『ヴァン・ヘルシング』をモーっと楽しもう

おかえりなさいませ(*- -)ペコリ
『ヴァン・ヘルシング』の
徹底解析 完全ネタバレとなっております
賞前のお客様はご遠慮下さいませ
本記事は 『ヴァン・ヘルシング』 の感想レビューとなっておりネタバレが含まれております。
本編未鑑賞の方は予備知識編『100倍楽しもう』の記事をご確認の上で再度お越しください
目次
ヴァン・ヘルシング

2004年:アメリカ公開、日本公開 監督:スティーヴン・ソマーズ 脚本:スティーヴン・ソマーズ 製作:スティーヴン・ソマーズ、ボブ・ダクセイ 出演者:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセイル リチャード・ロクスバーグ 他 音楽:アラン・シルヴェストリ 撮影:アレン・ダヴィオー 編集:ボブ・ダクセイ 製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ ソマーズ・カンパニー 配給:ユニバーサル・ピクチャーズ ギャガ/ヒューマックス
2004年公開 ヒュー・ジャックマン主演の『ヴァン・ヘルシング』。欧州の三大モンスターが登場するモンスターハントのアクション映画。主人公として描かれていたヴァン・ヘルシングは1897年 ブラム・ストーカーにより著された小説『吸血鬼ドラキュラ』の中に登場する60歳の老学者エイブラハム・ヴァン・ヘルシングがモデルとなっている。小説の中ではドラキュラの天敵とも呼べるヘルシングが主人公とあって本作で登場する三大モンスターの中で焦点となっていたのはドラキュラとの対決であり 更にドラキュラの弱点に対しての謎…となっていました。

一般的なイメージだと…ドラキュラの弱点は日光、十字架や聖水、にんにく あたりを連想するが実は当初のドラキュラの設定だと能力は失ってしまうが昼間でも出歩くことができたり…十字架や聖水なども忌避する程度だったみたいです。小説や映画などで繰り返し題材に上がるたびにドラキュラの弱点も付け加えられていったみたいだが本作ではドラキュラの弱点こそが最大のミステリーとなっていました。もちろん鑑賞済というテイで記事を書いていますのでネタバレになりますが…狼男こそがドラキュラを葬るための唯一の手段という…今までにない設定にはビックリ。しかも都合良くヴァン・ヘルシングも狼男に噛まれてしまうというタイミングの良さ(笑)

ご都合主義の映画を悪く言う人もいますが…こういった頭を使わずにドキドキ感を味わいたい映画なら何も問題はないどころか逆に とんでも設定の方が楽しめて私は好きである。しかも ご丁寧に元の人間に戻る薬まで存在しているのは非常にありがたい。三大モンスターの登場に心を躍らせ大好きなヒュー・ジャックマンに酔いしれて見てるだけでウットリしてしまうケイト・ベッキンセイルにドキドキ…私 個人的には大大大が3つも付くほどの大好物な映画であったが…残念なのは続編が作られる予定であったためヴァン・ヘルシングの過去に対して伏線が張られたままで回収がされていないというモヤっとが残ってしまったこと。ドラキュラ伯爵が『ガブリエル』と呼んでいたり…とか過去に何か因縁があったことを匂わせている。この辺を鑑賞後の考察記事では詳しく語っていきたいと思います…といったようにココでは『ヴァン・ヘルシング』を既に鑑賞しているという前提で記事を作成しております。ネタバレ注意となっておりますのでご了承ください

大人の事情で次回作が中止となったのは非常に残念。もしかするとヒュー・ジャックマンのイメージがウルヴァリンでなかったかも…それはないか
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左側に座す者

ドラキュラ伯爵がヴァン・ヘルシングを『ガブリエル』と呼び『神の左側に座す』と語っていましたが本編内では最後まで説明される事はありませんでした。おそらく予定していた続編の伏線だったのでしょう。ヴァン・ヘルシング自体も過去の記憶がなくカトリック教会の前で生き倒れていたとジネット枢機卿が語っていたように本作のミステリー要素となっていましたが…続編が製作されなかったため真相は闇のままとなってしまったが『ガブリエル』『神の左側』のキーワードから連想されるのが…大天使ガブリエル
大天使ガブリエル

旧約聖書『ダニエル書』にその名が現れる天使でキリスト教ではミカエル、ラファエルと共に三大天使の一人と考えられる。聖書においてガブリエルは『神の言葉を伝える天使』メッセンジャーの役割を担い『神の左側に座す者』とされていました。つまりヴァン・ヘルシングは大天使ガブリエルという事になってしまう。知らなかったとは言えカトリック教会の中では人間界の枢機卿レベルから三大天使の一人が『お前』扱いを受け…しかもアゴで使われ世界各地にパシリとして使われていました(笑)

記憶を失い人間の姿となった大天使ガブリエルが人間界に現れた理由とは一体 何だったのだろうか…人間界に現れたモンスターを退治する…も頭によぎったのだが 天使界でNo.2の大天使の仕事とは到底思えない。天使界の下っ端クラスでは敵わない相手が人間界で猛威を振るっていたからではないでしょうか…あっ!ちなみに今は私の妄想に入っていますので…(厨二病炸裂中)

最期の戦いの最中でドラキュラ伯爵が『私を殺したのは貴様だ』というヒントを与えてくれました。この言葉から推測すると…過去に大天使ガブリエルはドラキュラと名乗る悪魔を倒したことがあるという事になります。あくまでも私の妄想ですよ!ドラキュラの正体は『堕天使ルシファ―』なのではないでしょうか…
堕天使ルシファ―

ルシファ―は天使の中では最も美しい大天使の一人であり長でもあったのだが神に対して謀反を起こし自ら堕天使へとなったと云われている。その経緯や理由については様々な説があるが神の怒りを買ってしまい天界から追放され悪魔(サタン)と呼ばれるようになってしまいました。ルシファ―の双子の弟であった大天使ミカエルが次の大天使の長となりルシファ―討伐隊を組んだ中にいたのが大天使ガブリエルという訳です。聖書ではルシファーを討ったとされるのは弟の大天使ミカエルであるが映画ヴァン・ヘルシングの中では直接に討ったのはガブリエルだったのかもしれません…あくまでも私の妄想での話でありますが…
大天使ガブリエル VS 堕天使ルシファ―

映画『ヴァン・ヘルシング』とは大天使ガブリエルと堕天使ルシファ―が時を変え…場所を変えて再び相まみれる事になった物語だったのでしょう。ガブリエルが人間界に降り立った時に記憶を失わせたのは天界の存在が知れ渡る危険性を防いでの事だと私は思います。ヴァレリアス一族からしたら いい迷惑だった事でしょう…倒したかと思っていたルシファーは実は人間界のトランシルバニアでドラキュラ伯爵を名乗り粛々と人間を支配していく準備をしていた事になる。時のヴァレリアス長老はドラキュラが堕天使(サタン)だったとは知らずに『ドラキュラを葬るまでは一族は天国には行かぬ』という子孫を巻き込んでしまう迷惑な誓いを立ててしまう。狼男こそがドラキュラを葬る事ができる唯一の方法だった事からすると一番 謎に近づいたのはアナ王女の兄である狼男になってしまったヴェルカン王子だった事になります。ボケーっと思考力0で鑑賞していたモンスターアクション映画だったが…考察してみれば意外に頭を使う映画だった事にはビックリ(+o+)映画って本当に面白いですね…

災い転じて…ではないが続編がなかったからこそココまで妄想が膨らんだのかもしれませんね

アブサンと聖書

本編の冒頭でフランケンシュタイン博士を抱えて風車小屋に逃げ込む怪物が酒瓶を割りながら階段を上っていくシーンでわざわざ”アブサン”という字幕が表記されていました。更にカットが進むと燃えていく聖書も映し出されます。アブサンと聖書…一体 どういう意味があるのでしょうか…
ニガヨモギ

『アブサン』と『聖書』で連想されるのが『ニガヨモギ』という言葉である。アブサンは酒の一種であり主原料がニガヨモギという植物から生成されるらしい。古くからヨーロッパでは愛飲されてきた酒であったが幻覚作用や錯乱が生じる酒と見なされ一時は販売が禁止になってしまうほどの酒であった。主成分のニガヨモギは麻薬とは違うが非常に中毒性の高いハーブの一種でゴッホやピカソなどの芸術家がこよなく愛したとされます。そして聖書にでてくる『ニガヨモギ』は天から降る厄災を意味する星で論者によっては この星を『ルシファー』を指していると解釈することもできるらしい。繋がってしまいました…アブサンと聖書から共通するワードである『ニガヨモギ』。ニガヨモギが意味するのがドラキュラ伯爵の正体でもある『ルシファー』だったのです。そして『アブサン』というお酒の色が…コチラ

フランケンのエネルギー源

偶然なのか…必然なのか…フランケンシュタインの心臓部分には”アブサン”の色に似たような液体が入っている。おそらくフランケンを動かすエネルギー源のようなものなんでしょう。更に偶然にもフランケンシュタイン城の近くにあった風車小屋の中には”アブサン”の空瓶が異様なまでに散乱していました。飲んだというより何かに使用したような量でした。色々と繋がってきました。『アブサン』は『ルシファー』を意味するお酒で『フランケンシュタインの動力源』となっている更にフランケンシュタインはルシファーの子供たちを孵化させるために必要になっている…だから何と言われれば それまでだが気付いてしまった私の考察力をただ誉めて欲しい…それだけです(笑)

たまには誉めて欲しい事もありますよ(笑)でも少し強引な解釈かもしれませんm(_ _”m)


総括

2002年に『ロード・オブ・ザ・リング』が公開されて以来 VFX(視覚効果) 技術が急激に進歩していきヴァン・ヘルシングの様なCGをふんだんに使った映画が多く製作されていった時代でもありました。ハリーポッターやナルニア物語もこのあたりの時代に製作されています。こういった時代の中で流行のVFXを使いダークファンタジーの世界観を作り上げ、練り込まれた構成と脚本。新進気鋭の若手俳優のヒュー・ジャックマンとケイト・ベッキンセイルを起用。こういったジャンルが好きな方には堪らない作品だったのではないでしょうか…ただ私はケイト・ベッキンセイルが演じていたアナ王女が最後に亡くなってしまったという事は…もう出番がないという事が非常に残念である…って所でオツカレっす!