『サマータイムマシン・ブルース』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

さおかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『サマータイムマシン・ブルース』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
鑑賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は『サマータイムマシン・ブルース』の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください。

サマータイムマシン・ブルース

2005年:日本公開
監督:本広克行
出演:瑛太、上野樹里 他

ヨーロッパ企画の十八番演目『サマータイムマシン・ブルース』の映画化。主演には若手注目株の瑛太と上野樹里が抜擢され…今では大物となってしまった佐々木蔵之介がダメ助教授役として出演している。更に後にブレイクを果たすムロツヨシと真木よう子…と今となれば豪華キャスティングしかも皆が若くて初々しいのが非常に笑えてしまう。真木よう子が異様にエロかったり…ムロツヨシは昔からムロツヨシだったり…この頃の上野樹里は不思議キャラではなかったのか…だったりと今だからこその発見ができるのも楽しみの一つである。

SFが何の略なのかも分からないSF研究会の部室にタイムマシンが突如現れる。壊れる前のクーラーのリモコンを手に入れるために昨日と今日だけを巡るタイムトラベルの無駄使いストーリー。ココからは管理人の完全な個人的感想となるためネタバレが含まれる記事となります更に鑑賞されているという前提で記事を書いていますのでご注意ください。

軍師かんべえ

ところで未来から来た田村少年の母親は柴田(上野樹里)だったのでしょうか?

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冒頭14分

『サマータイムマシン・ブルース』の最大の魅力は貼り付くされた伏線の多さと後半の回収劇。序盤の14分間で貼られる伏線を感じられたか…否かで作品の魅力が大きく変わってくるだけにココでは2回目以降の鑑賞をされる方の為に序盤の14分間で貼られた伏線を一気に紹介していきたいと思います。

僅か14分間の中で17個の伏線が貼られていました。一度鑑賞されている前提なので詳しくは解説しませんが後半で一気に17個の回収がされる感覚が何故か爽快に感じてしまう。この伏線がいくつ感じられるかが本作を楽しむ上でのポイントとなってくる。

軍師かんべい

この伏線と回収の多さが芝居っぽい感じを生んでしまいます。だからこそ私は面白いと思ったのです。

神様『升毅』

俳優の升毅(ます たけし)さんが各所にエキストラ出演で現れるという『ウォーリーを探せ』的な感覚で『升毅を探せ』という…ちょっとしたゲームが本作では楽しめました。全部で登場回数は13回とのこと。皆さんは全ての升毅を見つける事ができたでしょうか。

実は升毅さんは本作では『神様』という謎設定。タイムスリップをして過去を変えてしまうと未来が変わってしまうというタイムトラベルでは定番中の定番の展開で微妙な変化に対しセーフかアウトかを判断を下すという役割。そう神様がセーフと言えばセーフなんです(笑)

決められた枠に滑り込む

『未来にタイムマシンがあるって事は 誰かがそれを作るってことだから…じゃあ僕がそいつになってやろうって。こう…決められた枠に滑り込む…みたいな…』

終始おバカな展開を繰り返してきた中で唯一心に残る名セリフを残したのは佐々木蔵之介が演じた保積助教授(ホセ)の『決められた枠に滑り込む…』。誰が作ったのかは分からないが未来にタイムマシンが存在するという事は誰かが発明した…という訳だからその発明者に自分がなってやろう…万年助教授のホセが本気になった瞬間だったのかもしれない。

人が走り出すためには何が必要なのだろう?それは明確なゴール設定なのでは…例えるならゴールが決められていないマラソンの様なもので終了が見えないからペース配分も決められない。だから途中で止まってしまう…しかしゴールが明確に見えると人はそこに向かってプランを立てだす…そしてゴールに向かって走り出す事ができる。未来には『タイムマシンの発明者』がいるという明確なゴールが見えた時ホセが走り出す事ができた様に…私たちも走り出すためには明確なゴール設定を立てる必要があるのでしょう。

軍師かんべえ

そして甲本(瑛太)が苗字を『田村』に変える…というゴールを見つけた所で物語は終わる…ってwww草(笑)

香川3部作

本広克行監督が2005年から2009年にかけて手掛けた香川3部作が
『サマータイムマシン・ブルース』
『UDON』
『曲がれスプーン』
もちろん単発で鑑賞しても楽しめる作りになっているが…今流行のMCUみたいに同じ世界観で繰り広げられている世界を実は2005年に日本の本広監督が既にやっていたというビックリ。

石松が盗んだ人形が置いてあった薬局の隣の『松井うどん』は『UDON』の舞台となるお店だったりする。さらに石松、新見、小泉の3人組は『曲がれスプーン』にも出演。他にも佐々木蔵之介や未来少年の田村役の本多力なども『曲がれスプーン』に出演していたり…繋がった世界観だからこその演出が後に作られた『UDON』と『曲がれスプーン』にもされているので是非鑑賞をお勧めします。

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総括

正直…100人いる中で100人全員が『面白い』と思うような万人向けの映画ではなく舞台から生れたストーリーなだけに好き嫌いがハッキリと分かれてしまう。話の進め方もセリフ回しもどことなく演劇的な感じがするため違和感を覚える方がいても仕方がないが…私みたいにハマる方には相当ハマる…言わば中毒性の高い作品なのかもしれません。何度も書くが序盤の14分間が全ての作品でココまでで飽きてしまったら『面白くない』と思うのは致し方がない。更に本広監督のギャグセンスに合わなければ尚更ドボンとなってしまう。私は運よく全ての項目にハマっていたので本作を楽しめたのだが…という事で昨日と今日だけのタイムトラベル『サマータイムマシン・ブルース』もし私がタイムマシンに乗る事ができたら…29歳の時代に戻って『結婚はやめておいた方がいいよ』と過去の自分にアドバイスしたいと思います…って事でオツカレっす!

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