『リトル・ミス・サンシャイン』をモーっと楽しもう

軍師かんべえ

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『リトル・ミス・サンシャイン』
徹底解析 完全ネタバレとなっております
鑑賞前のお客様はご遠慮下さいませ

本記事は『リトル・ミス・サンシャイン』の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください。

リトル・ミス・サンシャイン

2006年:アメリカ、日本公開
監督:ジョナサン・デイトン、ヴァレリー・ファリス
出演:グレック・キニア、スティーヴ・カレル 他

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感想(0件)

バラバラだった崩壊間近の家族再生ムービー『リトル・ミス・サンシャイン』。初監督作品となるジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻は度重なるトラブルを乗り越え見事に感動のロードムービーを作り上げる。まさに本作はフーヴァー家族のように撮影が進むにつれ出演者やスタッフの絆が深まっていったとの事。これはストーリーの流れ通りに撮影を行う順撮り(楽しむポイントで解説)がかなり影響している。ほぼ1か月に渡り一緒に行動してきた一団はスタッフを始め共演者ともに一つの家族になっていた。そしてラストシーンとなるコンテスト会場の撮影で監督はキャストを集め『みなさんが家族を演じるのは今日がいよいよ最後。どうか悔いを残さぬよう、全てを出し切ってほしい』と伝えたという。

客観的に観ればリズムも合ってなければダンスも下手くそ。でも何故だか一体感を感じ取れてしまうのは彼らがココまで辿りつくまでに降りかかった困難を全員の力で乗り越えてきた…というストーリーだけではなく実際の撮影で起こったトラブルも含めた感情がこのラストシーンに詰まっていたのでしょう。『リトル・ミス・サンシャイン』皆さんはいかがでしたでしょうか?本記事は映画『リトル・ミス・サンシャイン』の鑑賞後レビュー記事となっておりネタバレを含んでおりますのでご注意ください

ツァラトゥストラはかく語りき

『いつか空を飛ぼうとする者は…まず立ち、歩き、走り、よじ登り、そして踊る事を学ばなければいけない……いきなり飛んでも飛べるものではない』

ツァラトゥストラはかく語りき

アメリカ空軍士官学校に入るため沈黙の誓いをたてた長男のドウェーン。リスペクトするニーチェが著した『ツァラトゥストラはかく語りき』が彼の愛読書で冒頭部分でも読みふけっているシーンが挟まれていました。実はこの『ツァラトゥストラはかく語りき』こそが本作の最大の伏線でもある。ココでニーチェについて語っていくととんでもない事になるので…というより理解不能というのが正しいかもしれない(笑)重要なのは上で挙げた引用部の『まず立ち、歩き、走り、よじ登り、そして踊る事を学ばなければいけない』。まさにフーヴァー家は困難が降りかかったとしても…まず立ち上がり、そして家族が歩み寄り、そして目的地に走り出す…そして最後は全員で踊っていました。ニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』で語られた部分そのものだったのです。

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物語のカギは黄色いワーゲンバス

この黄色いワゴン車こそフーヴァ―家を現していました。見た目は使い古され決して華やかな車ではありません。しかも途中でクラッチが壊れ全員で押さなければエンジンが掛からないという欠陥車。しかし一度動き出せば目的地まで走り出す事は何の問題もない。そしてヘロイン中毒のおじいちゃんが『面白かったか?』とオリーブに聞くと『うん!』と即答。とても良いシーンですよね…まさに家族としてあるべき姿がこの1シーンに詰まっていました。

いいか…女とヤリまくれ!

途中ヘロイン中毒でリタイア(死亡)してしまった不良おじいちゃんだが…口は悪いが心に残る名言を連発させるインフルエンサーでもありました。長男のドウェーンに忠告していた『いいか…女とヤリまくれ…一人じゃない…たくさんの女とだ!』ここだけを切り出すと単なるエロ爺の戯言にしか聞こえないのだが、この言葉は非常に重く深い忠告であり『色々な経験をしろ!失敗は恐れるな…一つの失敗じゃない!たくさんの失敗をするんだ!』私にはエロ爺が発した言葉はこう聞こえました。この家族は全員に欠点があり失敗を恐れるあまり動けないでいる…という特徴を持つ家族でしたが、この旅を通じて一皮も二皮も成長するのだが…最も名言を吐いていたエロ爺が途中でヘロインとエロ本の過剰摂取でリタイアというのは流石に笑ってしまった。

僕らは勝ち馬か…負け犬か?

『世の中には2種類の人間がいます…勝ち組と負け組です』
この言葉は作中で2回出てきます。冒頭でリチャードが学生相手に自分が提唱している『勝ち組プロジェクト』の講義をしている時と亡くなったお爺ちゃんを車に詰め込む時と…全く同じセリフを言っていますがこの後に続く内容が違っていました。冒頭のセリフでは『勝つ為にしなければいけない行動』『負けない為には?』などの意味合いが強く自分が提唱するステップを勧めていましたが中盤の病院で使っていた時には『勝ち組は決して諦めない』と強く断言していました。この映画で私は挑戦し続ける勇気と決して諦めない心を学んだ様な気がします。昔、釣りが大好きな知り合いが『この池に住んでいるヌシを絶対に釣ってやる』と断言された時に『ホントに釣れるの?』と少しバカにした感じで言ったら『絶対に釣れるよ!…だって釣れるまでヤリ続けるから!』と言われ…カッコイイ…と感じてしまった事を思い出しました(笑)

本当の負け犬の意味

『負け犬っていうのは負けるのが怖くて挑戦しない奴らの事だ』
またしてもヘロイン中毒の不良ジジイの名言になってしまうのだが…息子が勝ち馬は『決して諦めないヤツの事だ!』と断言すればジジイは負け犬は『挑戦しないヤツらの事だ!』と断言している。グサグサ刺さる言葉を親子で言っている。私も『どうせ誰も見てくれないよ…』とか『ホームページなんか作った事ないよ』などの負け犬の遠吠えの様な感情からこのサイトを立ち上げるのに時間を掛けてしまった経験から『挑戦しないヤツ』という言葉には非常に突き刺さってしまいました。皆さんもそのような経験はあるのではないでしょうか?決して遅い…なんて時期はありません。今からでも挑戦してみてはいかがでしょうか?

軍師かんべえ

後はリチャードの『決して諦めない』をやっていくだけですね。

Dance

旅の初めは気持ちがバラバラだったフーヴァ家だが一緒に困難を乗り越えていくうちに本当の家族の在り方を学びその大切さも学んでいった一つの形がこのラストの家族全員でのダンスだったのでしょう。周りからは白い目で見られヤジが飛ぼうとも決して踊る事をヤメないで最後まで踊り続けていました。このダンスを理解してくれる人も僅かでしたがいました。それでいいんじゃないでしょうか…別に誰かに認められたくて家族やっている訳ではないのだから…

あと全然ストーリーと関係ないが24のクロエことメアリー・リン・ライスカブが出演していましたね。ブレイク前でしたが…しかめっ面には笑ってしまった。

軍師かんべえ

この歳で未婚なだけに家族というのに憧れでしかないが…こういう映画を観ると非常に家族というものが羨ましく思えます。

総括

コメディ調に仕上げてしまったのでテーマ性が少し軽く感じてしまうが実は現在の家族というコミュニティに対して一石を投じている非常に重いテーマ性を持った作品でもある。日本でも共働きなんて家族は珍しくもなく離婚をして母親一人で子供を育てているなんて家族も普通に見かけてしまう。もし心当たりがある方なら見方が変わってくるのではないでしょうか?バカげているような事でも最後は一つにまとまったラストに涙が出てくるのは当然の話で最後は再びオンボロ車を押して帰って行くシーンを見ると早く家に帰って家族に会いたくなるような気持になります。

『リトル・ミス・サンシャイン』は鑑賞側の立場によって見方が色々と変わる映画…という珍しいタイプとなっている。例えるなら私は40歳オーバーでバツ1で子供がいない未婚者である。かなり晒してしまったが(笑)本作を鑑賞していて仲が悪くなる家族すらいない状況で…家族という形に羨ましいという感情が強く出ていました。こういった様に子供2人と妻がいる30代の家族です!とか子供一人だけいる30代シングルマザーです。とかまだ結婚すら考えていない20代女性です!とか…まもなく結婚する予定です!とい方や…状況は人それぞれで本作を鑑賞した時の感じ方が変わってくるのではないでしょうか?私同様に『羨ましい』という方もいれば『ほのぼの』と捉える方もいるだろうし『この幸せ感が辛い』なんて方もいるでしょう…また同じ人でも10年後に鑑賞すれば状況も変わってくるので違う感想が芽生えたりすることもあります。5年周期で本作を鑑賞すればどの様に自分の状況が変わっていったが分るのかもしれませんね。できるなら一生『ほのぼの系の映画だなぁ…』なんて感じれればイイっすねって事でオツカレっす!

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