、2015年にはディズニーの中では王道中の王道とも呼べる『シンデレラ』、2017年にはアニメ映画史上初のアカデミー作品賞にノミネートされた『美女と野獣』…そして2019年には本作の『アラジン』が劇場公開。

ディズニーアニメ実写化の勢いはコレだけに収まらず『ジャングルブック』『ダンボ』といった定番の人気作品はもちろんのこと2019年『ライオンキング』2020年『ムーラン』といった話題作までもが次々と実写化され成功を収めている。そして2021年以降もその勢いはとどまることなく

『101匹わんちゃん』でヴィランを演じた『クルエラ』が2021年に劇場公開。更にはリトルマーメイドも製作が進められていることが発表されている。実はディズニーアニメ実写化が今、業界でHOTになっている中でその礎を築いた序盤の実写化作品となる『アラジン』が面白くない訳がない!少しの知識だけで映画はもっと面白くなる!

ディズニー映画は脚本が面白いのは確実だから…安心して鑑賞できますね。
『アラジン』を鑑賞されている方は
鑑賞後レビュー『モーっと楽しもう』にどうぞ

アニメ版『アラジン』

2019年『アラジン』の元となった作品と言えば1992年にディズニーが製作したアニメーション映画『アラジン』。知らない人はいないのでは?と思うほどの超人気作品で何度もテレビ放映されている。1990年代のディズニーはまさに黄金期とも呼べる時代で1993年アメリカでは『アラジン』の年間ビデオ販売数が2400万本という驚異的な数字を叩き出している。まさにディズニールネサンスと呼ばれるだけあって商業的に大成功を収めていたイケイケの時代であった


『美女と野獣』を映画館で観終わった時…マジで立てなかった…あれは名作すぎる( ;∀;)

千夜一夜物語

イスラム世界における説話集で日本では『千夜一夜物語』と知られ英語圏では『アラビアンナイト』という名で世界的にも有名な物語集となっている。この中の有名な一つのエピソードとして『アラジンと魔法のランプ』というのが本作『アラジン』の原作となっている。
意外な『千夜一夜物語』
余談になるが意外に『千夜一夜物語』のエピソードが面白い…という事はあまり知られていない。…とある国の国王に嫁いできた娘が1000日もの間、夜ごと王に話して聞かせた物語を集めたものが『千夜一夜物語』

この国王はペルシアとインドと中国を治めていた権力のある王でしたが、前妻の浮気が原因で女性に対し深い憎しみを抱いており…街の娘を召し抱えて一夜を過ごしては明朝に処刑するという恐ろしい事をやっていました。
その国王の悪習を止めるべく自らの意思で嫁いできたのが大臣の娘であったシェヘラザード。彼女は最初の夜に国王に物語を話聞かせてあげます。国王は物語に夢中になりましたが…彼女は一番いいところで話すのを止め『続きは明晩…明日はもっと面白いですよ』とささやき…それ以後は命がけの1000日が続いたとの事…この1000日の間に語られていたのが『千夜一夜物語』となる。
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アラジンと魔法のランプ

映画『アラジン』の原作として知られる『アラジンと魔法のランプ』は『千夜一夜物語』の中でも最も有名なエピソード。どうしてもディズニーアニメ『アラジン』の印象が強いため=(イコール)として考えてしまうのだが結構ストーリーが違い過ぎることにビックリしてしまう。本作を楽しむために読んでおく必要はない…どうせ時間を使うのなら1992年ディズニーアニメ『アラジン』を鑑賞しておく方がずっと楽しめるでしょう!
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ディズニー・プリンセス

ディズニー作品に登場する主人公であるプリンセスの総称が『ディズニー・プリンセス』。白雪姫、シンデレラ、オーロラ姫(眠れる森の美女)、アリエル(リトルマーメイド)、ベル(美女と野獣)そして本作のジャスミンまでの6人が特に商品展開が活発で6姫と総称されているらしい…(知らんかったけど)

6姫だって…ネ申7みたいっすね(笑)
異色のディズニー・プリンセス

ディズニー・プリンセスの中でも人気の高いジャスミン。その要因は活発な性格によるものが大きい。シンデレラや白雪姫といったプリンセスと違い自分の意思をハッキリと伝え時には戦う事もいとわない強い精神力を持ったプリンセスというところに好感が持たれたのではないでしょうか。

『アラジン』は過去のディズニー・プリンセスとは違い初の有色人種プリンセスとあって当時は話題にもなった。イスラム系の作品だけに宗教上で肌の露出が難しいという問題はあったのだが…さすがディズニーとあって難なく問題はクリアされている。ただ衣装はインドの民族衣装がベースとなっているとの事。ディズニー・プリンセスの中でも人気の高いジャスミンをナオミ・スコットはどう演じるのか…ココも本作の注目すべきポイントである。

ハッキリ言ってナオミ・スコットを観てるだけでも十分に楽しめます


『A Whole New World』
ディズニーアニメーション映画『アラジン』の歌・曲の中でも絶大な人気を誇るのが『A Whole New World』。アカデミー主題歌賞のみならずグラミー賞の主要部門である最優秀楽曲賞を受賞したのはディズニーソングの中でもこの1曲だけ。アニメ『アラジン』の代名詞とも呼べるこの曲はもちろん実写版『アラジン』の中でも…『僕を信じて…』とジャスミンを魔法の絨毯の空の旅に誘う名シーンで使用されている。

『わたしは…どこへでも行ける王女ではない』とつぶやくジャスミンを自由な空の旅へ誘うアラジン。初めて心を通わす二人の姿は全ての人たちが憧れる名シーンである。実写版『アラジン』ではどのように『A Whole New World』が流れるのか注目のポイントである。

アニメ版では最高の見せ場でしたよね!
魅力ある挿入歌
『A Whole New World』が流れると空を飛んでいるかのような気持ちになるのは私だけではないはず…それだけディズニーアニメで挿入されている楽曲は素晴らしいパワーを持っている。もちろん『アラジン』の中では『A Whole New World』以外にも素晴らしい挿入歌が使用されている
・Arabian Night
冒頭部分で行商人が歌っていた曲で…コレから物語が始まっていくかのような期待が溢れ出してしまうような曲になっている。

・Friend Like Me
アラジンがランプからジーニーを呼び出した時にジーニーによって歌われる。歌の内容はランプの使用説明となっていて思わず一緒に踊ってしまう様な陽気な曲となっている

・Prince Ali Scene
ジーニーの力によって王子になったアラジンがアグラバーをパレードしながら行く際に歌われた曲。

・Speechless
アニメ版『アラジン』には使用されていない実写版『アラジン』のオリジナル楽曲 王女ジャスミンのソロソングとなっていて力強い意志を感じる曲。


『Prince Ali Scene』が好きだったなぁ…一緒に踊ってたもん!
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劇団四季『アラジン』
ディズニー舞台と言えば日本では劇団四季が真っ先に思い浮かぶ。『ライオンキング』や『リトルマーメイド』そして『美女と野獣』といったディズニー人気作品はもちろん本作『アラジン』もロングラン上映している。しかし東京・大阪・京都・名古屋・札幌・福岡といった大都市に専用劇場があるため地方の方には少し敷居の高い舞台となっているが…どの作品でも構わないが『劇団四季』は人生で1度は生で鑑賞しておくべきだと私は思っている。
劇団四季アラジン公式ホームページはコチラから
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青いウィル・スミス

実写版『アラジン』が公開となった時にやはり話題となったのがウィル・スミスが演じる陽気な魔人ジーニーの存在。当時は『青いウィル・スミス』でネット上で盛り上がり『ハマり役…』という誉め言葉もあれば…『夢に出てきそう』などのトラウマとなりかけない言葉でで賑わっていた。ウィル・スミスにとって魔人ジーニーはハマり役だと今は感じさせられるが…実のところオファーを受けた当初はナーバスになったと…本人の口から語られている。それはアニメ版『アラジン』でジーニー役を演じたロビン・ウィリアムズへのリスペクトからくるものだったとの事。

「ロビンのジーニーは、世界中の人がものすごく愛した。だからこそ演じるうえでは、初めはナーバスにもなったんだ。ちょっとノスタルジーを感じるようなキャラクターでもある。もし他の人が演じて、それを壊してしまうようなことになったら、僕自身も怒りを感じるよ。ロビンが演じたジーニーにオマージュを捧げること。そして自分の新しいジーニー像を作り上げること。その両方にトライしたかったんだ」
ウィル・スミス来日インタビューから
今は亡きロビン・ウィリアムズの幻影に悩まされながらもオマージュする事で新しいジーニー像を作り上げたウィル・スミス。アニメにはない…実写だからこそできるジーニーの姿が本作では思いっきり楽しめる!是非ウィル・スミス版ジーニーを堪能してください!

登場人物

アラジン

アグラバーに暮らす貧しい青年。市場でコソ泥をしながら生活をするも同じ境遇でもある貧しき少年に食べ物を譲るといった心優しい一面も持ち合わせている。市場で王女ジャスミンと出会い一目惚れをしてしまうが身分の違いに悩まされる事になる。アラジンは貧しきゆえにやりたい事もできず自由を手に入れたがっている…
ジャスミン

アグラバー国の王女で本作のヒロイン。自分を他国の王子と結婚させようとする父・サルタンや他国を武力で支配しようとするジャファーに反発している。幼き頃に母である王妃を失くした事から国王である父サルタンは娘ジャスミンを過剰に心配しすぎるあまり過保護になっている。ジャスミンは王女という立場から自由を奪われている…
ジーニー

ランプの魔人でご主人様に3つの願いを叶えてやることができる。願いが成就すると再びランプの中に戻り次のご主人様が現れるまで待つ事になる。ジーニーは自由になる事を望んでいるが…ジーニーが自由になるためにはご主人様が願わなければいけないためランプの魔人であり続ける事を余儀なくされている
ジェファー

アグラバー国の国務大臣で密かに国王の座を狙っている。願いを叶えるために魔法の洞窟にある魔法のランプを手に入れようと画策している。また他国を武力で制圧し国を拡大しようと目論んでいるが国王サルタンや王女ジャスミンから反対されている。常にNo.2という立場から自由に国を動かせない事に対し苛立ちを覚えている。
ダリア

王女ジャスミンの侍女であり、よき友人のような存在でもある。彼女も自分を自由の身にしてくれる素敵な男性を求める恋する乙女。いつか世界を巡る旅に出かけたいと思っている。アニメ版『アラジン』では登場しない実写版『アラジン』のオリジナルキャラ。
ハキーム

アグラバー国の近衛隊長として国王の身を常に守っている。兵士である以上は国王の命令は絶対であり自由な言動が許されない立場でもある。

お分かりですか?『アラジン』のテーマが『自由』だという事を…

『アラジン』楽しむポイント

アニメ版『アラジン』とほぼストーリーは一緒…と言ってしまうとネタバレになってしまうのか?いや!本作『アラジン』のポイントはストーリーを知っている…知らない…ではなく私的にはポイントは3つ!
①歌とダンス
②ジャスミンの可愛さ
③青いウィルスミス
説明はいらないと思うが…①アニメ版で使われた楽曲が実写版ではどのような演出となっているのか?②ディズニー・プリンセスで常に上位人気であるジャスミン役をナオミ・スコットがどう演じるのか?③ジーニーを演じたウィル・スミスの演技の凄さ…この3つだけで十分に楽しめる作品ですよね。ただモット深く『アラジン』を考察していきたい方は…本作のテーマとなっている『それぞれの自由』というワードを気にしながら鑑賞するとまた違った印象が感じられるかもしれませんね…
それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ
