『パラサイト 半地下の家族』を100倍楽しもう

軍師かんべえ

おはこんばんちわ(-ω-)/
管理人軍師かんべえです。
鑑賞前の予備知識!映画はもっと面白くなる。今回の作品はコチラ!

本記事は鑑賞前に読むことで100倍楽しめる
予備知識記事となっております
既に本編をご鑑賞されている方は
鑑賞後の考察記事『モーっと楽しもう』にどうぞ!

『パラサイト 半地下の家族』

引用元:www.parasite-mv.jp映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

あらすじ

引用元:『パラサイト 半地下の家族』90秒予告 https://youtu.be/ZKL4Rg1VIm0

家族全員が失業中のキム一家。そんなある日、長男ギウが大富豪のパク氏豪邸へ家庭教師の面接を受けに行くことに…そして妹ギジョンも…父も母も…豪邸に次々と足を踏み入れていく。大富豪に寄生する『パラサイト一家』相反する2つの家族の出会いは想像を超える悲喜劇へと加速していく…

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2019年:韓国、フランス、カナダ、日本公開
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン
製作:クァク・シネ、ムン・ヤングォン、ポン・ジュノ 他
出演者:ソン・ガンホ、イ・ソンギョン、チョ・ヨジヨン 他
音楽:チョン・ジェイル
撮影:ホン・ギョンピョ
編集:ヤン・ジンモ
製作会社:パルンソンE&A
配給:CJエンタテイメント
   ビターズ・エンド
   NEON

第72回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したポン・ジュノ監督によるブラックコメディ映画『パラサイト 半地下の家族』韓国が抱える格差社会・学歴社会といった問題を皮肉たっぷりのユーモアで演出するあたりは…さすがポン・ジュノと言わざるえない

監督は漫画やアニメが大好きで自分でも漫画を描いていた経験から本作では絵コンテを自ら描き見事なまでの構図を生み出している。ポスターを一つ見ただけでも完璧な構図の中にいくつかの伏線が散りばめられ鑑賞する前から私たちの中の脳みそを搔き乱そうとしています。

このポスターは何を訴えているのか…この謎を解くだけでも十分に楽しめるのに本編はとんでもない展開で私たちを振り回してくる作品となっています


韓国の闇ともいえる『学歴社会』が生んだ『格差社会をテーマに怒涛の展開で私たちを魅了してくる『パラサイト 半地下の家族』…少しの予備知識だけで映画はもっと面白くなる!『パラサイト 半地下の家族』を100倍楽しもう!

軍師かんべえ

もはや韓国だけではなくアジアで初の偉業を達成したとも呼べる作品で日本映画界は本当にヤラれてしまった…今の日本にポン・ジュノと同レベルの作品を作れる監督は果たしているのだろうか?

ポスターの謎

引用元:www.parasite-mv.jp映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

目を隠す

このポスターを見て真っ先に思うのが…犯罪者の目を隠す様な太線。富裕層のパク一家には白い太線が、キム一家には黒い太線。この2つの太線の意味とは…

もちろんココで見解を書いてしまうとネタバレになってしまうので控えさせてもらいますが…

ポン・ジュノ監督の遊び心はポスターにまで及んでいますよね。まぁエンドロールが流れている辺りで考えてみてはいかがでしょうか?

謎の足

一瞬、ホラー映画…と思うほど不気味な謎の足が左下に写っています。もちろん誰かの足という事になるが誰の足なんでしょう?

格差社会

ネタバレとなってしまうが本編の中でギウ(長男)が友人に『予備校に行かないのではなく行けないんだ!』というセリフがあります。

予備校に通う金がないから大学に行けない…大学を卒業してないから就職もできない。まさに魔のループとなっている。本作は韓国だけではなく世界中で問題となっている『格差社会』が一つのテーマとなっているのである。

今の韓国で問題となっているのが『学歴至上主義』。有名大学を卒業してこそ認められる…という風潮があるため大学受験こそ人生の全てを賭ける時なのだ…といった昔の日本の様な実態が韓国には存在するのです。

そして大学を卒業した後に『勝ち組』と『負け組』に分かれるように『富裕層』と『貧困層』に分かれてしまうのである。もちろん有名大学を卒業したから絶対に富裕層になれるわけではないが…明らかに有利なのは有名大学卒業者なのである。

富裕層と貧困層の接点

韓国の格差社会が学歴社会と密接な関係である事は理解できました。だからといって『富裕層』と『貧困層』に全く接点がない訳ではない。

金持ちは自らやりたくない仕事は下の人間にやらせる…という事で自然と接点が生まれてきます。家庭教師・運転ドライバー・メイドという職にキム一家が就く事でパク家との接点が生まれているのです…これがパラサイト=寄生という意味になるわけです。

『パラサイト 半地下の家族』でポン・ジュノ監督は何を訴えたかったのか…『格差社会』に一石を投じているという視点で鑑賞した時に監督が訴えたかったことが浮かび上がってくるのではないでしょうか…

もっと面白くなるキーワード

ここからは『パラサイト 半地下の家族』がもっと面白くなるキーワードを解説していきましょう

半地下とは?

サブタイトルになっている『半地下の家族』の『半地下』というのは韓国では珍しい物ではなく北朝鮮の攻撃に備えて作られた防空壕が街中の至る所に作られていたそうです。

地中に半分埋まっていてるから『半地下』と呼ばれています。地上との高さは『韓国の格差社会』を表現していて…キム一家は一般人よりも下の暮らしをしている半地下の住人なのである。

山水景石

簡単に言うとパワーストーン。長男のギウが友人のミニョクに山水景石を貰う事で物語が進展していきます。本作でも山水景石を貰って家族全員がパク家にパラサイトできる…というスキルを発動。本当に神秘な力を持った石なのだろうか…

階段

作中の至る所に『階段』のシーンが出てきます。これはネタバレになるのですが…階段は本作のテーマである『格差社会』を表しているのです。物語りの序盤ではキム一家は階段を登るシーン(地位が上がっている)が多く、後半になるにつれ階段を下るシーン(地位が下がっている)が多くなる。

こういった問題をテーマにした作品ではよく使われるメタファー(暗喩)でもあるが本作でも格差を表現する際に色々な高さや??や〇〇を使って演出しています。こういった伏線が多数存在しますので、それを探すのも楽しみの一環なのかもしれません。

キム一家の特殊スキル

金持ちのパク家に『パラサイト』するだけあってキム一家の4人の各スキルの高さが半端なくスゴすぎる。特に妹のギジョンはIQが高いのではないかと思う位のパラサイトをやってのけてしまいますので乞うご期待。

『パラサイト 半地下の家族』を楽しむポイント

引用元:www.parasite-mv.jp映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト

韓国が抱える問題をブラックユーモアで演出した『パラサイト 半地下の家族』

本作ではポン・ジュノ監督が多くのメッセージを作品の中に散りばめています。それを探すのも面白いのかもしれませんね。鑑賞後レビューでは本編で貼られていた伏線を回収していきたいと思います…少しの予備知識だけで映画はもっと面白くなる!『パラサイト 半地下の家族』を100倍楽しもう!

それでは素敵な映画の世界へ行ってらっしゃいませ

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